はじめに正直に書いておきます。
私は東さんの講演会を聞こうと思ってそこへ行ったのではありません。たまたま母を合唱団の練習に送り、そのついでに
「かほく市生涯フェスティバル」
の会場に11月のコンサートのチラシを置かせてもらおうと行ってみたのです。
ところが行ってみると、とても
「これを置かせてください」
といえる雰囲気ではなく、それでもどうにかならないかとキョロキョロしていると
「東さんの講演会ですか?」
と市の職員さんが声をかけてくださったので
「すみますせん、何も知らずに来たので」
ということで、せっかく声もかけてもらったので色々聞いてみました。
すると、
・東ちづる講演会は1時間後にこの会場で。無料。整理券も必要ないし
(会場入口に並んでいるのは、会場入りの順番待ちをしている人のようです)
・向こうの建物では市民の作品展示が行われている
というので、暇に任せて、とりあえず展示を見ることにしました。
幼稚園から老人ホームまでいろいろな作品が並んでいて、そういえば以前私も、お習字教室で書いた作品をいやいや出品させられたことがあったのを思い出しました。
ゆっくり展示を見たあと、講演会の会場を通りかかると、もう開場されて、ここに来たのもなにかの縁と思い、講演を聞くことにしました。
講演前に
「講演が始まって5分間は東さんの撮影OKです」
とアナウンスされていたので、もちろん撮りました。
とても小柄で笑顔の素敵な東さんは、登場するとすぐにマイクを持ち演台の前に出てお話を始められました。
内容の前に、彼女の「講演者」としての印象。
・言葉がはっきりしていて、テンポもよくわかりやすい
・常に笑顔だが、ときに核心を突く発言のときはキリッとした顔に
そういうメリハリの付け方がとても上手い
・話がどんどん進んでいくけれど、その進め方がとてもスムーズ
・途中映像や音声が裏方の都合でうまく出なかった場面でのフォローの仕方が人柄の良さを感じさせる
・ちょっとした笑いの要素を入れて話が深刻になりすぎないようになっている
<話の内容>
当然ちゃんとおぼえていないので、覚えていることを箇条書きで。(順不同)
・現在61歳。若々しくて可愛い。
・たまたまたTV番組で17歳の青年が「骨髄移植をすれば助かる」と知ったが、その番組の締めの言葉が「がんばってください」だった。それは違うでしょ、と思った。
・骨髄移植についてのポスターを作って貼らせていただこうと思ったが、昔はそれすら断られていた。
・ボランティアをするとマスコミから「売名行為」と叩かれた
・東日本大震災のとき、避難所に居ることを遠慮している人がたくさんいることを知った。
(大声を出してしまう自閉症の子供、段差があり車いすを使えない人、お年寄り 等)
・報道番組を担当しているとき「政治と報道は弱者を救う」という言葉を聞いて報道番組に関わっていることに喜びを感じた。
・ボランティア活動に対して理解を示さない芸能事務所をやめた。
・2022年9月の「金沢レインボープライド」(LGBTQに関するイべント)の行進に参加したが、金沢の人は少なかった。金沢では松中さんという人がクラウドファウンディングで資金を集めている。協力してあげてほしい。
・「LJBTQの人は11人に一人いる。学校の教室にも何人か居るし、この会場にも。もしかしてお隣の席の人がそうかもしれない」と東さんが発言されたとき、会場に笑いが起こった。その場面で東さんはキリッとした表情になって「笑いましたね。ここは笑うところではありません。当事者は『やはりまだ認知されていないんだ』とトイレで泣くかもしれない」とおっしゃいました。さすがです。
・体や心に障がいを抱えている人を集めて映画を作った。その制作過程で一番変わったのはスタッフ。今まで道で障がいのある人にあっても「見てはいけないもの」のように素通りしていたが、自分の子供から「あの人どうしたの?」と聞かれたとき「じゃああの人に聞いてみようか」と言えるようになった。
・この映画の3分ほどの紹介動画が流されましたが、とてもきれいな色使いでした。
・デビューした頃「お嫁さんにしたい女優No.1」とか言われたが、お嫁さんになるような人がタレントやるわけないでしょ(笑)
終了後、本の販売があり、1300円出して書い、サインを頂きました。
その時すかさず名刺をお渡ししたのですが、その時の東さんの食いつき先は「FMかほくパーソナリティ」でした。
「FMのパーソナリティしてらっしゃるんですね」
「放送で紹介させていただきます」
「よろしくお願いします」
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