続・三林輝夫先生の思い出 2025年11月20日(木)

先日三林輝夫先生についてブログに書いたところ、思いがけず多くの方からアクセスをいただきました。そして、そのブログに登場した「ヴィラネル」について過去の記録を探したところ、2021年にそのことについて書いていることを発見しました。YouTubeに「ヴィラネル」をアップした際、概要欄に書いた文章です。その文章をこちらへ転載いたします。

~以下2021年12月31日の文章です~

2021年西野真理YouTube動画アップロードラストを締めくくるのは、ベルリオーズ作曲「Villanelle」です。

 ※ヴィラネル(villanelle)には2つの異なる意味がある。

   ・詩の詩形。19行2韻詩と訳される。

   ・古いフランスの詩。田園詩と訳される。

この曲を初めて知ったのは、1993年から2013年までの20年間、富山県福光町(現在の南砺市)で毎年8月1日~7日まで行われた声楽とピアノ伴奏者のためのセミナー「福光声楽サマーセミナー」。

その何度目かは忘れたのですが、「フランス歌曲コース」で三林輝夫先生が歌ってくださったのがこの曲。先生の歌われる様子から、この曲を楽しみこの曲が大好きという感じがダイレクトに伝わってきて、1度聞いただけで「なんて素敵な曲!」と、すぐに大好きな曲の一つになりました。詩の内容も、春に恋人同士、森へ遊びに行く幸せなものです。

しかもその時、三林先生は即興で一部分を日本語で歌ってくださり、それがとてもわかり易く、「やっぱりすぐに言葉がわかるっていい!」と、いつかは日本語に訳してみたいと思い続けていました。

思いはあるものの何もしないうち、セミナーそのものが終わってしまい、もう三林先生のレッスンを受けるチャンスもなくなってしまいました。

その後、なんとなく西野真理の中で訳詩ブームが起こってこの曲にも取り掛かり、3年ほど前には出来上がっていました。ところが、以前から思っていたのですが、この曲はバリトン系ソプラノの私には少し高いのです。そこでピアノ録音をピアニストの小林美智さんにお願いするとき、
「短3度下に移調したものでお願いできますか?」
と無理を言い、そのおかげで本日のアップロードを完成させることが出来ました。

※こちらの訳詩に興味をお持ちいただけましたらご連絡くださいませ。現在300作品の歌唱用訳詩を販売しております。

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西野真理の色々なお話

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