生誕100年・大中恩❝うた❞の世界  2024年7月22日(月)

※このブログは「恵さんからのプレゼント、バジルを添えて  2024年7月19日(金)」をお読みになってからどうぞ

昨日(2024年7月21日)高崎で開催された
「生誕100年・大中恩❝うた❞の世界」
へ行ってきました。素晴らしいコンサートでした。
では、そのドキュメンタリー。














<決断>
7月19日のブログにあるとおり、恵さんからのプレゼントでこのコンサートを思い出し、急遽行くことを決断。すぐに新幹線を予約しました。その新幹線ですが、金沢ー東京間、最速2時間8分なのに、金沢ー高崎間、帰りは2時間5分!どうして~~~~!理由は簡単、最速の「かがやき」はちょっとしか停まりません。その停まらない駅に高崎が入っているので高崎に行こうと思うと全部停まる「はくたか」に乗るしかないのです。・・・いえいえ「はくたか」さん、あなたのおかげでたった2時間5分で高崎に行けて感謝していますよ。

<道中・行き>
9:49宇ノ気駅から金沢駅10:17。新幹線10:58までの時間にちょっとしたおみやげを買い新幹線乗車。高崎までの2時間、半分は音友ホール本番に向けての暗譜、半分は訳詩。この訳詩、今回の新幹線車内で先日から訳詩計画をしていたブラームス全8曲完了しました!

高崎駅を降りると暑い!
ぐんま軒という食堂がありました。食べもしないのに写真を取りました。そして県をあげて(?)「ぐんまちゃん」というのを推しています。















でもここからがさすが都会(石川県に比べて)、高崎芸術劇場まで高架式の歩道を歩いてそのまま入れる。なんて素敵。














<コンサートについて>
~出演者~
塚田佳男(多分、プログラミング・指導・リードオルガン演奏・トーク・朗読・歌)
佐藤貴子(ソプラノ) 奏楽堂日本歌曲コンクール入選
鷹野恵(ソプラノ)  奏楽堂日本歌曲コンクール第2位
野崎由美(ソプラノ) 奏楽堂日本歌曲コンクール第3位
田中悠一郎(ピアノ) 奏楽堂日本歌曲コンクール最優秀共演者賞

これだけの実力者が揃う地方コンサートってそうないと思います。

~プログラム~
大中恩の作品。
大中恩といえばあの「椰子の実」の作曲家・大中寅二の息子。「犬のおまわりさん」「さっちゃん」の作曲者。
実は私は一度だけ、大中先生に直接お会いしたことがあります。大中先生の「一人ぼっちがたまらなかったら」という曲集を4~5人の歌手で歌うという音楽の友ホール「日本歌曲シリーズ」に出演させていただいた時、リハーサルから聞きに来てくださっていました。なんだか近所から歩いてきたおじいちゃんという感じの気さくな優しい方で、一度で大好きになりました。

このプログラミング、さすが塚田先生。文句なしです。

私が批評するなんてとんでもないので、特筆することを3つ書きます。

①リードオルガンの素晴らしさ
リードオルガンっておわかりですか?足で踏んで空気を送って弾くあれ。これ知ってるのって50歳以上?私が教員になってからこれを学校で使ったのは1年目の山口県の小学校で講師をしていたときだけじゃないかな?石川県に採用されてからの学校にオルガンはあったけれど、みんな電動だったように思いますから。
そういうこともあり、私は昨日までリードオルガンを「ピアノの代用品」と思っていました。本当に申し訳ない。違います。リードオルガンはリードオルガンとしての価値がちゃんとあるのです。言い訳をさせていただければ、この楽器を誰かがちゃんと演奏するのを聞いたことがなかったことは間違いありません。私だって生徒にこれを弾いて聞かせようなんて思ったことがありませんでしたから。
その価値を塚田先生が見事に演奏で体感させてくださいました。演奏が始まった時は耳慣れないこともあって、「あ~小学校にあった足踏みオルガンだな」という感覚。ところがしばらくするとなんだか教会の中にでもいるような気持ちになってきて、最後には「オルガン」という認識で聴き入っていました。


②プログラミングの素晴らしさ
野崎由美さん
コンサート回数、数しれず。CDも発売し歌手として名のしれた人。個性的で普通の人なら彼女に「恋の命日」というややポップスよりの歌曲集を持っていくところを、さすが塚田先生。野崎さんに「子供の部屋」という歌曲集をというプログラム。彼女の個性を潰すことなく敢えてサラリと聞かせる曲にしたことが大成功。

佐藤貴子さん
この方の歌は始めて聞きました。高い音の入りが正確で、むしろ高ければ高いほど良さが出る感じ。そこで改めてプロフィールを拝見すると「ジルダ」「夜の女王」などを歌っていると書かれていて納得。これだけ声がでれば何でも歌えるでしょうし、これから更に楽しみ。

鷹野恵さん
仲良しなので贔屓してちょっと多めに書きます。でも内容は贔屓ではありません。
パーフェクトです。
彼女は「美容師さんになりたかった」と言うくらいでヘアセットがお得意。おそらく自分で整えられたヘアスタイルは美人で身長も高く小顔の彼女にピッタリ。
顔の表情は終始崩れることがなく上品で常に「過ぎない」。これは本当に見習いたいと思いました。
歌はどれもいいのですが一つ上げるとすれば「恋の命日」の7曲目「花のいのち 恋のいのち」。これ、涙ぐみました。短くてスッキリしたこの曲、彼女が単独でコンサートをされるときにはアンコールで歌ってほしいと思いました。

③ピアニストの素晴らしさ
田中悠一郎さん。優しい音色で常に歌い手を意識した音、音量づくり。すばらしい。不自然だったり合わないと思った部分は全くありませんでした。

<終了後記念撮影>
今まで塚田先生とツーショットってなかったかも・・


恵さんは本当に小顔でかわいい
















私は田中さんとお話したことあったかな?田中さんは私を知ってくださっているようでびっくり。せっかくなのでお写真を














<道中・帰り>
お土産に何買おうかな?あまり迷わずこんにゃく。
母にもあげようと思いましたが、帰ってきてから気づきました。よくこんにゃくを喉につまらせてってニュースありますよね・・・母には何も買わなかったことにします。














新幹線車内では暗譜と一応完成した訳詩の見直し。訳詩してると時間ってあっという間。
金沢到着。
七尾線に乗ってかえります・・・ん?今もう七尾線って言わないのかな?IR石川線?調べてみました。大丈夫、七尾線でした。
宇ノ気駅から家まで夜風に吹かれて快適なお散歩。
いつもの母のお風呂見張り時間にも間に合いました。

<ブログ後記>
立派なホール、全てに行き届いたプログラムと出演者。私にはできないけれど、不思議と羨ましさはなく、自分の道でやっていこうという気持ちに迷いのない現在です。








2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

真理さん昨日は暑い中高崎までご来場頂きましてありがとうございました。またこのブログのように細かく演奏会について、また出演者についても好意的に書いてくださって感謝致します!真理さんの感性での次の音楽の友ホールでの演奏を楽しみにしています。
✨キラキラ✨

西野真理(Sing幾多郎) さんのコメント...

キラキラさん
昨日は素晴らしいコンサート、お疲れ様でした。
思い切ってお伺いすることにして本当に良かったと思います。
こちらこそ、ありがとうございました。

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