「最高の集い方」(著・プリヤ・パーカー)ご紹介 2024年12月24日(火)

<「最高の集い方」との出会い>
YouTube「ゆる言語学ラジオ」の姉妹チャンネル「積読チャンネル」を見て、これはぜひご紹介したいと思い、書き起こしました。
プリヤ・パーカー 著「最高の集い方」です。











私は電子書籍で購入し、現在読んでいるところです。

この本を紹介してくださるYouTubeの語り手は「ゆる言語学ラジオ」パーソナリティの堀元さんと「積読チャンネル」を主にやっていらっしゃる飯田さん。
このお二人はお二人自身も沢山のパーティーを企画し、また参加経験もあるので、自身の反省や後悔も含めてのおしゃべりと本の内容の紹介になっています。

<この本に関する二人の雑談とYouTubeの概要>
この番組は、実際にお読みになった飯田さんが堀元さんにその内容を伝えるという形で進みます。そしてまずはお二人のイベントに関する雑談から。
・ビジネス系のイベントはなんの時間かわからない時間が多い
・名刺交換の列に並ぶのは無駄。交換したところでなんの連絡も取り合わない
・色々悪口言うけど、過去に自分だってクソみたいなイベントをやってきた。自慢じゃな
 いけど30回はやってきた。被害者でも加害者でもある
・そんな人が読むべき本。それが「最高の集い方」。最悪のイベントを打破する逆説のイベ
 ント論を語ってくれている本。

私はこの時点でとてもこの本に興味を持ち、1時間を超える長い番組であるにも関わらず、1回はまず通して聞き、1回は書き起こすために聞きました。
更に二人の雑談は続き・・・

・本の題名を見てあんまり面白くなさそうと思ったけれど、引きの嵐だった。出てくる失敗
 事例が「あるある」の嵐だった。
・著者の職業はファシリテーター
 ※ファシリテーターとは会議や商談などの場で参加者に発言を促したり、意見をまとめ
   たり、合意形成を図る役割を担う人のこと。
・この著者は元々紛争解決の分野で活躍していた人。
 例えば戦争をしている国の人たちが集まって話し合う場を仕切ったりしていた一流の人
・この本の概要文が素晴らしくて
 「誕生パーティーから大規模フェス、ダボス会議まで盛り上げる等の全秘策が一冊に」

<本の内容>
①とりあえず人を集めればいいと思ってるだろう?
この時点で私は耳が痛いどころか、集められさえもしていませんので興味津々です。
 集める側は人を集めた時点で80%くらい満足している。人集めと集まった人の満足体験
 は別問題。ノウハウがいる。舞台監督が俳優さんを集めるだけでは良い舞台ができない
 のと同じ。
  ・上手に人と集まれる力は誰にでもある
  ・社交的である必要はない
  ・集まりの極意とはカリスマ性でもなく、面白いジョークを飛ばせることでもない
ここでちょっと安心しました。

②集まりには目的を持て
これは当然と言えば当然なのですが、話を聞く内、意外にできていないということがわかってきます。
 ・まず目的を決め、それは一つに絞れ
 ・目的には社会的意義は必要ない。定まってさえいればいい
 ・「新しい知り合いを作る」が目的だったとする。でもその企画を考えている間に、いろ
  いろなことを加えたくなる。
 ・なぜ目的を定めたほうがいいかというと「イベントを開くということは、選択をする
  ということ」。会場、時間帯、食事、講演者などを決めるときの根っこになる部分だか
  ら。目的はあなたのお守りになる。迷った時はお守りを見返せばいい
この時点で私は自分のコンサートのことを思いました。私のコンサート「人生100回」を目標にしていますから、迷った時はここに帰ろうと強く思いました。
 ・これが一番大事といいながら、つい別のこともやりたくなってしまう。目的のために
  捨てる覚悟がいる
 ・心の準備もないのに大胆な目標を中途半端に掲げると大変なことになる
 ・目的を決めたらそれをとことんやれ

③ボブは参加させるな
 ※ボブは特殊ではないから呼んではいけないという意味
  人当たりがよくてイベントの目的にはあってないけれど悪いやつではない。だからボ
  ブが来たいと言えば「いいよ」と言ってしまう存在の人
  例えば同窓会にその同窓生でもない奥さんを連れてくる時、その奥さんがボブになる。
  このボブが厄介で、ボブが嫌なやつだったらこないでって言いやすい。でも断らずに
  来られてしまうとその存在でその集まりが崩壊する。人は存在するだけで影響力を持
  つ。断るにはエネルギーがいるからつい了解してしまう
 ・参加者を決める時「誰を呼ぶか」逆に言えば「誰を呼ばないのか」。「どなたでも歓
  迎」という態度は主催者側が招待客に何を持ち帰ってもらいたいか無自覚である
 ・反論の中に「多様性がなくなる」というのがあるが、多様性はあればいいというもの
  ではない
 ~例~
  オハイオ州のコミュニティに引退した高齢者が住んでいる。そこには音楽大学の学生
  が家賃ただで住める。その代わり高齢者に音楽リサイタルをすることになっている。
  そのことで交流が生まれている。でももしこれを「音楽大学じゃなくてもいろんな学
  生に門戸を広げればいい」なんてことになるとこんな交流は生まれないし、ただの学
  生の無料宿泊所になる。
 ~堀元さんから~
 ・「ハッカーと画家」という本がある。ポール・グレアム。これにも「多様性はいらな
   い」という言葉が繰り返し出てくる。「もしあなたがベンチャー企業を立ち上げて成
   功したいなら多様性があったほうがいいという迷いは捨てなさい。意見が割れて調整
   している時間は無駄。大きな組織が大きな誤りを選択しないようにするために多様性
   は必要。ナチスを生まないために多様性は必要。5人のスタートアップ企業が最速で成
   り上がっていくために必要なのは多様性ではなくむしろ画一性」。
   「ハッカーと画家」の著者ポール・グレアム自身はちょっと会社を大きくしたところ
   でその会社をYahooに売却。彼自身、大きな組織を作る適性はない事をよく理解して
   いる。

④イベントはルールで支配しろ
  ・「自然体で過ごせる」というのは理想だが、自然体なイベントというのは呼びかけて
   実現されるものではない。ざっくばらんに胸の内を話せたら苦労しない。
  ・その場を仕切る人がいなくなると、別の人が仕切り始める
  ・ルールを徹底するというのはゲストを守る行為

  ~アラモ・ドラフトハウスという映画館の事例~
   この映画館ではまず普通にスマホやおしゃべりは禁止。それをすると警告を受け、や
   めないと退出させられる。
   ただ、この映画館は食事はOKで、ご飯を食べたくなったらカードに書いてテーブ
   ルに置くシステム。でも実はそのカードは、「他の客がうるさい」と指摘するカード
   にもなっている。だから誰が指摘したかはバレない。
   この映画館から退出させられた人が、映画館に苦情の電話を入れた時、この映画館
   はその音声をYouTubeにアップした。そしてそのYouTubeの最後に「この映画館に
   きてくれなくてありがとう、このメッセージ野郎」という文章を加えた。
   つまりこの映画館は他の善良なお客に対して「あなたの鑑賞を邪魔させませんよ」
   という意思表明をしたということ。
   ただし、この映画館は「みんなのアラモ」というプログラムを用意していて「おし
   ゃべりもスマホもOK。動き回ってもいい。だから赤ちゃんだろうが障害があろうが、
   みんな自由に映画を見ていいよ」という日を用意している。

  ・ルールによって人は解放される 
   例えば人と人をつなげるイベントをする場合、入口で
   「この回では最低2人と連絡先を交換してください」
   とルールを告げる。ルールだからしょうがないという前提を作るとみんなが自由に
   やり取りができる。

⑤その他
  ・イベントの最初に決まりきった話をしない。
   駐車場はここです トイレはあちらです お帰りの際は~ など
  ・イベントは開始1分が面白くないと面白くない
  ・一般の人が急に面白い話をするのは無理。事前に準備を促したりして主催者側の工
   夫で面白い場は作れる
  ・主催者が参加者の1行プロフィールを書いて先に渡しておくのも1案
  ・一例として、
   主催者が最初に参加者を紹介する時、「自分のことだと思ったら立ってください」と
   言って、誰だか言わずに紹介文を読む。するとみんな興味津々になって話しを聞く

まだ17%までしかこの本を読んでいませんが、早く次に進みたくて仕方ないくらい興味のわく本です。まずは学校の先生、これお読みになるといいですよ。私も現役教師のうちに読みたかったと思いました。また、仕事をしていない方でも、お友達3人で会うとか、誰かのお祝いごとをセッティングするとか、町内会の会議を取り仕切るなどの時には必ず役立つと思います。
そもそも、イベントに限ったことではなく、人生に必要な普遍的な物を教えてくれる本のように感じながら読んでいるところです。

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