※このブログは本当は出来事当日にすぐアップしたかったのですが、諸事情がありそうで、ややこしくなると困るので、終了後のアップといたしました。
のことです。女性に対しては「ウグイス嬢」ですが男性には「カラスボーイ」という言葉もあるようです。しかし、実際に聞いたことはありません。現在女性の演者さんを「女優」とは言わず全員を「俳優」と呼ぶ流れですから今後「ウグイス嬢」という言葉は避けられていくのではないかという気がします。
2つの陣営で。
この日が来るまで、公務員であった私は当然のように、このようなことに全く関わってこなかったのですが、晴れて退職した現在、なんでもできます。
それでも「2つの陣営で」というのは、何も知らない私でもなんとなく「節操のない感」はありますがご心配なく(?)。一つは市議会議員選挙、一つは町議会議員選挙。そしてどちらも私が選挙権を持っていない場所です。
そういう訳で、来るもの拒まず、楽しそうだからやってみました。
【金沢市議会議員選挙】
※こちらの陣営の文章に関してですが、問題はないのですが一応固有名詞は伏せます。このことを選挙期間中にブログに上げてよいか打診したところ
「Sさんの拡散になるのでしてほしい気持ちはありますが、NGワードがありそうで、こちらのチェックが必要になるかも」
との返答だったので。
<打診>
3月9日、いよいよ本決まりになったようで、選挙管理委員会への届け出に必要な生年月日や住所などを聞かれました。
その後、1週間の選挙戦の間、どの日に活動できるかをお伝えし、2日間・半日ずつ参加の予定となりました。ところが
ということで、車上運動員は1回となり、さらに、
「それよりも、別の機会に歌っていただきたい」
となって、その時点で1回減った分は別の方に依頼されていたため、結局1回となりました。
<事前準備>
「練習はしたの?」
<事務所へ 4月17日(月)曇 春としてはかなり寒め>
さあ、選挙運動当日です。
事務所は金沢大学へ行く途中の大通り沿いにある小さな建物でした。この場所を見つけるのも選挙関係者は相当ご苦労されるのでしょう。入りやすさ、駐車場、そしてやはり目立たなくてはいけない。そういう意味でもなかなか良い場所を見つけられたと思います。
小さな事務所の中に入ると、アットホームなムードで一人を除いて全員女性。壁にはたくさんの職場からの檄文。かわいい飾りやお花。電話をかけている人、事務仕事をしている人、笑顔でお茶を出してくださる人。いくら西野真理でも初めて行く場所ではそれなりに緊張しますが、そんなことも一気に吹き飛びました。
事務局の一人はかつての同僚の奥様で話も盛り上がり、すかさず次回美女コンのチラシをお渡しし事務所に置かせていただきました。
<同乗メンバー>
彼女の名前を連呼することになります。
元数学の先生。とっても感じがよく若々しい59歳。
「よくこのお話を引き受けられましたね」
と言ったところ
「何も知らなかったからよ。こんなことになるなんて・・・」
と、謙虚に答えていらっしゃいましたが、そういうことも含めて彼女は適任だったと思 います。
私のように「自分が楽しい」を最優先にする人間、いくら何も知らなくても絶対引き受 けませんから。
もう一つ。教員時代に私は組合関係で何度も彼女に会っていたのです。
「え!!!あのときの!?」
自分の記憶力の悪さ、このときばかりは反省しました。
Mさんの運転はとてもスムーズでストレスがなく、生涯に乗った車の中で一番乗り心地よく感じました。そこで夕飯のとき
「プロのドライバーさんですか?」
と聞いてみると
「自動車学校の先生しています」
なるほど!プロってすごい。
また、彼女は空手教室で先生もしていて、内灘中学校時代に教えた空手日本一になった生徒の先生でもあることがわかり、世間の狭さを感じました。
彼は何度も車上運動員を経験しているらしく、とてもお上手ですし積極的。コミュニケーション能力も高く、気が利いて、4人中ただ一人の男性でしたが、何の問題もなく楽しく過ごすことができました。
選挙事務所を出ました。
まずはNさんから。続いて西野真理。
はい、ベテランのフリしていきましょう!
YouTube動画、見ていてよかった。
大事なことを3つだけあげるとすれば
・結局、名前連呼
・後方の車に気をつけ、停車するときなど、先に行っていただく
・窓から手を降っている人など見つけたら、すぐに対応する
皆さん、次に選挙カーをご覧になったら、支持していなくてもいいです、手を振ってあげてください。ものすごく嬉しいのです。
車から声を出し手を振っているとき、そもそもそんなに人は歩いていらっしゃいませんし、対向車の方も運転中ですから簡単には手を振ってはいただけません。そんなとき、こちらの呼びかけに反応してくださることがどんなに嬉しいか。
今後私は選挙カーには必ず手を振ります。
「ありがとう!18歳になった選挙に行ってね!」
なんて声をかけてしまいました。
幼稚園の子どもたちもたくさんバイバイしてくれました。ありがとう。
そういえば我が家では子どもたちが小さい頃、選挙カーの人のことを
「バイバイ仮面」
と呼んでいました。
声の出し方そのものはプロと言って差し支えないと思いますので、その点は合格だったでしょう。そして今回自分でも評価できるのは、あんなに声を出していたのに、喉が全く疲れなかったことです。訓練していてよかった。
夕食に立ち寄ったレストラン「いこい」。昭和感漂うこのお店、安心の味。・・・ん?・・・なんだか来たことがあるような・・・。初任の頃同僚に連れてきてもらったんじゃないかな・・・でもそうだとすれば35年以上前のはず・・・。帰りに思い切って聞いてみました。
「このお店、何年くらいやっていらっしゃるんですか?」
「57年です」(←嬉しそう)
「相変わらず美味しいですね」
事務所に戻り皆さんとお別れしました。
このメンバー4人が揃うことは二度とないことでしょうが、楽しい半日でした。
Sさん4690票で2位当選!おめでとうございます。私のアナウンスで投票したって人が一人でもいてくださると嬉しいな。(「ないない」←お読みになっている方からのツッコミ予想)
お読みの方はSさんがだれか、とっくにおわかりでしょうし、選挙が終わったのでもう書いてもいいのですが、ついでなのでこのままにしておきます。ネット検索してお確かめくださいね。
こちらについては候補者御本人から
「18日からネットでも選挙流していいので、YouTubeやブログのネタに使っていただいて大丈夫です。動画撮影も有権者の顔が映らないようにしていただければご自由にしてください」
とのことでしたので、実名でいきます。でも、やはり周りの方はイニシャルで。
・池野翔吾さん
・36歳(1986年生まれ)
・津幡町在住
・西野真理が津幡南中学校で担任した生徒
・農業ビジネスに従事(株式会社池野Labo取締役)
今回の打診は候補者御本人からですので、まずは教え子である池野翔吾さんについて書いておきます。
「立志※の作文を書くとき、他の子は『親への感謝』とか『将来の夢』とか書くのに、先生俺に、『釣りが好きなんだから釣りのこと書きなさいよ』って言ったから、本気で釣りのこと書いたら、誰もそんな事書いてなかった」
「だって、その時の自分のこと書き残さなきゃつまらないでしょう。でもお陰で、今でもそのときのこと覚えてるでしょう?正解だったね」
※昔の元服の儀式が14歳で行われたことから、今も石川県に残る中学2年生に対して行われる式典
そして3月27日、次のようなメールをいただきました。
この度、津幡町町議会選挙に立候補する事になりました。
今回、議員さん達が大量退職されるようで、地域よりお声がかかりました。
池野さんはとても良い声で発声や声の大きさには全く問題ないのですが、こうしてアドバイスを受けようという向上心が素晴らしいと思います。
あとは彼が頑張るだけ。
三寒四温で春らしい天気ですね。
河北潟では桜と交代で花大根の花が満開を迎えて土手が真っ白になっています。
さて、選挙が近づいてきましたが、ウグイス嬢が1人しか確保できておらず少々困っております。
選挙になるかならないか未だ微妙なのですが、18日から22日の間で、スポットで1,2日でも構わないので先生のお力をお借りできないでしょうか。
こうして池野陣営での車上運動員が決まりました。
正直選挙にはならないだろうと予想していましたし、結論を書いてしまえば無投票で彼の当選は決まり、それでもとても楽しい日になりました。
びっくりするほどの昭和です。
ただの昭和ではなく、私が生まれるより前なんじゃないかと思うような昭和。ほぼ全員おそらく地元男性で、みんな知った者同士、遠慮なんて無し、楽しそうに気忙しく動いていらっしゃいます。
私有地なので自由なのですが、いまどきこれほどタバコを好き勝手に吸っている人たちを久しぶりに見ました。この男性たち、池野さんから見ればみんな「おじいちゃん」。女性は私と車上運動員のFさんと地元のKさんの3人だけ。
その「おじいちゃん」たちと池野さんは本当に上手にコミュニケーションを取っています。私には絶対無理。そういう意味でも池野さんは地元政治家に適任です。
「55歳です」
!!!
「西野真理、落ち着いて、ちょっと見習いなさい!」
という言葉が聞こえそうですが、見習うと西野真理らしさが失われるのでこのままにしておきます。
雨の中出発です。
車上運動員のFさん、若く美人で感じがよく、控えめではあるけれどしっかりして問題なし。色々彼女に教えてもらいながら津幡町内を回りました。
運転手さんは池野さんのお友達で、小松市の方。津幡町の地理は全くご存じないのに、スイスイ運転してくださいました。
津幡町はとても大きく、長く勤務していたのに知らないところばかりです。ちなみに津幡町には過去・国鉄時代に「国鉄の駅が5つもある町」として一部のマニアには知られてれていました。(津幡駅・中津幡駅・本津幡駅・能瀬駅・倶利伽羅駅)
また、「津幡町森林公園」は「本州で一番広い森林公園」で、遠足といえば必ずここでしたね。
・・・と、そんなことも懐かしみながらの楽しい活動になりました。
お天気も悪く外に出ていらっしゃる方は少なかったのですが、時々声をかけてくださる方はみんな池野さんの大ファンというか、「孫のように」思ってくださっている感じが伝わってきました。
17時。定員以上の立候補者は現れず、無投票当選が確定しました。
おめでとう。
無投票であってもやはり当選って嬉しいものですね。
後援会長・何かの代表者の方・池野さん、そして私にも
「先生なにか歌って」
と振ってくださったので、でも、ここは私も控えめに
「皆さんでご一緒に『ふるさと』を歌いましょう」
これはなかなか良かった気がします。そして
万歳三唱。
さらに、あの車庫で一番みんなからいじられていた、一番好き勝手言っていたおじいちゃんに、みなさんが
「なにか一言」
おじいちゃんはブツブツ言いつつも嬉しそうに前に出てきて
「津幡町の中で、太田や中条はとても発展してきた。でもこの潟端はどうも出遅れた感じがある。それは議員がこの地区から出てないからだ。亡くなったSさん(前議員さん)も『この地区から議員を出さなければだめだ』とよく言っていた。今回の選挙で誰か出てくれないかと声をかけてきたが、誰も出てくれなくて困っていた。そんな中、池野君が承諾してくれて本当にありがたかった。これから頑張ってほしい」
というようなことを、こういうのが
「心から」
というのの見本のように、朴訥に人間性たっぷりにお話になって、いい感じの感動でこの会は締めくくられました。そこでもう一度
万歳三唱。
・1日目の車は窓が半分までしか開かず、手を出して振るのが大変
・振っている手の冷たいこと冷たいこと
・何の反応もないまま呼びかけを続けるって、結構辛い
・絶対一生通ることがなかったはずの路地まで入れたことも楽しかったし、玄関先をきれ いにお花で飾っていらっしゃるのを見るのも楽しかった
・2日目は雨で1日目よりさらに人と会えなかった
・2日目の車のシートは私の背丈では低く、座布団を持ち込めばよかった
・津幡のどこかでキジを見た
・一番手を振ってくれるのは、高校生、外国人、小学生以下の子ども
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