ベートーヴェン訳詩開始 「アデライーデ」「君を愛す」 2024年6月17日(月)

<恥ずかしい告白>
ドイツもの・オペラに関してはいつも恥ずかしい告白から始めています。そうです。今回訳詩について書こうとしているベートーヴェン作曲の「アデライーデ」も「君を愛す」も、楽譜を見たことも、もちろん歌ったこともありませんでした。
どちらの曲も超有名な曲。音楽大学を出たような人やアマチュア音楽愛好家ならまず聞いたことがあるはずの曲。音楽大学を出た西野真理は「君を愛す」はなんとなく聞いたことがありましたが、「アデライーデ」は聞いたことがありませんでした。

<「アデライーデ」訳詩のきっかけ>
そんな曲をなぜ訳すことになったのか?
それは7月の美女コンでピアノを弾いていただく近藤陽子ちゃん関係です。

陽子ちゃんは7月30日にバリトンの方と茅ヶ崎でコンサートを開催されます。そのチラシを拝見し、
「このバリトンどんな方なんだろう」
と検索してバリトンの方がお歌いになっているYouTubeで発見したのが「アデライーデ」でした。
「アデライーデ・・・?」
なんとなく聞いたことがあります。あ!父が生前、この曲を歌うと言っていたような・・今となっては本当に歌ったかどうかわかりません。
とにかく今まで歌ったことも聞いたことも訳したこともないけれど、シューベルト、シューマン、メンデルスゾーン、ブラームスを訳して「ベートーヴェン」を訳していないというのはだめなんじゃないかと急に思いました。別にだめではないと思います。

<アデライーデ訳詩開始>
とりあえず聞いてみましょう。
フィッシャー・ディスカウで。
当然ですが上手いです。ですからものすごくいい曲にきこえます。もちろんいい曲だからですが。
そして、シューベルトに似ています。
違います!
シューベルトがベートーヴェンに似ているのです。
そしてモーツァルトもこれマネして作ってます。
違います!
ベートーヴェンがモーツァルトのマネしたんです。
今までベートーヴェンを歌わなかったのはいけないことだと反省し、これは絶対訳さなければいけないと思い、訳詩開始。楽譜は著作権の切れた楽譜を掲載しているペトルッチというサイトからダウンロードしました。
6月15日に始めて6月15日に完成。
詩の内容を簡単に書くと
「アデライーデちゃん、大好きだよ!」
です。

<東京藝術大学入試課題曲>
そして今日。
ベートーヴェン1曲というのは情けない。もっと訳さなくては!
そこで西野真理ライブラリーを探したところ出てきたのが、東京芸術大学が当時(1980年ころ)発売していた「入学試験声楽科課題曲」の楽譜です。芸大には落ちましたが、今も持っていたのです。芸大受けた人、懐かしいでしょう!




















東京芸大の実技入試には自由曲と課題曲があります。課題曲はイタリア歌曲かドイツリートのどちらかを選んで歌うのだったと思います(現在はフランス歌曲も入っています)。ただし課題曲を歌うのは2次試験か3次試験。私は1次で落ちたので本番では歌っていません。
その課題曲集にはイタリア・ドイツ各10曲ずつ載っていて、この中にあるのはいわゆる超有名曲に違いないので、ここから選ぶのがいいんじゃないかと思ったわけです。

<君を愛す訳詩開始>
そして見つけたのが「君を愛す」(Ich liebe dich)
すぐに取り掛かり、一気に訳してしまいました。
詩の内容を簡単に書くと
「愛する君といつまでも」
です。

「アデライーデ」も「君を愛す」もあの交響曲第5番「運命」のジャジャジャジャーンでしかベートーヴェンをご存じない方がお聞きになると・・・私が聞いても・・・とても優しく愛情あふれるすてきな曲です。
是非、西野真理訳詩でお聴きくださいませ。

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