Sing幾多郎 9月の予定変更 (2022年8月31日現在)

 2022年9月のSing幾多郎の予定です。

 ※急な変更もないとはいえませんので 
   必ずこのブログでお確かめの上お出かけくださいませ

9月も毎週 日曜日と水曜日開催ですが

  9月11日(日)はお休みです 

 お休みの理由は近日中に
 YouTube西野真理チャンネル・ブログ・FMかほくで。
 どうぞお楽しみに!
  お問い合わせは 
 singkitarooo@gmail.com
                       (予約の必要はございません)

 

<歌の会「Sing幾多郎」>

・合唱団ではない歌の会です   
・歌のプチレッスンがあります
・ビブラートのかけ方を学び、
 その技術を使って歌います 
・ジャンルにかかわらずいろいろな曲を
 どんどん歌います(リクエスト歓迎)

 

場所  石川県かほく市宇野気ト110-1

    本町コミュニティセンター

       (お菓子の八講屋さん後ろ・司スポーツさん横)

時間  10:00~10:50(開場9:45)

参加費 1回 1500円(当日受付にて)

参加資格 高校生以上110歳以下

・基本は月単位でのお知らせ

・原則、毎週水曜日と日曜日に開催
 参加は毎回自由ですので
 個人向けのご案内はございません
 必ずブログでご確認の上お出かけくださいませ
 特別な記述のない場合は開催です
 ※ブログには日々の様々な事が書かれているため、
  サイト内検索で「Sing幾多郎」と入力していただくと
  関連記事が出てきます

 

<開催できないことが予想される場合>

・主宰者の急用・急病
 →この場合も極力1日前までにはブログでお知らせいたします
・本町コミュニティセンターの鍵がない
 →実際2回目と7月末、返却場所になくて焦りましたが、
  町会長さんにお借りし事なきを得ました
 
・本町コミュニティセンターを本町町会が使用する
  →センター利用のお約束として、町会使用の場合は
  そちらを優先することになっています

登録者1,000人 2022年8月31日

ご報告です。

西野真理YouTubeチャンネルの登録者が、
今朝(2022年8月31日)目覚めてみると
1001人になっていました。
これまでご登録くださったお一人お一人の皆様、
本当にありがとうございます。
まずはお礼まで。

月 フェルマーの最終定理書き起こし・読書感想(中田敦彦のYouTubeチャンネル)2022年8月26日

フェルマーの最終定理感想(中田敦彦YouTube)3 2022.8.26

~中田敦彦YouTube大学「フェルマーの最終定理」視聴と

     サイモン・シン著「フェルマーの最終定理」読書後の感想

     ・・・というか、西野真理がとても気になった部分のご紹介~


・中田さんのYouTube大学は大変面白く、書き起こしただけでは足りなくなってFMでお話をし、また、実際にこの本を購読した。

・中田さんのチャンネルでは詳しく語られていなかった部分に付いて以下に記す。

・皆さんにもぜひこの本を手にとって頂きたい


<まずは、あとがきから読むことをおすすめ>

・ある意味あとがきにかなり感動した

・翻訳者・青木薫さんのこの本の寄せる情熱が伝わってくる

・青木薫さん自身も京都大学理学部で理論物理学を学んだ人


<青木薫さんのあとがきより>

①著者サイモン・シンについて

・物理学出身の人。インド系イギリス人

・物理学からテレビの世界に移り、本書をまとめたのをきっかけに作家生活に入った

・テレビの世界で鍛えられた、サイモン・シンは一般読者に理解してもらえる記述をすることに骨身を削っている。

・実際、本書には難解なことは何一つ出てこないにもかかわらず、ワイルズが何をやろうとし、どういう道筋をたどったかが鮮やかに見えるようになっている。

・専門的な数学を事細かに説明せずとも、数学上の業績の偉大さをこれだけ説得力をもって訴えうるというのは、たいへんな力量である。

・フェルマー関係の本は数多く刊行されているけれども、〝フェルマーの最終定理〟の証明が数学全体にとってどういう意味をもつのかをドラマティックにわかりやすく描いているという点で、本書の面白さは群を抜いている。

・本書の書き方で私が好感をもったのは、日本人研究者と女性研究者の取り扱い。地理的に離れているせいもあってか、西洋の著者は日本人の業績をしかるべく取り上げない傾向がある。しかし本書は違う。谷山=志村予想はワイルズ の仕事の目標そのものだからこれを取り上げるのは当然としても、谷山さんの 残念な死、志村先生の尽力、それに当時の社会状況などが生き生きと描かれ ていて、日本人にとっても興味深い記述となっている。また、女性研究者の取 り上げ方も並々ならぬ好意的な(というより、正当な、と言うべきか)もので、同性として嬉しく思った。こうしたマイノリティ(人種、性別)への視線は、著者のサイモン・シンがインド系イギリス人であることと関係があるかもしれない。


<アラン・チューリングのこと>

・中田さんのチャンネルでは彼のことはとり上げられていなかった。なぜなら、彼の功績も また大きすぎて、ここに取り上げると、アラン・チューリングのお話のように鳴るからだ と私は想像している。

・アラン・チューリングはドイツが使用していた、エニグマ暗号機を利用した通信の暗文を 解読する(その通信における暗号機の設定を見つける)ための機械bombeを開発した人。「人工知能(AI)の父」とも言われる

・戦後、チューリングが同性愛者であることに気づいた英国情報部は、彼をつねに監視するようになっていた。イギリスの暗号を熟知するチューリングが、その性向をタネに脅迫されることを恐れたのである。

・チューリングはつねに尾行され、1952年、同性愛禁止法に触れて逮捕される。そのときに受けた屈辱のために、チューリングの人生は耐え難いものになった。

・ホルモン治療も受けさせられたりして、チューリングは立ち直ったように見えていたが、1954年亡くなった。検死の結果は自殺だった。41年の生涯だった。

 以下はWikipediaで調べた内容

・2009年8月、アラン・チューリングを同性愛で告発したことへ謝罪するよう請願活動がはじめられ、イギリス首相のゴードン・ブラウンはこの請願を認め、2009年9月10日に政府 として正式な謝罪を表明し、当時のチューリングの扱いを「呆れたもの(appalling)」と表 現する声明を発表した。


<ソフィー・ジェルマンについて>

・ソフィー・ジェルマンの功績はフェルマーの最終定理を解くために大きな貢献をしたが、彼女の最も大きい功績は物理学者として〝弾性板の振動に関する研究〟という洞察に満ちた論文。

・この研究とフェルマーの最終定理に関する業績により、ジェルマンはフランス学士院からメダルを受け、会員の配偶者以外では初めて科学学士院の講義に出席 する女性となった。

・それなのに高名な数学者にしてフランス科学学士院の傑出した会員であった人物の死亡証明書を発行するとき、国の役人は彼女のことを、〝数学者〟ではなく、年金受給者〟と呼んだ。

・それだけではない。エッフェル塔が建てられたとき、技師たちはその資材の弾性に特別な配慮をしなければならなかったが、そびえ立つこの建造物に七十二名の学者の名が刻まれたとき、金属の弾性理論の確立に多大な貢献をした天才、ソフィー・ジェルマンの名はそこになかった。

・ジェルマンがこの七十二名から外されたのは、アニェシがフランス学士院の会員になることを拒否されたのと同じ理由からだろうか?つまり、女だからという理由で?どうもそういうことらしい。だとすれば、恥ずべきは、科学の発展にこれほど尽くした人間に対してそのような恩知らずの仕打ちをした人々であり、彼女の業績を踏み台にして羨むべき栄誉の殿堂入りを果たした人々である。


<ABC予想との関連  以下、この本には書いてないこと>

2020年4月。「abc予想」と呼ばれる数学の重要な未解決問題を、日本人が証明したというニュースが駆けめぐった。論文を書いたのは、京都大学数理解析研究所教授望月新一博士。世界的天才として知られてきた人物。博士の「宇宙際タイヒミューラー理論」。査読の完了と専門誌への掲載は、望月博士の偉業が、世界に正式に認められたことを意味した。ところが…望月の証明はまだ受け入れられないと主張する数学者が多数現れ、今も激論が続いている。


ABC予想が証明されたことにより、フェルマーの最終定理の証明はとても簡単になるそうです。






ABC予想が証明されたことにより、フェルマーの最終定理の証明はとても簡単になるそうだ


上柴はじめさん! 2022年8月22日

まさかの上柴はじめさんから快諾のメールです。
???

では、順を追って事情をご報告いたします。

<NHK「ふえはうたう」>
これは小学校3年生向けの音楽番組で、1974年から1997年まで放送されていたようです。でも、私が熱心に見ていたのはおそらく石川県で教員になり、子どもが幼児番組を見るようになった1987年辺りから。
この番組の講師は吉沢実さんで、吉沢さんの持ち味も良くて、小学生向けの番組ではありますが、録画・編集しては中学校音楽のリコーダー授業にも使わせていただいていました。

その番組内で1度だけ演奏されたのが
「シのポエム(詩)」
これが素晴らしい曲で、リコーダー奏者は「シ」の音だけ吹いていればよくて(と言ってもリズムはありますが)ピアノパートがどんどんコードを変えていって、「シ」しか吹いてないのに素敵な曲になるのです。

これは使える!
クラスには本当にリコーダの苦手な生徒がいて、その子に「シ」だけ吹いてもらって私がピアノを弾けば、そんな子にも成就感を味わわせてあげることができます。
でも楽譜がありません。

<吉沢さんとの遭遇チャンス>
ちょうどそんなころ、石川県でリコーダーの研修会が開かれました。講師は吉沢実さんです。
もちろん参加しました。そしてどうやって話しかけたかおぼえていないのですが、とにかく吉沢さんに話しかけ、「シのポエム」のことを話しました。
すると、
「送ってあげますよ」







↑今も大事に持っているこの楽譜。

そう、この作曲者が上柴はじめさんなのです。
この方のセンスは抜群ですね。
今更ですが調べてみると

1947年生まれ
大阪教育大学特設音楽課程作曲科卒業
作曲家・編曲家・ピアニスト・口笛奏者

でいらっしゃるそうです。  
口笛奏者ってところがなかなかです。

<上柴作品>
2022年8月22日現在、私のYouTube動画は「西野真理チャンネル」「日本歌曲の窓チャンネル」合わせて400本を超えました。
その中に上柴さんの作品は2曲。
1曲は「赤い屋根のいえ」もう1曲が今日アップした「また あそぼ」です。
今日の曲で私の頭は「上柴はじめ」という名前に食いつき
「『シのポエム』YouTubeに残しておかなくちゃ」
という気持ちが湧いてきました。

後日アップした動画がこちら


<演奏方法>
さて、私はこの曲をどのように演奏していたかといいますと
「弾き吹き」
です。
ピアノを弾きながらリコーダーを吹くのです。
アルトリコーダーの穴を「シ」の音がでるようにふさぎ、リコーダーの先端をピアノの譜面台のところに置いて吹口を強めに加えて吹きながらピアノを弾くのです。
間違いなく生徒からちょっとだけ尊敬されます。
この姿をYouTubeに残そうと決めました。

<許可取り>
この楽譜は、私が個人で吉沢さんから頂いたので、出版されているかどうかもl知りません。もし、勝手に未発表のものを(TVでは発表されていますが)YouTubeアップするのはあまりに危険です。
「許可取らなくちゃ!」

どうやって?
最初に考えたのはFacebookで「友達申請」してみることでしたが、これはどう考えてもだめでしょ。私だって見ず知らずの人からリクエスト来たらスルーしますから。

次に考えついたのは、Facebookの友人の中に上柴さんと友人である方を探すことでした。誰もいらっしゃいませんでした。

そこで、「上柴はじめ」でネット検索してみると、上柴さんが「フェイス音楽出版」に所属?していらっしゃることがわかったので、思い切ってこちらにアクセスしてみました。

フェイス音楽出版様
突然失礼いたします。石川県の西野真理と申します。
本日は上柴はじめさんへお問い合わせをしたく、しかし、ご連絡先も何も知らないため、
貴社のホームページに上柴さんのお名前を発見してメールをお送りした次第です。

結論から申しますと、私の個人的なYouTubeに上柴さんの曲を使わせていただけるかどうかのお伺いです。

事情は少々長くなります。
私は今年3月、中学校音楽教師を退職いたしました。
教員の頃、子供が小さかったことも有りよくNHK「ふえはうたう」を拝見していました。
その中で吉沢実さんが演奏された「シのポエム」という曲が大変印象深く、この楽譜が手に入らないものかと思っていたちょうどその頃、吉沢さんのリコーダー講座が石川県で開催され、出かけました。
そのときに吉沢さんと話する機会を得て、上記事情をお話したところ、「シのポエム」の楽譜をお送りいただけることになりました。
作曲者は「上柴はじめ」とありました。
その楽譜は教員生活中大事に持っており、授業でも頻繁に使わせていただきました。何しろ「シ」だけで吹けるのですから。

教員生活も終わり、あの曲を生徒の前で演奏する機会も失われましたが、3年ほど前からYouTubeで主として歌唱動画を配信しており(専門は声楽なので)、あの名曲をYouTubeに残しておきたいと思うようになりました。
吉沢さんから個人的に頂いたもので、著作権のことで妙なことになりますと吉沢さんにも申し訳なく、普段慎重では無い私ですが、ここは許可を得なければと、上柴さんとなんとかご連絡を取りたいと貴社へメールを差し上げた次第です。

<返信>
上記メールを送信したわずか1時間半後、上柴さんご自身からご返信をいただきました。
快諾です。
どこの誰ともわからないメールを受け取ったフェイス音楽出版さんは、直ちに上柴さんに繋いでくださったということです。そのことにも感激しました。

上柴さんからのメールで初めてわかったことは、「シのポエム」はNHK出版から出版されていて、私はそれを吉沢さんからもらったと思われていたようですが、私が頂いたのは上柴さんの手書きのものでした。
そこで、先程の写真をメールに貼り付けてお送りしました。

その後さらに、「NHK名曲アルバム」の編曲を数曲担当されているとの情報もいただきましたので、これから直ちに録画予約します。

いい日でした。

ブルートゥース接続ができません 2022年8月22日

11月19日の美女コンに向けて
・チラシを作り
・会場を予約し
・プログラミングし
・ピアノ音源をまとめ
・楽譜を揃え
・1回目の練習を終え
次は、Pianoの音源をどう流すかを考え始めました。

1案 CD音源を調整室からかけてもらう
2案 CD音源をステージ上のCDデッキから流す
3案 スマホ音源をステージ上のブルートゥーススピーカーから流す

最初は1案のつもりでしたが、音源によって少し音量が違うので、自分で音量を調整したほうがいいかなというので2案へ。

CDデッキから流すなら、CDデッキにブルートゥース接続できる機能があるし、スマホから流せばいいかな?

それならスタイリッシュなブルートゥーススピーカーのほうがいいかも?

・・・と昨夜、ブルートゥーススピーカーをネット検索しましたが、どれがいいかわからず保留。

朝になって
4案「ブルートゥーススピーカーを買わなくても、カシオプリヴィア(電子ピアノ)のスピーカーから出せばいいんじゃないかな?音もいいし」
と、この時点からプリヴィアとスマホの接続に入ったのですが3時間格闘してまだできません。
最初の失敗は、アプリを入れなければならないことを知らなかrったこと。
これはクリアしました。
その後スマホに接続できたりできなかったり、接続が勝手に解除されたりで嫌になって現実逃避としてブログを書いています。


西田幾多郎記念哲学館夏季哲学講座公開講演会 2022年8月21日

 西田幾多郎記念哲学館夏季哲学講座公開講演会

  ↑ 長い!

本日午後2時半、これに行ってきました。
我が家から車で2分、美女コンをいつも開催している会場でもあります。
結論から。
日本語なのに全くわかりません。
それを聞いている方がお二人、最後に質問をされましたが、それはほんのちょっとわかるかなって気もしましたが、それでも私には何のことだかさっぱりわからず、でもそれに、その講演者はお答えになっていました。

カント、アリストテレス、西田幾多郎、ハイデッガー・・・あんなにNHK「100分で名著」を書き起こしたのに。全く頭脳に影響してくれていません。

夏季哲学講座について軽く(私の分かったいる範囲で)説明します。
夏の哲学講座がいつから始まったのかよく知りませんが、この素敵な哲学館が建設される前からやっていたことは確かです。
そして、その、まだそれほど施設的に充実していなかった頃から、私はそれを知っていて、何度か哲学講座に潜り込んでいました。というのは、施設が充実していない頃は、ここは「かほく市」ですらなくまだ、「宇ノ気町」の時代で、宇ノ気町民は参加無料だったのです。
その後しばらくは参加できませんでした。ちょうど山口県へのお里帰りの日程と重なってしまっていたからです。
そして3年前からのコロナ禍。哲学講座は中止されましたが、今年は規模を縮小して開催されることになったようです。今年は2日間の予定が組まれていましたが、そういえば前はもっと長かったように思います。

久しぶりに哲学講座に顔を出してみようかと、ちょうどコンサート開催のために哲学館へ行ったのでパンフレットを貰ってみると、前のように「町民は無料」なんてことはなくなっていて、フリーに参加できることもなくなっていました。
急に参加できるのは、講座最後の公開講演会だけです。

講演会の表題は
「ソポクレス『オイディプス王』考  一つの哲学的アプローチ」
京都工芸繊維大学 秋冨克哉
500円

何もわからなかったのですが、その時メモしたたった2つのことを書いてこのブログを終わります(涙)
・私達の現実世界は多数の個人によって絶えず変化している。その事によって世界である
・現実の覆いが剥がされることによって覆いがあったことに気づく









会場抽選 2022年8月20日















先ほどお電話をいただき、会場抽選当選いたしました。
師匠・関定子先生のお言葉
「暗譜が趣味なの」
私もそう思って3ヶ月で暗譜頑張ります。
今日は結構強い雨。
警戒レベル3です。
練習しましょう。


コンサート用音源処理 2022年8月20日

昨夜からかなり密度の高い作業をしていて、今一段落ついたので休憩にブログを書きます。
(その前に頭痛薬を飲みます。昨夜から少々根を詰めすぎたようです)

その作業が
①選曲 プログラミング
②ピアノ伴奏音源かき集め
③ピアノ伴奏音源処理
④楽譜整理

①はコンサートをする人なら当然
④はこの後

特に今回はカラピアノでコンサートをするので、②③は必須。
ピアニストからここ3年間で送っていただいた音源が、ラインにあったりパソコンにあったりメールにあったりとゴチャゴチャで、整理をしなかった反省を込めつつかき集めました。
正直に書くと、行き先不明のため、あきらめた曲も有りました。
(おそらくラインにあって期限切れで削除されたものと思われます)

③の音源処理。これが根を詰めた理由。
これからお書きすることは、わかっていらっしゃる方にはバカバカしく、私と同じ程度の能力の方にはとても参考になると思います。

<前後カット作業>
ピアニストからの音源は、YouTube撮影のときはプレイボタンを押してから5秒以上間があったほうがありがたいのですが、本番で使うときはプレイを押してすぐ音が出てほしい。
そこでいらない部分はカットしなければなりません。
これには今までやってきたYouTube編集作業が大変役に立ちました。
最近使っている無料動画編集ソフト「DaVinci Resolve」に音声を取り込み、いらない部分をカットしてファイナライズするだけ。
いつもは映像付きなので1つにつき2~3分処理時間がかかるのですが、今回は音声だけを処理するので、数秒ですみます。

<変換作業>
ところがです。
先程のファイナライズがmp3形式でされていればこれで完了なのですが(実はこれがよくわからないのですが)「DaVinci Resolve」さんは
MXF
QuickTime
mp4
Wave
にしか変換してくれないのです。
mp3にしなければなりません。
そもそもピアニストのみなさんが送ってくださった音源が
mp3
wav
m4a
だったりします。
何のことだかさっぱりわかりません。
私にわかっているのは
「mp3」
以外でCDに焼いても、CDが読み取ってくれないということ。
FMかほくのパソコンも同様。

~能力西野真理レベルの方への情報~
  ・mp3  音声だけ   我が家のCDが読んでくれる
  ・wav 音声だけ   我が家のCDは読んでくれない
  ・m4p  音声と画像  我が家のCDは読んでくれない
  ・mp4 音声と画像  我が家のCDは読んでくれない

そこでどうするか?
ネット上には親切な方がたくさんいらっしゃるので、素直に私の言葉で検索すると、コンピュータ様はちゃんとそれなりの検索結果をくれます。
「mp4をmp3に変換するには  無料」
すると
『Switch音声変換ソフト無料版』
というのを紹介してくれて、これに変換したい音源をドラックすれば1度に全部変換してくれます。しかも数秒で。

<CDに焼く>
『Switch音声変換ソフト無料版』様が数秒で変換してくださったものをいよいよCDに焼きます。本番用にちゃんと順番通りに並べて。
これは「メディアプレーヤー」というソフトで何度もやってきたので問題ないはず
・・・が!!!
順番通りになりません。
そこでまた検索です。
すると
1 ライブラリ
2 整理 ▼←これをクリック
3 オプション
4 書き込み
5 データディスク 
  □メディア情報を使用して~
  ↑ここにチェックがあったら外してください
なるほど!
やってみました。

ところが、まだ順番が違うのです!
なぜか10番目の曲が先頭に来るのです。
更に検索すると、私の順番の付け方が悪かったようで
1,2,3・・・ではコンピュータは私の気持ちを理解してくれないのです。
01、02,03~でないと。

番号をつけ直してもう一度。
できました。
(もし120曲とかあるときは001,002なのでしょうか?)

さらに保険の意味でパソコンのドライブに保存し、スマホでも聞けるようにしておきました。最悪、スマホから音を出して歌います。

現在11:40
お疲れ様でした。
この時点でホールが借りられるかどうか確定していません。
私の他にもうお一方、11月19日に申し込みをされた方がいらっしゃるそうなので。
結果は次のブログで。

<追加情報>
Wordで作ったチラシをFacebookにアップしたいとき。
(Wordのままではアップさせてくれず「『JPEG』にしてください」とか出てくる)

①Wordで保存したものをもう一度PDFで保存し直します
 これは簡単で、保存画面のファイル名の下にあるPDFを選択して
 れで保存すればいいだけ
②PDFで保存したものを今度は
 「I❤PDF」
 という無料サイトを開いて、それのJPEGを選択して放り込めばすぐ終わります


   





 

11月にコンサートします! 2022年8月19日

11月にコンサートします。
昨日急に決めました。
どうして急に決めたかというと、群馬の歌手、鷹野恵さんの
これに触発されて。
↓ 











先に恵さんのことをご紹介すると
群馬の実力派美人ソプラノ歌手。
奏楽堂日本歌曲コンクール2位。
ドイツリートもお得意。
彼女の歌う、猪本隆作曲「悲歌」は絶品です。
とっても仲良し。
子供の頃美容師さんになりたかったとかで、髪をセットするのがとっても上手。
以前コンサートでデュエットをご一緒したときは、恵さんが私の髪をセットしてくださって
関定子先生からも
「二人のヘアスタイルがそろってて素敵だったわ」
と言っていただきました。

その恵さんがFacebookに上げてくださった記事。
「・・・へえ~弾き歌い・・・一人・・・その手があったんだ」
8月18日の朝、コンサートすることに決めました。
3ヶ月後に。

この3ヶ月後というのがそれなりに訳があります。
・思い立ったから、決意が鈍らないうちにとにかくやってしまおう
・還暦の間にやってしまおう
・西田幾多郎記念哲学館の予約は3ヶ月前からしかできないから、今申し込めばちょうどいい

でも、恵さんみたいに弾き歌いは無理。
「カラピアノ!」
そう、YouTubeに歌唱動画をアップするとき、ピアニストの皆さんにお願いして録音していただいたピアノ演奏を使わせていただこう。
9:23 すぐ4人のピアニストにラインしました。
「単独でコンサートをしようと思います。開催日時は未定です。その際、これまでお願いしたピアノ演奏を使用させていただいてよろしいでしょうか?」
あっという間にピアニスト全てから快諾のラインが返信されてきました。
お願いしたのは
今川寿美さん、小林美智さん、近藤陽子さん、酒井珠江さん

この日は母の病院送迎日。
送迎と言っても車で2分。
その病院の目の前が西田幾多郎記念哲学館。
母を待つ間にホールの空き状況を確認して、何ならこの日のうちにホールの予約を済ませてしまおうという魂胆です。

ホールの空きを確認すると、第一希望だった11月12日は館側の予定が入っていてだめ。
他の空き日を調べていただくと、11月19日(土)ならOK。
3ヶ月前からの予約なので、明日からしか予約できません。
なんて運がいい!
今日これから書類を作って、チラシも仮のものを作ってしまえば明日完璧に書類を提出できるということです。

母の病院は今日はやけに長く10:30に送って帰りは12:00。
でもその間にホールに書類を取りに行けたし、コンサートのことを妄想できたし「フェルマーの最終定理」の本を読み進めたり(このことについては別ブログをどうぞ)で、あっという間に時間は過ぎました。

家に帰ってチラシ作りです。
「第25回美女コン 
 還暦・退職記念 一人の美女(?)による50分ノンストップ
 教科書掲載曲・合唱曲・楽しい歌
 おしゃべりいっぱいのコンサート」
という少々長い表題ですが、私の思いを全部詰め込みました。
チラシのデザインは今までのテンプレートがあるので楽勝!
と思っていましたが、今までは春か夏の開催。
デザインが11月向きではなく、最初から作り直すことにしました。
25回目のコンサート、これもまた楽しい作業になりました。

チラシ裏のプロフィールも始めた事が多く、こちらも色々削ったり足したりと、刷新。

さあ、今日は母を眼科に連れて行く日。
行く前にまず眼科に電話して私の目薬(ドライアイ用)を用意してもらい、これを哲学館に提出し、母を迎えに行き、終わったら母のイオン散歩に付き合い、夕方予約が取れたかどうか(同じ日に希望者がいらしたら抽選なので)哲学館に確認して今日の予定は終了。
予約できるといいな。
決意が鈍らないように、チラシ(仮)を貼っておきます。

今、書類を出してきました。
抽選かどうかわかるのは明日朝だそうです。







ポアンカレ予想 書き起こし (NHK 笑わない≠数学)2022年8月15日

 西野真理書き起こしシリーズ NHK笑わない数学 

ポアンカレ予想

パーソナリティ 尾形貴弘

 <はじめに>

20227月半ばに中田敦彦さんのYouTubeチャンネル動画から「フェルマーの最終定理」(について書かれた本を中田さんが要約しておしゃべりしてくださったもの)を書き起こし、個人的には大満足。それをパーソナリティをしているFMかほくでも喋ったりと、とても楽しい体験をすることができました。(その本、購入しました。おすすめです)

そんなとき、NHKで「笑わない数学」という番組を放送していることをたまたま発見して録画。最初に見たのがこの「ポアンカレ予想」でした。

面白い!

というわけで、この番組も書き起こすことにしました。

 

パーソナリティの尾形さんは「一生懸命系(?)」のお笑い芸人さん。尾形さんも数学はそんなにわかっているわけでないのでしょうが、その必死さが嫌味でなく、番組を楽しく見ることができました。

 

尾形

今日のテーマはポアンカレ予想

この名前何処かで聞いたことあるなという方もいるかも知れません。

フランスの天才数学者アンリ・ポアンカレ1854-1912)が今から約120年前に世に送り出した世紀の難問です。

この難問を証明したロシア人数学者グリゴリ・ペレリマン博士がその後なぜか姿を消してしまったというエピソードをご存じの方もいることでしょう。このポアンカレ予想、数学の言葉ではこんなふうに表されます。

 

単連結な3次元閉多様体は3次元球面と同相と言えるか?

 

いつもそうですが、数学の言葉ってほんと、わけがわからないですよね。でも実はこれ、いわば

「宇宙の形がざっくり丸いか丸くないか確かめる方法はあるか?」

っていう問題なんです。

 

宇宙の中に生きている私達に宇宙の形なんてわかる訳がない?そうなんです、そのとおりなんです。宇宙の形を外から見るなんて絶対できませんもんね。

しかし、ポアンカレは言います。

「宇宙の外に出なくても、宇宙がざっくり丸いか丸くないか確かめることができるはずだ」

一体どうすればそんな事できるっていうんでしょうか?

でもいきなり宇宙のことを考えるのは難しすぎるので、まずはちょっとだけ簡単な例で考えてみましょう。

 

地球の外に出ずに、つまり地球上にいて地球がざっくり丸いか丸くないか確かめる方法はあるでしょうか?

 

ナレーター

地球はざっくり丸いか丸くないか、500年前それを確かめる方法を考え、実行に移した人物がいました。フェルディナンド・マゼラン(1480-1521)。

マゼランは

「ひたすら西へと進み続け、出発地点に戻ってくることができれば地球が丸いことを証明したことになるはず」

と考えたのです。

しかし、当時は多くの人が世界は平らだと信じ疑わなかった時代。

海の向こうは滝になっているという話まであったんです。

命をかけた挑戦は本当にうまくいくのか。

スペインを出発し(1519年)西へ西へと船を進め、南米大陸を周り太平洋を横断する旅は困難を極めました。

その途中、マゼラン自身も命を落としてしまいます。

しかし、スペインを出発してから3年後(1522年)、とうとう出発地点へ戻ることができたのです。世界1周を初めて成し遂げたマゼランの艦隊。この偉業は地球が丸いことを初めて立証したとして歴史に刻まれる事になりました。

 

尾形

いや~めでたしめでたし。

歴史の授業で習いましたよね。

マゼランは世界を1周して地球が丸いことを証明したって。同じ方向にずっと進んでいって元の場所に戻ったんだから、地球はざっくり丸いってことですよね。

でも皆さん、あるときあの天才数学者・ポアンカレが変なことを言い始めたんです。

「マゼランの方法では地球が丸いことの証明にはならない」

って。

何言ってんのポアンカレ。

なに?ドーナツ形?

この形でも同じ方向に進んで一周できるんです。

世界1周に成功しても地球が丸いことの証明にはならないってことですよ。

じゃあ一体どうすれば地球の外に出ずに地球が丸いか丸くないか確かめることができるんでしょうか?

 

ポアンカレはこうすればいいっていうんです。

 

ナレーター

それは1本の長いロープを使う方法なんです。

まずはロープの端をどこかに結びつけておきます。そしてロープのもう1方の端を船に結びつけてマゼランと同じように世界を1周してもらうんです。

そして世界1周から戻ってきたら、出発地点のロープの端と戻ってきたロープの端の2つを持つんです。

想像してみてください。あなたは今地球を1周してきた巨大な輪っかをつかんでいるんです。そしたら今度はロープを引っ張ります。すると、最後にはロープが全部戻ってきます。

ポアンカレはいわばこうして世界1周してきたロープをいつでも必ず回収できれば地球はざっくり丸いと言えるといったんです。

 

じゃあ、地球がもし丸くなくてドーナツみたいな形だったら何が起きるでしょう?ロープが引っかかって回収できません。穴を通るように1周していたから回収できないんですね。

一方、穴に沿ったように1周していた場合、無理に回収しようとするとロープが地球から離れてしまい、地上にいながらにして形を調べたことにはなりません。(注・この部分の説明は、西野真理には理解不能でした)

 

わかりましたか?

ロープをいつでも必ず回収できれば地球はざっくり丸いと言えて、回収できなければ、丸くないと言える。

これがポアンカレが考えた地球の外に出ずに地球の形を確かめる方法だったのです。

 

尾形

マゼランみたいに世界1周して出発地点に戻ってくるだけではダメで、ロープを回収できるとこまで確かめてようやく地球がざっくり丸いことまでわかるって数学者って不思議なこと考えますよね。

 

でもさっきから「ざっくり丸い」とか「ロープを引っ張る」とかずいぶんいい加減な感じで、これって本当に数学の話なの?って思っていらっしゃる方もいるんじゃないでしょうか?

 

実は今日の話は、ポアンカレが自ら切り開いた数学の新しい分野、物事をざっくり捉える「トポロジー」という分野の話なんです。

 

例えばスプーンとお皿、ぜんぜん違う形ですが、トポロジーの考え方では全く同じ形なんです。スプーンとお皿、少しずつ変形させていくと、どちらも丸い玉になりますよね。だから2つはざっくり同じ形だと考えるんです。取手の付いたコーヒーカップはドーナツと同じ形。取っ手のついたお急須は2つくっついたドーナツと同じ形。

とにかく細かいことは気にせず形ざっくり捉えることで数学は大きく発展したんだそうです。そしてこのトポロジーという武器を手にしたポアンカレが挑んだのは宇宙の形だったんです。

 

さあ、ここからが本題、ポアンカレ予想のお話です。

復習するとポアンカレ予想とは

「宇宙の外に出ずに、宇宙がざっくり丸いか丸くないか確かめる方法はあるか?」

という問題でした。

 

さっき地球の形はロープ1本で確かめられましたよね。

ポアンカレは

「宇宙の形もロープ1本で確かめられるはずだ」

という予想を立てたんです。

 

ナレーター

ポアンカレは宇宙のような捉えどころのない形をどうやったら確かめられるのか悩み続けていました。そしてこうすれば確かめられるかもしれないという一つの考えに到達します。

それはいわばこんな方法でした。

ロープの端を地球に結びつけておいてもう一方の端をロケットにくっつけて打ち上げるのです。

ロケットはロープを付けたままひたすら宇宙を駆け巡り、やがて地球に戻ってきたとしましょう。そして宇宙を1周したロープを引っ張り続け、もしいつでも必ず回収できれば宇宙はざっくり丸いと言えるのではないかという予想を立てたのです。逆にもしロープが引っかかって回収できない場合は丸くないはずだというわけです。

けれど実際は宇宙の外には決して出られないわけですから、これが本当に正しのかどうなのかは全く明らかではないのです。

 

ポアンカレがこの予想を数学界に問いかけたのは1904年のことでした。

しかしポアンカレは自分の予想が正しいかどうか証明できないままこの世を去りました。

 

尾形

ポアンカレのあとに続いた数学者達も人生をかけても解くことができないとてつもない難問として立ちはだかることになります。

実はポアンカレはポアンカレ予想を記した論文の最後に、こんな不気味な予言を残していました。

「この問題は我々をはるか遠くの世界へ連れて行くことになるだろう」

 

ナレーター

宇宙の形に迫ったポアンカレ予想には数々の数学者が底しれぬ魅力を感じるようになります。しかしその多くが、人生を翻弄されていったというのです。

 

ウォルフガング・ハーケン博士もその一人でした。(イリノイ大学名誉教授・実際に画面に登場してトーク)

「いつも証明の98%までは簡単にたどり着くのですが、あと1歩で失敗しました。でもそのうちに解決策が見つかり、しばらくはそれに夢中になる。それがだめだとわかるころ、また他のアイデアが出てくる。そうやって精神的に振り回されどんどんはまり込んでいきました。最初に持っていた希望はやがて絶望に変わり、最後には自分の怒りをコントロールできなくなる。それがポアンカレ予想の罠なのです」

 

数学者たちを悩ませたのは、ロープを回収しようとしてもいわば結び目ができたり絡まったりして、回収できるかどうか判断できないということでした。

 

ポアンカレ予想の証明に長年悩み続けてきた数学者の一人ジョン・ストーリングス博士(カリフォルニア大学名誉教授・実際に画面に登場してトーク)は後世への警告とも言える論文を書きました。

論文のタイトルは『どうすればポアンカレ予想の証明に失敗するか』

「間違っているのは明らかなのに、証明の中の欠陥に気づかない。原因は自信過剰や興奮状態、あるいは過ちを犯すことへの恐怖で正常な思考が邪魔されることである。こうした落とし穴に陥らない方法を若い数学者が見つけてく入れることを祈る」

 

ポアンカレ予想は決して近づいてはいけない難問とも呼ばれるようになっていったのです。

尾形

いやおそろしい。

「この問題は我々をはるか遠くの世界へ連れて行くことになるだろう」

というポアンカレの予言通り、数々の数学者が手痛い挫折を味わうこのになったのです。

 

でもそんなときこれまでとは全く違うアプローチでポアンカレ予想に挑む人物が現れます。

 

思い出してください。ポアンカレが考えたのは宇宙の形はざっくり丸いのか丸くないのかということですよね。

実はポアンカレ、この「丸くない」形がどんな形なのかということは詳しく考えていなかったのです。

「丸くない形」って、一体どんな形があるのかちゃんと考えるのはあまりに難しかったからです。

そこに登場したのが「マジシャン」の異名を持つアメリカ人数学者ウィリアム・サーストン博士(1946-2012)でした。

サーストン博士は誰もが敬遠していた「丸くない形」とはどんな形なのかを徹底的に考えるという挑戦を始めたのです。そのことがポアンカレ予想の証明の重要なステップになっていきます。

 

ナレーター

誰も思いつかない数々の発想で「数学界のマジシャン」と呼ばれていたサーストン博士。ポアンカレ予想の誕生から80年近くが経った1982年。宇宙の形につながる一つのアイデアを発表します。

それは

「宇宙がどんな形であったとしても最大8種類の形の組み合わでできているはずだ」

というものでした。

そしてこのアイデアが正しければ、ポアンカレ予想もまた正しいと証明されることを示したのです。それはなぜなのか。サーストン博士によると、その8種類の形とは一つは丸い形でそれ以外はドーナツ型など丸くない形です。

 

ここでポアンカレのロープを思い出してください。実は丸い形以外の7種類のどれか一つでも宇宙に含まれている場合、ロープは回収できないことにサーストン博士は気づいたのです。ということは、ロープが回収できる形はたった一つ、ポアンカレの予想通り丸い形に限られるのです。

こうして、宇宙がどんな形だったとしても最大8種類の形の組み合わせでできているはずだというサーストン博士のアイデアが正しいことを示せればポアンカレ予想を証明したことになるというのが明らかになったのです。

 

これ以降世界の数学者たちはサーストン博士のアイデアが正しいことを証明しようと動き出すことになります。

 

尾形

宇宙がどんな形だったとしても最大8種類の形でできているはずだなんて、数学者はとんでもないことを考えるものです。

だいたい、8種類だなんて言われてもそれがどんな形かなんて全く見当も付きません。

このサーストン博士のアイデア、残念ながら正しいことを証明できる数学者はなかなか現れませんでした。

 

しかしある日突然、誰もが全く予想しなかった形で登場することになります。

 

ナレーター

2002年、インターネットにいきなり掲載されたある論文がありました。サーストン博士のアイデアの正しさを示すことでポアンカレ予想の証明にたどり着いたという論文です。

ところがこの論文、最初はそれほど注目されませんでした。

 

ブルース・クライナー博士(ニューヨーク大学教授インタビュー)

「数学者は皆半信半疑でした。証明できたという主張が正しかったためしがなかったからです。とにかく疑っていました」

 

しかし、数学者たちが論文を読み進めても、間違いを発見できません。ついに、インターネットの論文の著者を呼んで話を聞こうということになりました。

会場に現れたのはトポロジーの分野では全く知られていなかったロシア人数学者、グレゴリ・ペレリマン博士。しかも博士の証明方法は参加していた数学者にとって全く見たこともないものでした。トポロジー意外の数学が使われていただけでなく、エネルギーやエントロピーといった物理学の考え方まだ用いられていたのです。

ジョン・モーガン博士(コロンビア大学名誉教授インタビュー)

「それまでポアンカレ予想に取り組んできた数学者は『証明が終わってしまった』と落胆し、『トポロジーの手法が使われなかったこと』に落胆し、『証明が理解できない』と落胆しました」

トポロジーの専門家たちは、

「ああついにポアンカレ予想が証明されてしまった」でも「自分にはその証明が全く理解できない。誰か助けてくれ」という感じだったのです。

 

その後、ペレリマン博士の論文は4年の歳月をかけて隅々まで検証されました。そして2006年、証明の正しさが認められました。

 

尾形

いつも思うんですが、数学の難問の証明というものは、それが重要な難問であればあるほど誰も予想しなかった形で行われる運命にある、そんな気がしてなりません。

 

ポアンカレ予想もまたそんな難問の一つだったということなのでしょう。

ところがポアンカレ予想の証明にはそのあとさらに数奇な物語が待っていたのです。

 

ナレーター

世紀の難問を証明し、数学界の称賛を一身に浴びることになったペレリマン博士。数学界最高の栄誉とされるフィールズ賞が与えられることになりました。しかし晴れの授賞式、司会者の口から出たのは思いもよらぬ言葉でした。

「残念ながらペレリマン博士は受賞を拒否しました」

さらにペレリマン博士は証明にかけられていた100万ドルの懸賞金の受け取りも拒否してしまったのです。

かつては明るく社交的だったというペレリマン博士。

ポアンカレ予想に挑む中でなにかが変わっていったというのです。

証明を終えたあとは親しい友人とも連絡を絶ち、数学会からも忽然と姿を消しました。

 

アレクサンドル・アブラモフさん(高校時代の恩師インタビュー)

「彼は全く別人になってしまいました。彼の生きている世界は私達が生きている世界とはもはや違うようです。ポアンカレ予想を証明することは私達には想像すらできない恐ろしい試練だったのかもしれません。その試練を彼は一人でくぐり抜けました。しかし、その結果彼は何かを失ってしまったのです」

 

「この問題は我々をはるか遠くの世界へ連れて行くことになるだろう」

かつてポアンカレが残したこの言葉を、多くの人が噛み締めることになりました。

 

尾形

ペレリマン博士はその後、大学や研究所には戻らず論文を一つも発表することなくひっそり息をひそめるように暮らしていると伝えられています。

 

それにしても数学者はなぜ人生をかけてまで難問に挑むのでしょう。そこには私達一般人にはわからないとてつもない魅力があるのでしょうか。そしてそれが解けたときにはお金や名誉はどうでもいいと思えるようになるのでしょうか。もしそんな事があるんだったら僕もいつかそれを感じ取れるようになってみたい。そう思います。

 

ところで実際宇宙の形はざっくり丸いのか丸くないのか?

天文学者によると最新の研究結果では、

「ざっくりドーナツ型ではないか」

と考えられているそうです。

のり弁おにぎりと旅のご報告 2022年8月12日










福井県内の高速道路サービスエリアで食べました。
Facebookに
山口県へ向かう途中 鯖江PA
部活帰りの男子高校生が食べそうなおにぎりを食べてみました。
年1回ならあり😁

と書き込んだら、Sさんから
「食レポして」
と返信があったので、書いてみました。

「油ギトギト、タルタルの酸味、
昆布の佃煮のお醤油味がたまらなく品がなく、
それがかえって食欲をそそり、あっと言う間に完食😁」

<旅のご報告>
今回の小旅行(8月10~11日)は先日亡くなった叔父の35日の法要のため。
(叔父逝去の詳細はブログのどこかにあります)

この日はSing幾多郎開催日。
「お休みしようかな?」
と少々頭をかすめましたが、こうやって理由をつけては休んでいたら休みグセも付きますし、そもそも参加者もごく少ないのに、この日たまたま「行ってみよう」と思ってくださった方がいらしたら申し訳ありませんので、開催後出発することにしました。
幸いお一人参加してくださったので、楽しく歌って11時半ころに彼の運転する車で母と3人で出発。
彼が運転を嫌がる人ではないのが本当に助かります。

車内には母がエコノミークラス症候群にならないよう、「らくらく歩く」も積みます。














これに足を乗せていると、ゆっくりゆっくり動かしてくれます。
大した機械ではないように思われるでしょうが、車内で長時間じっとしていなければならない高齢者には、予想よりも遥かに役立っているように思います。
(これも詳しくはブログ内をどうぞ)

その途中で食べたのが先程の「のり弁おにぎり」。
これほど品のない食べ物も珍しいと思いますが、一度は召し上がる価値はあります。

<通行止め>
さて、この数日前、福井県豪雨のため、道路では通行止めが発生していました。
それが「武生ー敦賀」間。
今回の旅行に関係大有りです。
しかし!何という幸運。上り車線の通行止めは関係者の皆様のご努力により解除。
でもお気づきでしょう。下りは通行止めなのです。帰りはどうなるのかと心配しながらの旅となりました。

<ホテル>
特別な渋滞や事故もなく21時ころ山口県防府市の定宿にしているビジネスホテルに到着。
実はこの日程、1度変更していたのです。
最初は「8月7日に」という連絡があり、ホテルを予約しようとしたら今回のホテルは満室。今まで何度もこのホテルを利用していますがこんなことは1度もありませんでした。仕方なく近所のホテルも調べましたがやはり満室。仕方なく隣の市のホテルを予約。
しかし、お寺さんのご都合で8月11日に変更になったおかげで、今回のホテルを予約できました。

ホテル前には観光バスが2台。
合宿?遠征?大会?の大学生がたくさん。
以前一度入ってみたら結構良かった1階にある大浴場(小浴場かな)には、行くのをやめました。
でも翌朝5時、やっぱり行ってみよう!この時間ならきっとだれもいない・・・一人先客あり。
でも途中から一人になって、一人なら十分「大浴場」でゆっくりしました。

朝食は団体さんと一緒になって混雑しましたが、若いエネルギーに満ちた場所も悪くありません。

<かつての我が家と法要>
9時前にホテルを出て、まずは叔母の家へ(母の妹)。丸々フカフカのお利口な柴ワンコを思いっきりナデナデして幸せな気持ちになりました。
そして現在はミャンマー人研修生の寮になっているはずのかつての我が家へ。
前回見に行ったときは、人の気配がなく
「もしかすると壊されてしまうかも」
と、ちょっと悲しくなりましたが、こうして住んでくださっていることがわかり嬉しくなりました。(詳細は過去のブログをどうぞ)

その後お寺近くの父のお墓参りをし、11時から叔父の法要。














あとは帰るだけ。

<ルート選び>
さあ、ここから
「道どこ通る?」
と迷いつつ高速道路を走り続けました。
スマホに呼びかけて案内をさせようとするのですが、どうも思ったルートを出してくれません。おかしいなと思っていたら、「武生ー敦賀」だけでなく舞鶴自動車道内でも通行止めが新たに発生していたのです。
その時点までの計画は
「通行止め区間は一般道を走り、あとは往路と同様」
だったのですが、これがわかった時点で一択となりました。
「一宮ジャンクションから東海北陸自動車道」です。
ネット上の案内でも
『広域迂回をお願いします』
と呼びかけられています。
往路より100キロ近く遠回りですが仕方ありません。

<まとめ>
でも結果論ですが、いいことばかりだったような気がします。
いいことその1 新しくできていた「新名神」のお陰で宝塚付近の渋滞なし
        (結局全行程渋滞や事故に巻き込まれず)
いいことその2 今まで通ったことのなかった「米原ー一宮」間を初走行
        ちょうどそこで正面に満月に近いお月さまが大きくきれいに見えた
いいことその3 「松屋」に初入店(伊吹SA)
いいことその4 遠回りのお陰でICを出るのが0時を過ぎ(あえて30分待ったのですが)
        高速料金が5000円安くなった
いいことその5 小矢部SAで「鶴岡東」のTシャツを着た高校生たくさんと遭遇
        ネット検索すると山形県の高校で甲子園出場校。
        明日(13:00)の応援に行くのでしょう。がんばれ!

帰宅後、従姉妹の葉子ちゃんからもらったお土産を美味しくいただきました。














<どうでもいい雑多なこと>
・ホテルの朝食バイキングで使う使い捨て手袋。以前は箱からプルアウトする方式だったのが、風が出て手袋を一枚ずつ取りやすくしてくれるものに変わっていた。これ考えた人天才!(タッチレス エアログローブ ディスペンサー という商品 商品サイトより











・ご飯をジャーからよそうスタイルではなく、お茶碗を置いたら上から落ちてくるようになっていた











(SUZUMO fuwarika商品サイトより)

・平地ではガソリン1リットル162円なのに高速では186円!
・23時ころの東海北陸道で覆面パト捕まっている車を発見。まさか深夜に覆面パトが出没しているとは

志村正彦「若者のすべて」2022年8月8日

「志村正彦」も「若者のすべて」も知りませんでした。
つい先日の朗読「お金とピストル」コメント欄に歌ってほしいと書いていただき、YouTubeで聞いてみたところ素敵な曲だったので、歌ってみることにしました。

幸いカラオケクをアップしてくださっていたので、楽譜を書き起こし、練習開始。
で、ちょっと気になってWikipediaを読んでみると、志村正彦は29歳でお亡くなりになっていたのです。しかもこの曲、高校の音楽教科書にも取り上げられていたそうです。
皆様どうぞお聞きになってみてください。
動画の下には少しダブりますが、YouTubeの解説欄に書いたものを貼り付けておきます。


若者のすべて  作詞・作曲 志村正彦 (フジファブリック) 歌 西野真理(バリトン系ソプラノ) 伴奏 YouTubeからKaraokeStudio by Harry Black さんの音源をお借りいたしました。素晴らしい作品をありがとうございました。https://youtu.be/gwxs8VFEHL8 2022.8.8 ※姉妹チャンネル「日本歌曲の窓」 この曲は「お金とピストル」という朗読動画のコメント欄で、「イモリ」さんから教えていただきました。「若者のすべて」「志村正彦」「フジファブリック」どのワードも知らないものばかりでしたが、聞いてみると素敵だったので歌ってみることにしました。新しい世界が広がってとても喜んでいます。ありがとうございました。 そこで、初めてこの曲について調べてみたところ作詞・作曲をされた志村正彦さんは2009年のクリスマスイブに29歳の若さでお亡くなりになっているのですね。とても驚きました。謹んでご冥福をお祈りしたいと思います。 『若者のすべて』は2007年11月7日にリリースされた『フジファブリック』の10枚目となるのシングルCDの表題曲です。 この曲は地元の同級生の取り組みにより、2021年12月22日から24日までの3日間、志村さんの故郷富士吉田市で歌詞の通り、夕方5時のチャイムとしてこの曲が流されたそうです。(富士急行線下吉田駅の列車接近音として) また、志村さんが所属されていたフジファブリックは現在もご活躍中です。

天然水洗車 2022年8月5日

昨日はかなり強く雨の降った時間帯がありました。ここしばらくの猛暑から開放されはしましたが湿度が高く、結局エアコンつけっぱなし。
そこで思いついたのが洗車てす。
どうせ雨なら、この水で車を洗えばいい❗
車をカーポートから出し、強雨のなか左手に傘を、右手にワイパーブラシを持って洗車開始。
傘をさしているとはいえ、体は雨に濡れますが、気温が高いので全く気になりません。むしろもっと降らないかと思うほどです。
かつて雨や洗車をこんなに楽しく感じたことがあったでしょうか。

無事洗車は終わり、あとは雨があがってから車体の水滴を拭き取るだけ。
と、思ったとき、雨が止みました。
すぐに雑巾で水滴を拭き取り、洗車完了。

次の雨が楽しみです。

「蜘蛛の糸」朗読 2022年8月4日

芥川龍之介の「蜘蛛の糸」を朗読してみました。

最初の絵本朗読「そらいろのたね」のとき、他にどれくらいの方がこの朗読をYouTubeにアップしていらっしゃるかと検索してみたところ、相当なかずの作品が存在していることがわかりました。
続いて「どんぐりと山猫」のときも検索してみたところ、こちらもたくさんあったのですが、中に、情熱大陸のな~レーターとしておなじみの(・・・であるということは、この動画の解説で知ったのですが)窪田等さんの作品がありました。
これが素晴らしかったので、今後はこの方を私の朗読の師匠にすることに決め、自身のない言葉のアクセントは窪田さん朗読お手本に進めることにしました。ここでまさかの師匠ゲットは大変幸運だったと思います。

そこで今回、次の作品をどうするかというとき、家に絵本があったことと窪田さんのYouTube作品の中にあったことから「蜘蛛の糸」を選びました。
久しぶりに・・・もしかするとちゃんと読んだのは初めてなんじゃないかと思う文章がたくさんあって、とても新鮮に読むことができました。
                        

そこで感想ですが
「お釈迦様の気まぐれ」
これにつきます。
・なぜたかが蜘蛛を1匹過去に助けただけの、殺人放火犯人を地獄から救い出してやらなければならないのか
・救うと決めたのなら、なぜ切れるとわかっている蜘蛛の糸なのか
・人間は、極限状態ならば蜘蛛の糸にも頼ってしまうということなのか
・あの蓮池ののぞき窓は、何不自由無い環境から映画でも見るように地獄の様子を覗き見るための少々悪趣味な場所なのか
とにかくこのお話は、不思議だらけです。

アドラー心理学「嫌われる勇気」書き起こし (中田敦彦のYouTubeチャンネル)2022.8.1

 西野真理 書き起こしシリーズ

中田敦彦のYouTube大学より

アドラー心理学「嫌われる勇気」

ダイヤモンド社 岸見一郎 著 古賀史健 著

 

<はじめに>

先日中田敦彦さんのYouTube大学から「フェルマーの最終定理」を書き起こし、20228月現在、FMかほく「Sing幾多郎」で少しずつお話しています。その最中に探していて見つけたのが今回の動画です。

以前ざっと聞き、その後また聞き、今朝3回目を聞いて「これだ」と思いました。

 

中田敦彦さんに了解をとらなくてはと思い、コメント欄に

 

いつも素晴らしい内容を優れた話術でお届けいただきありがとうございます。「フェルマーの最終定理」、現在、私がパーソナリティを務めている小さな地方FM局で少しずつ紹介させていただいています。こちらの「嫌われる勇気」も大変興味深くわかりやすく、3回聞かせていただきました。そこで2点お尋ねいたします①書き起こして私のブログに掲載してよろしいでしょうか?②FM放送で内容を紹介してよろしいでしょうか?

 

と書き込んだところ❤マークが付けられていたので、勝手に良いと判断しました。でももしだめって言われたら即刻削除しますしFMで喋るのもやめます。そもそも「中田敦彦のYouTube大学」をご覧になればいいことですからね。

 

それでは書き起こしを始めます。

ただし、中田さんおしゃべりを少し要約し、文語体にしてあります。

 

<中田敦彦のYouTube大学 アドラー心理学「嫌われる勇気」>

 

この本、名前は知っていたが

「炎上しても頑張れ!」

ってそういうことではない。そういうことをくどくど言われたくないと思っていたが、読んだらとても面白かった。売れている理由がわかった。イメージしていたことと少し違ってもいた。

まずこの本は

・日本で200万部、世界で443万部売れているから海外の本だと思っていたら

違った。アドラーが書いた本ではなくて日本人カウンセラーの「岸見一

郎 古賀史健」の本。

・そもそもアドラーとは心理学の3大巨塔の一人

  1 フロイト 2 ユング 3 アドラー

 そしてアドラーこそが現代人を幸福にする心理学を持っていた。

 そのことをカウンセラーの二人がカウンセラーならではの視点で書いてく

れている。

・さらにこの二人の日本人カウンセラーは元々哲学をやっていた人でギリシ

ャ哲学とアドラー心理学を上手くブレンドして伝えていくれているからわ

かりやすい。

・この本は先生と青年の会話形式で書かれている。最初読者は青年に共感す

るが、理解が深まるにつれ、先生側の気持ちになってくる。

 

~この本の主題~

「幸福に生きるための考え方」

主張はたった3つ。

①人は変われる

②世界はシンプル

③誰もが幸福になれる

 

この3つを見ると

「※都合のいいことを言うな、どうせ私は幸福になれない」

と否定的な考えが起こるが、このようにはっきり言われることで、自分が※のように思っていることが浮き彫りになる。でも、はっきり言われたことで

「もしかして自分も幸福になれるの?」

と考えたとき読みたくなる。

 

①人は変われる~トラウマなんてない~

「あのときのこれで私は今も苦しんでいる」

ことを完全否定。

「トラウマなんてない、だから人は変われる」

 

フロイト:「原因論」・・・過去が原因で今がある

アドラーはこれを否定。その心理学には何の意味があるのか。原因だけ言っていてもなんの解決にもならない。

「実はトラウマなんてなくて本人がそのトラウマを利用している」

とアドラーは言う。今のままが楽だから過去のせいにしてるだけ。

 

赤面症の女性がいた。赤面症が治ったらどうしたいかと聞くと

「好きな人に告白したい。赤面症でさえなかったら告白したい」

そこでアドラーは

「私は赤面症を治しませんよ。あなたは赤面症だということを理由にして、告白できないという状態をキープしている」

と伝える。

告白したら振られるかもしれないというのは大きなリスク、恐怖。それから自分を守るために赤面症であることを理由にしてるんじゃない?

 

 中田さんが出した例

  親父に反対されたからお笑い芸人になる夢を諦めてこの会社で働いてる、みたいなことを言う人。この人も、もし本当にお笑い芸人になっていたら売れなかったかもしれない。それが怖いから挑戦せずに親父のせいにしてるんじゃない?

 

「怒り」や「劣等感」も同じようにあなた達は道具として利用している。

例えばレストランで服にコーラをこぼされた。こぼされた人はかっとして大声で怒鳴る。怒鳴っている人に

「怒りはコントロールできませんか?」

と聞けばできないと答えるだろう。しかし

「その時ナイフを持っていたら、こぼした人を刺しますか?」

と聞かれたら

「刺しはしない」

と言うだろう。

このように怒りはコントロールしようと思えばできる。

 

トラウマも怒りも劣等感も私たちは道具にしている。

だからそれは原因じゃない。

 

そこでこの本の青年は反抗する。

「そうなふうに言われると、お前のせいだって言われてるだけで夢も希望もない。俺が弱いって言ってるんですか!」

「違う。だから変われるんだ。変わる勇気を持つことが大切なんだよ」

 

アドラーは「お前は変われない」という慰める心理学ではなくて、勇気を与えて

「あなたは変われるよ!

と、背中を押してくれる心理学。

 

人はつい

「いつも」「みんな」

と言いたくなる。

 

 中田さんが出した例

  自分が「武勇伝」で世間から色々言われたとき、「漫才じゃなきゃ芸じゃないってみんな僕らのこと否定するんだ」とか言っていたが、よく思い出してみれば、肯定してくれる先輩もいっぱいいた。なのになぜか「武勇伝」が否定されたことで自分はああなったという風に言いたいだけだったかもしれないと思えてきた。

  YouTubeを始めたときだって、たしかに否定する人もいたが、面白いと言ってくれる人だってちゃんといた。自分の言い訳として演出しようとしていたのかもしれない。

 

②世界はシンプル~大体があなたの課題じゃない~

「全ての悩みは対人関係」 仕事・交友関係・愛情

 

例えばお金。お金が「ある」とか「ない」とかいうのも人との関係の中。

もっと稼ぎたい・・・だれより?

お金そのものが人がいなければ通用しない。

 

対人関係のスタート地点は「課題の分離」。自分のことと人のことを分ける。

その事によって引き起こされる結末が誰に影響を与えるかを考える。

 

~アドラーの禁止事項~

①「褒められようとすること」承認欲求否定

褒められようとする教育を「賞罰教育」といい、褒められないと何もしない

という精神も生んでしまう。

例えば道の掃除をしている、道路の雪かきをしている、でも誰も褒めてくれ

なかったらやめるんだったら、あなたの行動は他人が決めるんですか?それ

はとても自由じゃない。だから褒められようなんてしなくていい。

 

②「褒めること」

褒めるというのは能力が上の人間が下の人間に行うこと。更に上から下であ

ってもやってはいけない。褒めるということで能力を評価する事によって、褒められた人は「自分はこの人より下なんだ」ということを、潜在的に刷り込む行為。

 

ではどうするか?

横の関係で考える。

褒めるのではなく、「感謝する」。そうすると自由ではない世界から解き放たれ「嫌われる勇気」を持つことができる。

 

誰だって嫌われるのは嫌だ。でも自分の行動で相手が自分を嫌うかどうかってあなたは決められますか?

例えば「食べ放題」のお店でいっぱい食べてるのを見て「食い意地はってる」と嫌われることもあるかもしれないが、「よく食べて気持ちがいい」と思う人もいる。だったらそれは、あなたの課題じゃない。それならあなたは自由にやりたいことをして、課題を分離して、嫌われる勇気を持って、褒めも褒められもせず、感謝だけしていればいい。

それがスタート地点。

ゴールは「共同体感覚」

幸福とは、仲間に貢献できている感覚

 

③「競争」

競って勝たないと自分には価値が無いと思いこまなくていい。

 

~「自己受容」~

自己肯定とは違う。自己肯定は、例えばテストが60点の自分を「それが100点です」と無理に言う事。それはしなくていい。

自己受容は60点の自分を受け入れる。

 

例えば仕事をしてお金を稼が無ければ自分には価値が無いと思ってしまう人は仕事中毒になってしまう。そうではなくて、自分がその家にいるだけで家族は嬉しい、そういう価値観。行為レベルではなく存在レベルで自己を受容する。

 

~「他者信頼」~

信用と信頼は違う。

信用は条件がたくさんつく。銀行からお金を借りるときのようなもの。

信頼は無条件。無条件で信じること。

他者を無条件で信じろとアドラーは言う。

 

この本の中で青年は言う。

「無条件で信用してどうするんですか!裏切られますよ」

すると先生は

「あなたが信用して裏切られるか裏切られないかって、あなたの仕事ですか?相手はあなたが信頼しているかどうか察知しますよ。どうせわからないんだったらまず信頼するんですよ。裏切られるかどうかなんてあなたの課題じゃない」

 

ここまで来てついに

~「他者貢献」~

 

本の中で青年は言う。

「ふざけんな。俺は会社の社長になるとか、ミュージシャンで成功するとかそういうふうなことがしたいんだ。他者に貢献するって、それだけ?」

「大富豪になった人がそれでもまだ仕事をしているのはなぜだと思う?実は他者に貢献したいからなんだ。その居場所の共同体の中でみんなに喜んでもらいたい、それだけなんだよ。人生を線のように考えてはいませんか?その線の先へたどり着けないと幸福ではないと思っていませんか?人生が何歳で終わるかわからないけれど、その時その時で仲間に貢献できていると自分で思えていたらそれはもうゴールしてる。常に人生は完結してる。もう幸せ」

 

瞬間瞬間で楽しいのが人生。

人生を線で考えると辛い。あなたはもうすでに幸福であることがわかってる。点の連続として捉え、今に集中するだけ。

そんなの普通の人生じゃないかと思うかもしれないが、これは「普通である勇気」でもある。普通かもしれないが、みんなに貢献できていれば最高に幸せ。それでいいじゃないか。         終わり

 

以下、補足

Wikipediaより 岸見一郎>

京都府生まれ。洛南高等学校卒業。1987年、京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学(西洋哲学史専攻)。

 

京都教育大学教育学部、甲南大学文学部、京都府医師会看護専門学校、奈良女子大学文学部非常勤講師、前田医院精神科勤務、

 

京都聖カタリナ高等学校 看護科(心理学)非常勤講師。日本アドラー心理学会認定カウンセラー。日本アドラー心理学会顧問。

 

専門の哲学(西洋古代哲学、特にプラトン哲学)と並行して、1989年からアドラー心理学を研究。

 

大学院時代には母親の看病のために半年間学校に通うことができなかったが、その間に参加していた哲学の読書会によって、哲学の有用性を認識したと振り返っている。

 

2013年に刊行した古賀史健との共著『嫌われる勇気』が100万部を超えるベストセラーになる。

 

<ほぼ日の塾 糸井重里さんとの対談のページより引用>

株式会社バトンズ代表。一般誌・ビジネス誌等のライターを経て、現在は書籍のライティングを中心に活動。著書に『嫌われる勇気』(共著/岸見一郎)、『20歳の自分に受けさせたい文章講義』、インタビュー集に『16歳の教科書』シリーズなどがある。

西野真理の色々なお話

お山の大将ピアノ伴奏 2024年11月25日(月)

このブログは 野口芳宏先生記念碑「師道の碑」除幕・祝賀パーティー 2024年11月23日(土) をお読みになってからどうぞ。 ↑そういうわけで、野口先生にもぜひ「お山の大将」をお歌いいただければいいなと思い、ピアノ伴奏をYouTubeにアップしてみました。いつも書いていますがピア...