もしピアニストなら、主に活動する場面がクラシックであれポップスであれ
「ピアニストやってます」
で問題ないですし、相手の方もそれで納得されるはず。
しかし歌手の場合はそうはいきません。
「歌手です」
と名乗り、そのお相手が
「演歌?」
などの反応をされた場合です。
「あの~なんていうか、まあクラシックの・・・」
「あ!オペラね」
「いや・・・オペラやってるわけじゃなくて・・」
こんな感じ。
①音楽大学を出たての時
「音楽のジャンルは色々あって、私の場合はイタリア歌曲やフランス歌曲、日本歌曲を主に歌っています。オペラアリアを歌うことはありますがオペラ歌手かと言われれば、オペラ歌手ではありません」
相手は???
②つい先日まで
「みなさんがオペラと想像されるような歌を歌っています。でも実際オペラのステージに立つことは殆どありません」
ちょっと長めですが、一応これで過ごしてきました。
ポップスのジャンルではない、いわゆる「声楽」を学んで来た人の殆どは、実際にオペラのステージに立ってはいません。あの舞台に立てるのは、選ばれた、私から見れば様々な意味で雲の上の人です。「様々な意味」というのは、実力はもちろんですが
・オペラの稽古に時間をかけることができる
・チケットノルマをクリアできる
・身近にオペラ団体がある
・オペラができる場所(に通える範囲)に住んでいる
これらをクリアするのは私だけでなく多くの声楽を学んできた人にもかなり難題です。
ですから私のような
・クラシック的な声楽を学び歌っている
・現在オペラのステージに立っていない
・いろんなジャンルの歌を歌っている
場合、その自己紹介に困ることはなんとなくおわかりいただけたかと思います。
そしてつい先日、見つけたのです。
「オペラ歌手っぽい人」
これ、今お気に入り!
きっかけはYouTubeショートに手を出したときのこと。
YouTubeでは歌唱動画タイトルとして多くの人が
「歌ってみた」
をお使いです。
私も使ってきました。しかしこれでは今まで長々書いてきた私の歌唱ジャンルが伝わりません。
「『歌ってみた』・・・『オペラ歌手が歌う』って時々あるけど私は『オペラ歌手』じゃないし・・・オペラ歌手っぽくはあるけど・・・!」
オペラ歌手っぽい人、このフレーズしばらく便利に使います。
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