昨日YouTubeを通じて20年前の教え子Nさんからご連絡をいただきました。
それが以下のメールです。
先程、YouTubeで〇〇でコメントしたNです。
2001年の津幡南中2年で先生が担任でした。覚えているかな?
立志式のあと作文を書く際に先生から「あなたは魚釣り好きなんだ
後で文集になってみると、他の人は将来の夢や親への感謝を書いて
これを読んで私は
「さすが西野真理!」
と過去の私を自画自賛。
まずは「立志式」についてのご説明から。
石川県だけではないと思うのですが、「立志式」って全国各地にそうあるものではないと思うのですがいかがでしょうか?
少なくとも私の出身地山口県にはありませんでした。石川県は伝統文化が結構よく残されているところで、この「立志式」も、過去からの伝統が残っているものの一つと考えられます。
過去からの伝統それは「元服」。元服にちなんで15歳(数え年・中学2年生)を祝う行事が石川県では立志式として残っているのです。
これを私が勤務していた河北郡市の学校では町の行事として中学生をお祝いしてくださるのですが、そのお祝いの記念品として「立志文集」を作ってくださいます。つまり中学2年生は全員作文を書かなくてはならないということです。
この作文指導がどんなに大変か、これをお読みくださっている方の中で作文の嫌いな方なら先生の苦労も少しご想像いただけるでしょう。
そうなんです。
作文を書くのが苦手・嫌いな生徒に作文を書かせる、しかも、かなり期日が短い中
「さあ書きなさい、出しなさい」
これを何度繰り返してきたことか。
でも、そんな時私は思ったのです。
「立志記念だからと『私のこれからの人生は~』とか『今まで育ててくれた両親に~』みたいなことを主題にすると、全員同じような作文になって全く面白くない。せっかくだから14歳の今の自分のことを書いたほうが後で読み返して面白い」
と、逆に「立志」という言葉を使わずに書かせる指導を始めました。
おそらくこのNさんの頃は、その初期だったと思います。
Nさんはメールにある通り作文の嫌いな魚釣りの好きな生徒だったので、そのことを書くようにいうと、スラスラと作文を書き始めました。
これでいいのです。お陰でその時恥ずかしい思いをしたことも含めて、記憶に残る作文になって、狙い通り!
その後のメールのやりとりで、Nさん、現在とっても立派に地元で頑張っている様子で、月日の流れや人との出会いの不思議さをしみじみ感じた時間になりました。
11月のコンサートのお知らせもしたので、Nさん、来てくれるといいな。
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