昨日、山代温泉・加賀百万石で、修学旅行で来県された目黒第一中学校の皆さんにミニコンサートをお聴きいただきました。←のリンク先をお読みいただけば、その様子等はおわかりいただけます。
実はそのブログに書こうかどうしようか迷いつつ、結局書かなかったことがありました。その会場となったホテルのことです。少々辛口で、少々悲しくて、石川県民として歯がゆい思いも抱えつつ、書くことにしました。
~公式サイトより~
石川県加賀温泉郷で百年の歴史を持つ「ホテル百万石」が、2018年12月27日に「山代温泉みやびの宿 加賀百万石」としてリニューアルオープンいたしました。 壮大なスケールに微妙な起伏をもつ四季の美しい純石庭日本庭園。 季節に合わせた地元の食材をふんだんに使った美食と、ゆったりとした癒しに包まれるひとときを、お届けいたします。
石川県加賀温泉郷で百年の歴史を持つ「ホテル百万石」が、2018年12月27日に「山代温泉みやびの宿 加賀百万石」としてリニューアルオープンいたしました。 壮大なスケールに微妙な起伏をもつ四季の美しい純石庭日本庭園。 季節に合わせた地元の食材をふんだんに使った美食と、ゆったりとした癒しに包まれるひとときを、お届けいたします。
~Wikipediaより~
ホテル百万石は、石川県加賀市山代温泉にあったホテル。1962年創業し、名門温泉旅館として全国に知られたが、2010年に破綻した。
バブル崩壊後の長引く不況などにより、業績不振となり、旅館の営業は「百万石アソシエイト」に移管された。2008年に債権者が破産を申し立て、2010年に北国リゾート(「ホテル百万石」の建物を管理する不動産管理会社。1960年設立、代表・吉田美喜)が金沢地裁から破産手続き開始の決定を受けた。負債総額は約97億1900万円だった。
概要は公式サイトとWikipediaで何となくお分かりかと思います。
それでは昨日の様子です。(昨日のブログと少し被るところがあります)
<到着>
温泉へ続く道は閑散としています。学校帰りの小学生が歩いているだけ。
道路からホテルへ車で入って行くと、駐車場はガラガラ。
荷物を下ろしていると、「研修生」の名札を付けた若い女性が
「お名前お聞きしてもいいですか?」
「目黒一中のコンサートに来た歌手の西野です」
「歌手」
それだけ聞いて去っていきました。
玄関を入るとまた違う女性スタッフがあらわれました。彼女はコンサート歌手が来るということを知っていたようでしたので
「まず、会場を見せていただけますか?」
「こちらへどうぞ」
私はとっても大きくて重い荷物を2つも持っていたのに、全く手を貸していただけません。ビジネスホテルでも運んでくださるところはあります。しかも私の大きなスーツケースは以前持ち手を壊してしまったので、転がすのも結構大変で、だんだんスタッフと距離が開くのにお構いなし。
ホテルのフロント階はそれはそれは豪華で広い空間。しかし、そこには一人のお客様もいらっしゃいません。素人目にも、これだけの施設をただ開けているだけで、赤字が累積していくであろうことは想像できます。
<会場準備>
コンサート会場は想像をはるかに超える広さ。その広い会場の真ん中あたりに「学年集会」でもする感じで四角く椅子が並べてあったので
「椅子、並べ替えていいですか?」
「担当者呼んできます」
来てくださった担当者の方はとてもいい方だったのですが、明らかに忙しそう。
「椅子、並べ替えてもいいですか?もっと前の方に半円形みたいに」
「学校からのご要望でこう並べたんですが・・・学校さんさえよければ」
ということで百合ちゃんに電話してOK。すると
「今日、スタッフ少ないんで、ご自身でやっていただけるなら・・・」
これは、ホテル側の意地悪とかじゃなくて、本当にそうなんだなと思えて、なんだか哀れというか、悲しい気持ちになりながら、重い80脚を一人で並べ替えました。
そもそもこのホテル、世間一般に「一流ホテル」という認識だったと思います。私は泊ったことはないですけれど、何十年か前に知人が
「昨日はホテル百万石に家族で泊った」
というのを、誇らしい様子で語っていて、私もいいな~と思いながら聞いたことを思い出しました。
<コンサート後>
コンサートが終わり、着替えを済ませ、荷物を持ってホテルの出口へ向かいました。この時もお客様ゼロ。実は5人ばかりすれ違った人がいましたが、それはどう見てもお客様ではない、旅行業者さんの下見?不動産業の人たち?という感じ。
お土産物コーナーで何か買って帰ろうかと思いましたが、そこにも人影はなく、入りづらくてやめました。
ホテルのフロントには誰も見当たらず、私は静かにホテルを出ました。
<なぜこんなことに>
現在、金沢駅市内は観光客であふれています。外国人観光客の数も相当なもの。デパート地下のお好み焼き屋さんに入ったら、私以外全員外国人ってこともありました。近江町市場なんて、大混雑です。
ではなぜ加賀市の温泉街がこんなことになってしまったのでしょうか?
思いつくまま書いてみます。
・金沢市から加賀温泉郷まで車で1時間
・新幹線の駅もできたけれど、駅から温泉まで車が必要
・北陸新幹線が敦賀まで開業したことで、「金沢~大阪・京都」直通のサンダーバードがなくなった。大阪方面からのお客様は、敦賀で乗り換えなくてはならない。時間は早くなっているのにこれが微妙に面倒
・東京方面からのお客様が金沢観光をした後、わざわざ加賀温泉まで行って宿泊するとは考えにくい
・加賀温泉郷へ行く道沿いにあるレストラン等の中には、廃業している様子が多く見受けられる。車を走らせながら決して楽しい気分にはならない
・能登半島地震の影響も少なくはないだろう
<終わりに>
これだけの豪華な設備を持つ施設、何とか再興する方法はないのでしょうか。


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