まさかの上柴はじめさんから快諾のメールです。
???
では、順を追って事情をご報告いたします。
<NHK「ふえはうたう」>
これは小学校3年生向けの音楽番組で、1974年から1997年まで放送されていたようです。でも、私が熱心に見ていたのはおそらく石川県で教員になり、子どもが幼児番組を見るようになった1987年辺りから。
この番組の講師は吉沢実さんで、吉沢さんの持ち味も良くて、小学生向けの番組ではありますが、録画・編集しては中学校音楽のリコーダー授業にも使わせていただいていました。
その番組内で1度だけ演奏されたのが
「シのポエム(詩)」
これが素晴らしい曲で、リコーダー奏者は「シ」の音だけ吹いていればよくて(と言ってもリズムはありますが)ピアノパートがどんどんコードを変えていって、「シ」しか吹いてないのに素敵な曲になるのです。
これは使える!
クラスには本当にリコーダの苦手な生徒がいて、その子に「シ」だけ吹いてもらって私がピアノを弾けば、そんな子にも成就感を味わわせてあげることができます。
でも楽譜がありません。
<吉沢さんとの遭遇チャンス>
ちょうどそんなころ、石川県でリコーダーの研修会が開かれました。講師は吉沢実さんです。
もちろん参加しました。そしてどうやって話しかけたかおぼえていないのですが、とにかく吉沢さんに話しかけ、「シのポエム」のことを話しました。
すると、
「送ってあげますよ」
↑今も大事に持っているこの楽譜。
そう、この作曲者が上柴はじめさんなのです。
この方のセンスは抜群ですね。
今更ですが調べてみると
1947年生まれ
大阪教育大学特設音楽課程作曲科卒業
作曲家・編曲家・ピアニスト・口笛奏者
でいらっしゃるそうです。
口笛奏者ってところがなかなかです。
<上柴作品>
2022年8月22日現在、私のYouTube動画は「西野真理チャンネル」「日本歌曲の窓チャンネル」合わせて400本を超えました。
その中に上柴さんの作品は2曲。
1曲は「赤い屋根のいえ」もう1曲が今日アップした「また あそぼ」です。
今日の曲で私の頭は「上柴はじめ」という名前に食いつき
「『シのポエム』YouTubeに残しておかなくちゃ」
という気持ちが湧いてきました。
後日アップした動画がこちら
<演奏方法>
さて、私はこの曲をどのように演奏していたかといいますと
「弾き吹き」
です。
ピアノを弾きながらリコーダーを吹くのです。
アルトリコーダーの穴を「シ」の音がでるようにふさぎ、リコーダーの先端をピアノの譜面台のところに置いて吹口を強めに加えて吹きながらピアノを弾くのです。
間違いなく生徒からちょっとだけ尊敬されます。
この姿をYouTubeに残そうと決めました。
<許可取り>
この楽譜は、私が個人で吉沢さんから頂いたので、出版されているかどうかもl知りません。もし、勝手に未発表のものを(TVでは発表されていますが)YouTubeアップするのはあまりに危険です。
「許可取らなくちゃ!」
どうやって?
最初に考えたのはFacebookで「友達申請」してみることでしたが、これはどう考えてもだめでしょ。私だって見ず知らずの人からリクエスト来たらスルーしますから。
次に考えついたのは、Facebookの友人の中に上柴さんと友人である方を探すことでした。誰もいらっしゃいませんでした。
そこで、「上柴はじめ」でネット検索してみると、上柴さんが「フェイス音楽出版」に所属?していらっしゃることがわかったので、思い切ってこちらにアクセスしてみました。
フェイス音楽出版様
突然失礼いたします。石川県の西野真理と申します。
本日は上柴はじめさんへお問い合わせをしたく、しかし、 ご連絡先も何も知らないため、
貴社のホームページに上柴さんのお名前を発見してメールをお送り した次第です。
結論から申しますと、 私の個人的なYouTubeに上柴さんの曲を使わせていただける かどうかのお伺いです。
事情は少々長くなります。
私は今年3月、中学校音楽教師を退職いたしました。
教員の頃、子供が小さかったことも有りよくNHK「ふえはうたう」を拝見していました。
その中で吉沢実さんが演奏された「シのポエム」 という曲が大変印象深く、 この楽譜が手に入らないものかと思っていたちょうどその頃、 吉沢さんのリコーダー講座が石川県で開催され、出かけました。
そのときに吉沢さんと話する機会を得て、 上記事情をお話したところ、「シのポエム」 の楽譜をお送りいただけることになりました。
作曲者は「上柴はじめ」とありました。
その楽譜は教員生活中大事に持っており、 授業でも頻繁に使わせていただきました。何しろ「シ」 だけで吹けるのですから。
教員生活も終わり、 あの曲を生徒の前で演奏する機会も失われましたが、 3年ほど前からYouTubeで主として歌唱動画を配信しており (専門は声楽なので)、 あの名曲をYouTubeに残しておきたいと思うようになりまし た。
吉沢さんから個人的に頂いたもので、 著作権のことで妙なことになりますと吉沢さんにも申し訳なく、 普段慎重では無い私ですが、ここは許可を得なければと、 上柴さんとなんとかご連絡を取りたいと貴社へメールを差し上げた 次第です。
<返信>
上記メールを送信したわずか1時間半後、上柴さんご自身からご返信をいただきました。
快諾です。
どこの誰ともわからないメールを受け取ったフェイス音楽出版さんは、直ちに上柴さんに繋いでくださったということです。そのことにも感激しました。
上柴さんからのメールで初めてわかったことは、「シのポエム」はNHK出版から出版されていて、私はそれを吉沢さんからもらったと思われていたようですが、私が頂いたのは上柴さんの手書きのものでした。
そこで、先程の写真をメールに貼り付けてお送りしました。
その後さらに、「NHK名曲アルバム」の編曲を数曲担当されているとの情報もいただきましたので、これから直ちに録画予約します。
いい日でした。
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