1つ前のブログを書きながら、このことを書いておかなくてはと思い、引き続きキーボードに向かいました。
フィドロサミル・Ryuさんのことです。
фю Ядро СА Мир (フィドロサミル / Phydrosamir)
いざ書こうとすると、Ryuさんとの出会いがいつだったかはっきりと思い出せません。
そこで自分でアップしているYouTubeやその記録をさかのぼったところ、2021年2月11日の「Believe」という合唱曲がどうやら最初のようです。
https://youtu.be/bayZgd6l7_Q?si=DXz6ZeKrVYSbeK5M
コロナから1年、まだまだ学校の授業で歌は禁止されている状態のころ。私は家でせっせとYouTubeに合唱曲をアップしていました。
そんな時困るのがピアノ伴奏。
一番経済的なのは、自分で弾いて録音すること。しかし、西野真理、簡単な曲しか弾けませんし、ちょっと難しい曲など、その録音に何日もかかって、コスパが悪いことこの上ない。
次は当然ですが、ピアニストに録音を発注すること。経済的には大変だけれど間違いありません。
そこで、YouTubeにアップしていらっしゃるピアノ伴奏を使わせていただけないかと、動画の概要欄を読むと、
「お断りします」
が8割以上。
実は初期のころ、そこをよく読まず、その伴奏で歌をアップしたところ
「訴えますよ!」
というコメントをいただいたことがあり、驚いて謝罪の上、即刻削除。
それ以来とても用心深くなっていました。
そんな中、2割程度
「どうぞご自由にお使いください」
とか、お問い合わせすると
「使っていただけて嬉しいです」
という方がいらっしゃいます。
そのお一人がフィドロサミルというチャンネルのRyuさんでした。合唱曲の伴奏もたくさん作成していらっしゃいます。
(ほかにも「まがい物商事株式会社」さんも快く使わせてくださいます。こちらはJpopのカラオケがメイン)
Ryuさんのピアノ伴奏音源は実際のピアノ伴奏ではなく、DTM(デスクトップミュージック:パソコンで打ち込み)。
さて、最初の曲を使わせていいただいて以来、合唱曲をRyuさんの作品で探すうち
「あれ?この音違ってる」
という曲が何曲かあることに気づきました。
最初は余計なお世話かとも思いましたが、勇気を出してそのことをお知らせしてみました。
すると、Ryuさんはそのことを好意的に受け取ってくださって
「実は自分のスタッフには、そういうことが得意なものがいない。西野さんに作成した音源のチェックをお願いできないか?お礼は、謝礼をお支払いするか、西野さんの歌いたい曲の伴奏をおつくりするという方法で」
というご依頼がありました。
結構責任重大で少し迷いましたが、作品を使わせていただいているし、自分の能力も生かせるご依頼ですので
「何かあれば伴奏を作っていただくというお約束でお引き受けします」
ということになりました。
その後、時々伴奏をお借りしながら合唱曲をアップし、伴奏作成をお願いすることもないまま迎えた2022年9月、チェック用合唱曲の伴奏音源がたくさん送られてきました。
さあ始めましょう。
例えばこんな感じでチェック内容を送信しました。
「心の中にきらめいて」 ◎
「 夏の日の贈りもの」 ◎
「 輝くために」 3分11秒あたり 「ふみだそう」の小節「そ」の部分右手
「 旅立ちの日に」 間奏(1カッコ)4小節目 1分46秒あたり 2拍目のリズム✕ 付点がついてしまっています。それから、間違いではないのですが、最後のアルペジオにはフェルマータがついているのでもっとゆっくりだと感じが出ると思います。
「 マイ バラード」 ◎
「友 旅立ちの時」 2分19秒あたり「にもわからないさ」の2拍目 右手16分音符2つ目「ら」の部分の音✕
「いつまでも」 ◎
「 あなたへ」 0分35秒あたり「みぬせかい」右手3拍目✕ 同様に、1分44秒あたり「ぼくだけがこん」右手3拍目✕ 2分15秒あたり 「もった」の小節 2拍目裏の音✕
「大地讃頌」0分11秒あたり 4小節目右手の音✕
ここからやっと本題です。
2025年9月の美女コンではブラームス作曲「ジプシーの歌」を西野真理オリジナル訳詩で全曲演奏しようと早々に決めました。そして山田耕筰童謡100。あとは?・・・合唱の名曲を独唱しよう!ということを思いついて選曲開始。
そこですぐに頭に浮かんだのが
「怪獣のバラード」
でした。
この曲は、20代~30代前半の教員生活で反省することがたくさん。この曲、中学生に合唱コンクール歌わせてはいけません。私はそのころちゃんとわかってなくて歌わせて大失敗。
あの時の中学生、ごめんなさい。
「怪獣のバラード」は
・結局大人の歌
・音がかなり高く、リズム感も必要。ただ楽しく歌える曲ではない
・テンポが速い(四分音符=162)
・ピアノがとても難しい。これを指定のテンポで弾ける中学生がいたとしたら、その子はプロのピアニストを目指した方がいい。私はゆっくりでも弾けない曲
(授業での合唱コンクール練習の時は、コードで弾いていました)
・YouTubeにもピアニストが「実際のテンポ」で演奏されているものがいくつかあるが、人間だからどうしてもテンポが乱れる
<怪獣のバラード(Wikipediaより)>
本曲は1972年4月に『ステージ101』の音楽監督に就任した東海林が初めて手掛けた番組オリジナルソングの一つであり、1972年6月4日の放送回で、レギュラー出演者のコーラス・グループ「ヤング101」の歌によって発表された。番組で披露される時にはヤング101と共に着ぐるみの怪獣が出演した。
1972年7月25日にヤング101のEPレコード(EXPRESS ETP-2710)として発売され、同年9月5日に発売されたアルバム『怪獣のバラード』(EXPRESS ETP-8198)にも収録された。冒頭部分で軽快な巻き舌を披露しているのは、当時ヤング101のメンバーであった串田アキラである。
テンポの速い曲(BPM:162)で、ホ長調である。また、ピアノ伴奏は右手で弾く部分が多い。
これを63歳の今、改めてテンポ通りに人前で歌ってみようと思ったのです。(YouTubeにはRyuさんの音源でアップ済み)
そこでピアノ伴奏を誰にお願いするか。いつもカラピアノをお願いしているピアニストのどなたかに発注すれば、弾いてくださるに決まっています。しかし!私はこの曲を
「申し訳ないけれど、耳に電子メトロノームを流しながらきっちり162のテンポで」
とお願いしたいのです。
だめでしょう。
あまりに失礼。
そこでRyuさんの「怪獣のバラード」をお借りしようと思い立ちました。
もう3年以上ご連絡したことはありませんが、メールしてみました。
Ryu様
大変ご無沙汰しております。西野真理です。
1つお願いがあります。
以前
「音源確認のお礼をいただかない代わりに、私の歌いたいものがあればその伴奏を」
のような軽いお約束をしていただきました。
しかし、3年も前のことですので、お約束はとっくに失効しているかと思われます。
そこで、Ryuさんのアップされている
「怪獣のバラード」
の音源ファイルをいただけないでしょうか?
あの曲は大変スピードが速いうえに、完全インテンポでの演奏が必要。
人間よりも機械にとても適合している曲で、
私の知り合いのピアニストに伴奏をお願いするよりも
Ryuさんの作品を使わせていただけたらと思ったからです。
ご無理なようでしたら、このお話、スルーしてくださって構いません。
なんとRyuさん、ご快諾の上、すぐに「怪獣のバラード」伴奏音源をお送りくださいました。
9月の美女コン、どうぞお楽しみに。
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