久しぶりの校歌編曲 2025年5月29日(木)

まずはこちらをお読みいただいて、お読みいただいた前提でブログを進めていきます。

かつて同じ地区でご一緒し、現在は川北町で小学校の校長先生をしていらっしゃるSさんから研修講師のご依頼をいただいたものの、日程が合わず残念!しかし、Sさんのご尽力により日程調整が進み、6月26日(木)にお伺いすることが決まりました。
その後電話やラインで打ち合わせを兼ね、久しぶりの会話も弾み、
「研修前半の小学校6年生指導用楽曲の楽譜や、川北小学校の校歌の楽譜を送ってください」
というところでお話は終わっていました。

そんな昨日の夕方、ラインに気づきました。
「伴奏譜をメールに送らせていただきました。ご確認ください」
???
届いていません。
実はSさん、今回のことで初めて私に連絡を取ろうとされた際、私がダイレクト葉書に書いたメールアドレスに学校のパソコンからメール送信をされたようなのですが、私には届いていませんでした。いつまでたっても返信をよこさない西野真理に、ご自身のスマホから連絡を下さって、無事今回のことにつながったのです。
どうやら今回も同様の事態が発生している模様。

電話をして事情を伝え、ライン添付で楽譜を送信していただいて無事解決。

さあ、校歌です。
これまでもコンサートでお呼びいただいた学校の校歌はすべて歌ってきました。その際することは校歌伴奏の西野真理オリジナル編曲です。なぜそんなことをするのか。ちょっと話は長くなります。西野真理の憶測と毒を含みます。

戦後・1947年、学校が6・3・3制になった時、おそらく多くの学校で校歌が作られました。そのころの日本に作曲できる人材が学校の数だけいらっしゃったとは到底考えられません。数少ない「作曲家」と呼べるような方に作曲を依頼するとなれば謝礼も相当な額になるはず。実際、山田耕筰、平井康三郎、信時潔などもたくさんの校歌を作曲しています。
では、山田耕筰に頼めない学校はどうするか?
「その地域にお住いのピアノを弾ける人、音楽を勉強した人」
に依頼するのです。1947年時点で作曲依頼の候補に挙がるということは、1947年時点で少なくとも40歳以上、日露戦争が終わったのが1905年ですから、その頃以前にお生まれになっているということ。そんな時代にピアノがあって、音楽の勉強ができる環境にあったというのは、地方の名士に違いありません。
頼まれればいやとも言えず作曲された曲、それが校歌です。

そこで問題になるのが和声(伴奏)です。旋律(校歌のメロディー)は何とかなります。実際私も創作の授業をしてきて、
「メロディーのある生徒はいる」
これが実感。私自身は逆で、自分にはメロディーを生み出す才能はないとはっきり言えます。和声感もいいわけではありませんが、音楽大学で勉強した基礎はあります。ですから、私の創作の授業は授業時数の限られている中、先に和声を与えて旋律を作ることをやっていました。
おっと、話を戻します。
皆さんもご経験がおありでしょう。ピアノがあまり得意でない人が、無理やり簡単な和音で伴奏する違和感のある伴奏。
これが校歌にも多用されています。
その無理やりな和声のままで自分で歌うのは絶対嫌なのです。もちろんそれを生徒に指導することは、私の精神衛生上とてもよくありません。何しろ学校にいる間ずっとそれを聞かなくてはならないのですから。

そこで私は、退職するまでに勤務してきた学校のほとんどの校歌を編曲し直しました。
(以下、ほぼYouTubeにアップしてあります)

・岐山小学校(山口県)
・津幡中学校
・津幡南中学校
・内灘中学校
編曲し直さなくてよかったのは
・北鳴中学校(作曲:橋本祥路)
・港中学校(作曲:川崎祥悦)
この2つの学校は新設校。素晴らしい校歌でした。

町歌
・津幡町歌
・内灘町歌
コンサートにお呼びいただいた学校
・萩野台小学校
・目黒区立第一中学校(石川県への修学旅行)
・宇ノ気中学校
・錦城中学校
その他
・飯田小学校(平井康三郎作曲:話が複雑なのでこちらをお読みください)
・石川県民の歌(YouTubeアップ用)
・宇ノ気小学校(YouTubeアップ用)
・石川婦人の歌(1996年に何かで歌わせていただいた)
・西田幾多郎先生を讃える歌(YouTubeアップ用)
・太陽となろう~へき地教師の歌~(僻地教育大会開会式用録音)

さあ、川北小学校校歌です。
やり始めると一気にやりたいタイプ。
夕方に始めて22:30頃に終わりました。










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西野真理の色々なお話

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