中部一周小旅行 その2 シャルル・ボネ症候群 2022年6月20日

※このブログは
 「中部一周小旅行 その1 旅の概要とうなぎと富士山」
 をお読みになってからどうぞ

浜松の叔母を訪ねた理由、それは「シャルル・ボネ」症候群。

<数日前の出来事>
夜、母の妹である叔母から、母に電話がかかってきました。
(母は4姉妹で、全員遠く離れたところに住んでいます)
その内容は
・広島の妹と姉(私の母)が急に泊まりに来てお布団を出すのが大変だった
・広島の妹は今、キッチンの隅っこに立っている
・姉(私の母)が帰る前にお風呂のお湯を全部抜いてしまった

この内容は姉妹全員に伝わり、
「大変なことになった!」
そう、4人共認知症を疑ったのです。
誰も叔母のところになど行っていないからです。
浜松の叔母はこの姉妹の中でもとびきり聡明で、それでも87歳。聡明であることと認知症は関係ないというのはよく聞くので、叔母がそうでないとは言い切れません。

叔母のいる住居というのは、いわゆる老人ホームではなく
「高齢者サービス付きマンション」
とでも言うのでしょうか。基本的には一人でマンションに住んでいる感じですが、医療施設や買い物の送り迎えのバス、レストラン(使わなくてもいい)、サークル活動施設などがその施設内に完備されています。
施設には受付があり、マンションではありますが直接その部屋に行くことはできず、身内であっても受付を経由してから尋ねることになるため、安心感があります。

そのような環境なので、母はまず施設に電話して様子を見てくれるよう頼みました。

<山口の叔母との電話>
「まりちゃん、シャルル・ボネ症候群って知ってる?」
山口の叔母からの電話を片耳で聞きながら、すぐにネット検索し、これに違いないと確信しました。

<シャルル・ボネ症候群>
~概要~
引用もと 
・Wikipedia 
・2018年9月4日のネットニュース 時事メディカル

・視力が落ちた人が見る幻視
・著しい視力低下で目からの情報が激減してしまうと、それを補おうと『脳で見る』機能が
 強まった結果起こるのではないかと言われている
・人間が「見る」という行為は、「目で見る」ことと「脳で見る」ことの二通りの方法で行
 っている。「脳で見る」というのは記憶にあるものを呼び起こし、それを映像として認識
 すること
・多くは2~3カ月程度、長くても1~2年程度で自然に消えていく。
・最大の治療は、それが決して精神疾患ではないと本人に伝え、安心してもらうこと
・本人も認知症ではないか、精神的のおかしいのではないかと思われたくなくて、相談件数
 が少ないと思われる

~シャルル・ボネとは~
・1760年にジュネーヴの博物学者シャルル・ボネによって最初に発見された。
・ボネは、両目の白内障でほぼ失明していた89歳の祖父にこの症状が起きたことを報告
 (1760年には Essai analytique sur les facultés de l'âme (『魂の諸能力に関する分析試
  論』) において、視力障害者に特有な幻視の症状「シャルル・ボネ症候群」の記述をし
  た)
・ボネの祖父が両眼白内障の手術を受けた後、彼の視力はわずかに回復したものの、時間の
 経過とともに完全に悪化していき、この頃から幻視が始まる。
・祖父の幻視は、男性、女性、鳥、馬車、建物、タペストリー、物理的に不可能な状況、足
 場のパターンなどだった。
・祖父の健康状態は良好で、精神疾患もなく、幻視の原因は不明のままだった。

・1967年、スイスの神経学者ジョルジュ・ド・モルシエ(英語版)が、最初の報告者である
 ボネに因んで「シャルル・ボネ症候群」という用語を造語した。

・シャルル・ボネ症候群という用語は、1982年に初めて英語圏の精神医学に導入された。

<叔母の場合>
叔母がシャルル・ボネ症候群であると思う理由は以下
・叔母は緑内障のため視野がかなり狭くなっている
・会話をしてみても日常生活のことを聞いてみても、まず知能に問題はない

<叔母との面会>
知能も精神的にも全く問題ありませんでした。
会いに行って本当に良かったと思いました。

上記の資料(もっとたくさん)を叔母に読みやすく拡大して印刷したものを叔母に渡してきました。




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