最後の異動(2019年・57歳時)秘話 2025年5月25日(日)

このことをブログにアップしていなかったので、かつて書いていた紙媒体のエッセイ集原稿をリライトしてこちらに貼り付けます。
なぜ急にこれを?とお思いでしょう。
それは今後、津幡町出身力士「大の里」のことを書く時に、私の津幡町とのかかわりをその都度説明するのを避けるためです。

 57歳(2019年)・最後の異動

<退職まであと3年?4年?>

はっきりしてもらわなくちゃ困るとこれほど思ったことはありません。

2019年現在、日本では労働者人口が急激に減っていくという予想から、定年退職年齢を現在の60歳から65歳へ段階的に引き上げようという議論が数年前からされ始めました。

そして、確か昨年、何かしらの文書に教員の定年退職年齢がグラフっぽい表で示され、それによると現在57歳である西野真理の定年退職年齢は61歳らしいことが書かれていました。

大問題!

もし60歳定年なら、現在勤務3年目の金沢市立港中学校に特に不満もないし、今担任をしている2年生が卒業するまで一緒にいるのも悪くないし、ということで3年間留任希望を出し続けてここで教員生活を終えるのは「有り」。

しかし、あと4年となると話は全く違ってきます。
もう4年留任(トータル7年)となると、その可能性はかなり低くなります。
もしラスト2年とか1年で異動になったらそれこそ最悪。

<決断>

港中学校3年目の12月、来年度の異動希望調査表が配布されました。
これまでの経験や同僚の話をまとめると、
「希望調査は教育委員会の『書かせてあげたよ』パフォーマンス」
……なんて書くと身も蓋もありませんが、教育委員会だって鬼ではないのです。介護や育児など特別な事情のある人達は結構配慮されているように思います。
でも、以下に書く「気持ち」という意味での「希望」なんてものは、聞いていていただけると思うほうが間違い。
そんな私が本当に本当に正直に書いた希望表が↓。


・異動希望  有  無   (有 に〇しました)

  第1希望 津幡町立津幡中 第2希望 津幡町立津幡南中

    ~有りの場合の理由~

現在の港中学校に不満はありませんが、定年まで後3年と考えると、もう3年港中学校にいさせていただくのは難しいと考えます。それならば、私の初任校である津幡町立津幡中学校へ帰り、過去のリベンジをしたいと希望します。


また、この書類には書きませんでしたが、第2希望の津幡南中学校にもそれなりの思いがありました。津幡南中学校は津幡中学校の生徒数が多すぎるため津幡中学校から分離する形で作られた学校で、私はその新設スタッフだったのです。私はそのことにちょっとした誇らしさと、あの時の楽しい思い出を持っていました。

<異動内示>
2019年3月20日。
帰りHRを終えて職員室へ帰るとすぐに校長室へ呼ばれました。
異動です!
「私としてはとても残念なのですが、西野先生、津幡中学校へ異動です」
希望って叶うんだ!

これが私の教員生活最後の異動秘話です。
こんなわけで、私は初任校と退任校の両方が津幡中学校。そのため、親子で私に音楽を教わったというご家庭もたくさんありました。

<追記>
定年退職年齢引き上げの議論は、コロナ禍で先送りとなり、私の次の年度の人までが60歳定年。結局2023年から2年ごとに1歳ずつ定年が引き上げられ、最終的には、2031年度に65歳定年制が導入される予定のよう。つまり2025年現在55歳の人は65歳定年ってことかな。

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