<オファー>
それは2025年4月25日のこと、かつての同僚・鶴山さんからラインが届きました。
「コンサートの依頼があります、ぜひご一考ください。30分程度、コンサート系。内容はお任せします」
「是非歌わせてください。私を思い出してくださってありがとうございます。いつですか?」
「7月28日~7月31日の夕方のどこかです」
30分、内容はお任せ。なんてすてきな!
すぐにプログラムを作り練習開始。
ただ、日程が正式に決定したのは7月3日でした。
ノープロブレム!全部空いてます。
<当日本番前>
当日になりました。夕方が本番なのになんとなく朝から落ち着きません。
夕方17時半開演ですが、準備もあるので会場へ16時半に。この会場、我が家から近くて、どんなにのろのろ行っても6分ほどの場所。すぐ着きました。
到着すると、係の方が話しかけてくださって
「Mです、お久しぶりです」
誰だかわかりません。しばらくして思い出しましたが、それにしても人の顔を覚えないのもいい加減にしなさいという感じです。ちょっと言い訳をすれば、退職してまる3年経っていることと、Mさんのヘアスタイルがずいぶん変わっていたことで分からなかったのです。
Mさんから控室に案内していただきました。でもここ、ステージから遠すぎます。そこでせっかく用意していただいたのに申し訳ないとは思うものの、ステージ袖のスペースを楽屋として使わせていただくことにしました。これは正解、ただし暑い!
↓ステージ袖から撮ったステージ
本番前にかつての同僚Kさんにドレスのファスナーをあげていただいて準備完了。
<ちょっとした失敗>
これ、何度かやってます。
2022年以降、伴奏音源をスマホに入れ、ブルートゥースでスピーカーとつないで出すという方式を採用しています。そのスマホとスピーカーの接続ミス・・・ミスっていうか、ミスですけど・・・スマホとスピーカーの接続が自分が考えているよりも早く切れるのです。そしてそれを袖から入れ直そうとしても、意外に接続できる距離が短かく、接続できません。
本当はピアノの音が流れる中歌いながら出ていくという演出でした。仕方がないので、ステージ中央まで行って
「すみません、やり直します」
<本番ステージ>
レクチャーコンサートというネーミングのおかげでしゃべり放題。もちろん歌も歌いました。5曲。(やさしさに包まれたなら・万霊節(西野真理訳詩で)・烏の番雀の番・Voi che sapete(西野真理訳詩で、オペラミニ講座含む)・ジグザグな屋根の下で)
実際この配分はどうなのかな~と思っていたところ、帰りに話しかけてくださった方皆さん、誰も歌のことには触れず
「お話がとても楽しかった!」
ずっと喋っているのがいいのかもしれません。
<響かない会場>
それにしてもこの会場、ちょっと怖いくらい響きません。
しかし、63歳の西野真理、こんな時不安に駆られて大声を出してはいけないことは経験済み。かつては生徒にだって合唱コンクールの諸注意の時
「ボールペンのカチッていう音だってホール内に聞こえるんだから、怒鳴り散らして歌わなくていいのよ」
と偉そうに言っていたのですから。
練習の時と同じように歌いました。
<終了>
終わりはぴったり30分。ステージ上から一応聞いてみました。
「アンコール歌っていいですか」
鶴山さん、笑顔で「NO」の表情。
「防災士の資格を取って『防災の歌』を自作したのでそれを歌わせていただこうと思っていましたが、時間もないのでこれで終わりにします。興味をお持ちになりましたらYouTubeでご覧ください」
楽しい夕方の30分でした。
夜、汗だくのドレスを洗いました。
0 件のコメント:
コメントを投稿