大人の教養TV2nd:YouTube「母が不倫してました」を見て考えたこと 2025年4月29日(火)

表題からしてなかなか衝撃的。しかも内容はただの引き狙いではなく、本当にそのままです。
このチャンネルはチャンネル登録者10万人越えのドントテルミー荒井さんが配信されているもので、私はよく拝見しています。時事ネタや海外事情などまさに「大人の教養」満載。やや長めの番組なので、ちょっと隙間に、という方には不向きかもしれません。
そんな荒井さんが2025年4月25日にアップされたのがこの
「母が不倫してました」
です。
最初はそのあらすじを書き起こしてこのブログやFMで紹介するつもりで、実際書き起こしました。しかし、書いているうちに、なんだかこれは違うなという感覚になってきました。そもそも、この番組に興味のある方はご自身でご覧になる方がずっといいのです。(下にURLを貼り付けておきます)でも、そういう意味だけじゃなくて、私自身がこれを見ているうちに、ただの
「他人の不幸は蜜の味」
のような感覚ではない、別の感覚になっていったからです。このブログではそのあたりを書いてみます。それでも一応簡単に内容に触れておきます。

・2022年の12月に母親が癌のため56歳で死亡
・遺品の半透明のポーチを開けたら知らない男性との写真。USBもあった。10ギガに2万枚の写真。一番古いのは2002年
・年賀状もあって、相手の名前もわかり、荒井さんはその人と連絡を取り、会う
・結局弁護士を立てて、裁判をし慰謝料をとれたが、経費を差し引くと数万円の赤字
・父親は晴れ晴れしたようなので、父親にとってはやってよかった
・お父さんはお母さんが亡くなって1年後に再婚。今とても幸せそう

この内容を画面を通して荒井さんご本人がお話になるのを聞くうち、私はどんどん、ただの視聴者という感じではなく、カウンセラーのような気持になっていきました。
というのは、荒井さんはYouTuberですから、番組として語ると決めた以上、こんなに大変な内容なのに、終始明るく元気にお話になります 。でもそのこと自体本当は無理があるのです。でも彼はそれをしなければ自分は前に進めないという覚悟で、このことを10万人の登録者へ語って前へ進もうという覚悟でお話になっているという気持ちが感じられたからです。
そしてこのやり方が荒井さんにとって良かったのは、一方通行だということ。彼のお話の中で、(聞き役の方はいらっしゃいましたが)だれも彼に助言したり慰めたりしないのです。
私も昨今よく耳にしたカウンセラーの心得として
「助言したり自分の考えを喋ったりしてはいけない。ただ聞く。でもそれが難しい。ついしゃべりたくなる」
この場面はまさにそうでした。これはYouTubeですから当たり前ですが、私はドントテルミー荒井さんに何一つ話しかけることはできません。ただ聞くだけです。きっと彼はこのお話をされながら10万人の登録者を感じていらしたと私は想像しています。そしてただ自分の身の上話を聞いてくれる10万人がいるんだということに救いを見出されたのではないでしょうか。

ドントテルミー荒井さん、この番組の最後をこんな言葉で締めくくられました。

「昇華させてもらいました」

※「昇華」
精神分析学においては、心に湧きおこる不満や怨恨、劣情などを、他のより高尚な対象への情熱にかえることを意味する語。
https://youtu.be/af1UF91qV24?si=c1gnlkxqid9DYM5Y

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