体の痛みでお悩みの方へ 2023年1月13日

「体の痛みでお悩みの方へ」
この内容は2011年、私が腰痛で苦しんでいてそれから解放されたときに書いたエッセイです。
相当自慢してしまいますと、私はこの内容をお伝えしたことで、少なくとも10人は「外科手術」や「動けない」という状態からその方をお救いすることへお力をお貸しできたと思っています。

<ご紹介の内容の外堀>
・ご紹介するのは保険診療範囲内 
  ※壺を買ったり、拝んだりしません
・詳しくは「加茂整形外科(加茂淳先生)」のブログや本、または実際に受診を
  石川県小松市梯町ロ38−1 かけはし町ろ38−1
   Tel  0761-24-5565
 
<内容の超要約>
・痛みは筋肉から
  悪性腫瘍、感染症、リウマチ等の痛みは含みません
・痛みは「まず止める」ことが肝心
  ※痛みの悪循環が続き、脳に痛みの電気信号が入力し続けると「慢性痛」になる、だからその前に止める
・脊柱菅狭窄症とかヘルニアとか顎関節症とか様々な体の部分に様々な病名が付けられますが、みんな筋肉痛

~~ここから下は、お時間のあるときにお読み下さい~~
西野真理エッセイ集より
(文体が普段のブログとは違います)

体の痛みでお困りの皆さん!
・顎関節症・五十肩・緊張型頭痛・テニス肘・椎間板ヘルニア
・脊柱管狭窄症・椎間板症・腰椎すべり症・変形性膝関節症
・変形性股関節症・頸肩腕症候群・腱鞘炎・半月板障害 他
   ※このエッセイは当初「腰痛でお困りの~」という題でしたが、
腰痛に限らないため途中から現在の題に変更しました。 

<きっかけ>
それは47歳の冬、2009年2月1日のこと。
NHKの教育テレビ「趣味の園芸」を特に見るともなしに見ていたら、
「寒おこし」という畑作業を紹介していた。これはまだ寒いうちに地面を掘り返しておくと、地面の水分が凍ったり溶けたりを繰り返し、春には地面がとても良い状態になるというものだ。掘り返すといってもスコップを地面に突っ込んでは持ち上げ、突っ込んでは持ち上げを繰り返すだけで、特にコツもいらない。暇な日曜日の午後を過ごしていた私は、すぐに作業着に着替えて庭に出て「寒おこし」にとりかかった。
大して広くもない庭だが、実働時間1時間半。充実感いっぱいで作業を終えた。寒い日だったが汗だくになったので、夕方からお風呂に入った。

翌日。
学校の階段を上がるのがやっと。車を運転するとき座っているのが苦痛。
私の腰痛との戦いの日々が始まった。
痛み止め。接骨院。湿布。腰痛に効くという薬。鍼治療(1回だけ)
ストレッチ。腰に巻くベルト・・・・。

<情報>
・・・・で、49歳になった。
もちろん最初のような激痛ではなくなったが
「あ~この痛みがなければな~」
といつも思っていたそんなある日、内灘中学校の同僚、能岡さんから次のような話を聞いた。
「とても肩こりがひどいんだけど、あんまりひどいときは、小松にある外科に行って注射を打ってもらうと治る」
その時はそれが腰痛にも有効だと思っておらず、一時的にごまかす強力な痛み止めを打っていただくのだろうくらいにしか捉えていなかった。

それからしばらくしたある日、やはり同僚の岡本さんが肩の激痛に苦しんでおり、それを見た能岡さんが、以前話してくれた外科を強く勧めていた。
そして、前回より詳しくその外科のことを話してくれた。
「痛みって神経が何かにぶつかっておこるなんてことじゃなくて、筋肉の強ばりでおこるから、軽い麻酔を打って、痛みを脳に送らせないようにするってことらしいですよ」
その話を聞いて私は興味津々・半信半疑。
仕事を終えて家に帰ると早速その外科をネットで検索してみた。

<加茂整形外科>
石川県小松市にある「加茂整形外科」のホームページはすぐに見つかった。
結論から言えば、私は加茂淳先生のお考えに納得し、いつか治療を受けようと決めたのだった。
以下は加茂先生のホームページで勉強した、腰痛についての考え方や治療法ララについてである。が、何しろ西野真理の勉強なので、詳しくお知りになりたい方は「加茂整形外科」で検索して、ご自分でご確認くださいね。

~「ヘルニア」が原因で腰痛は起こらない~
「背骨と背骨の間に、無理な作業をしたために神経が飛び出し、それが挟まって痛い」
という具合に私は解釈してきた。だから接骨院に通って牽引治療もしたの
だ。しかし、
「ヘルニアが原因で神経が炎症を起こして痛みやしびれを感じることはありません。痛みの本態は筋肉の痙攣です。手術で治ることがあるのは、全身麻酔による筋弛緩によって筋肉の痙攣が止まってしまうことがあるからだと思われます。・・・」※この部分については後述
と書かれているのを読んだとき、はじめのうち頭の整理がつかなかった。なにか騙されているような気さえした。
そこでホームページ内にある
「トリガーポイント研究所」
の部分も含めて何度も読んだところ、私の疑問に答えるような内容の文章がたくさん現れた。

・幼児にもヘルニア状態がみられ、もちろん大人にもたくさんいるが、その人が皆痛いわけではない。もしそれが原因なら全員痛いはず。

・痛みやしびれを感じているということは、痛覚を伝える神経が脱分極・再分極を繰り返しているということ。神経が圧迫されたり炎症を起こしたり、または神経が癒着したり神経の血行が悪くなったりすると脱分極・再分極が繰り返して起きるという生理学的事実は存在しない。

・一般に「ヘルニアでの末梢神経麻痺」だと思われているのは、痛みのための筋力低下。ヘルニアは直接痛みの原因ではない。

・神経線維は通常、その末端にある受容器から信号を伝えるものであって、その途中が興奮を起こしたりするようなことはありません。

~トリガーポイントブロックによる治療~
西野真理の理解した範囲で書けば「トリガー」とは「引き金」のことで、痛みを引き起こしているその部分が「トリガーポイント」。そのポイントに局部麻酔を打つのが具体的な治療らしい。目的は
①発痛物質を洗い流す。
②運動神経をブロックして筋肉の強ばりを取る
③知覚神経をブロックして痛みの信号が脳に到達しないようにする
④交感神経をブロックして血流を改善する
・・・と、ここまで読んで
「あれ、麻酔で痛みを一時的に忘れさせるだけなら、麻酔切れたらまた痛いんじゃないのかな・・・」
と思っている私の気持ちを見透かしたように続けてこう書かれていた。
「これらは一時抑えではなく、痛みの悪循環を遮断して、治療へと導くのです」

ここにちゃんとした説明を抜粋で貼りつけておきます。 
 ↑ここのホームページから抜粋させていただきました。加茂整形外科の加茂淳先生は、この研究会の名誉会長です。

筋肉に対する過負荷により筋肉内部に微小損傷が発生します。通常、この微小損傷は数日で自己回復しますが、自己回復できなかった場合に、その微小損傷が筋肉に痙攣(けいれん)を発生させ、筋肉が収縮、硬直をしてゆき痛みが発生します。
この状態になった筋肉の中には「筋硬結(きんこうけつ)」又は「索状硬結(さくじょうこうけつ」と呼ばれる部位が発生します。

これらの中に物理的に力を加えると痛みを強く感じる圧痛点が認められ、その中でも特に周辺を含めた広範囲に痛みを発生させる圧痛点を発痛点(トリガーポイント)と呼びます。

筋筋膜性疼痛症候群(きんきんまくせいとうつうしょうこうぐん)の治療においては有効な医薬品はまだなく、治療により筋肉内の痙攣(けいれん)を解く治療が一般的です。

筋肉の痙攣(けいれん)部位に局部麻酔注射をすることにより、筋肉の痙攣(けいれん)を解き、血流を改善する方法です。(一般的に痛みの治療で行われる、「硬膜外ブロック注射」「神経根ブロック注射」とは異なります)

筋筋膜性疼痛症候群(MPS)は以下の病気として、誤った診断をされることがあります。
・顎関節症・五十肩・緊張型頭痛・テニス肘・椎間板ヘルニア
・脊柱管狭窄症・椎間板症・腰椎すべり症・変形性膝関節症
・変形性股関節症・頸肩腕症候群・腱鞘炎・半月板障害 他

<初診>
4月14日。加茂整形外科受診を決意した。先日の岡本さんが一度の治療で痛みが引き、満面の笑顔で出勤してきたからだ。
1時間の年休を取り高速道路を使って小松へ向かった。
いつものことだが、運転するとき太ももの裏側が痛くて、常に体の方向を変えるためにモゾモゾしている。

病院は心配したほど混雑してない・・っていうか空いていた。ネット情報では、県外からもたくさんの患者さんが来院し混雑しているということだったが、16時ころって狙い目かもしれない。きっと午前中とか土曜日あたりは大変なんだろうな。

診察が始まった。
加茂先生は私の痛い場所を聞くと、次々に注射を打ち始めた。正直注射は49歳になっても怖いが、意外なほど痛くなかった事に驚いた。とっても細い針を使用するかららしい。
そして一番の驚きの時がやってきた。
「それじゃ起き上がって、動いてみてください」
「あれ?・・・」
痛くないのだ。腰、お尻、太ももの裏、足の側面。
その後先生から痛みの仕組みの説明を受けて、その日の治療はあっという間に終わった。そして最後に加茂先生はこうおっしゃった。
「一度の注射で治る人もいれば、なんどもかかる人もいる。でもそれは36年医者をやっていても判らない」※この部分は後に補足あり
とても信用できると思った。
治療費は初診料込みで1600円。
その日の帰りの運転は快適。だってどこも痛くないんだもん。

<2回目の受診>
しかし、2年を経過した慢性の痛みはそう簡単には治ってくれなかった。もちろんそれは想定内だし、腰とお尻の痛みの程度は以前よりはるかに軽くなっており、太もも裏の痛みはゼロに近くなっていた。毎日の通勤がとても楽になった。ある日全ての痛みがなくなればもちろん嬉しいが、少しずつ軽くなってくれることを期待しつつ、しばらくは通院を続けるつもりである。
2回目の治療費は670円。
近所にある和菓子屋さんで田舎饅頭を買い、普通道で家路についた。
高速で帰るより20分以上多く時間がかかったが、モゾモゾはなかった。

<3回目の受診>
このエッセイは2回目受診後から書き始め、受診毎に少しずつ書き加えている。
目的はもちろん次回発売のエッセイ集に載せることではあるが、このエッセイに限っては、この部分だけを腰痛に悩む人に配る気満々。つまりそれくらいこの治療は効果があったのである。
ただ、このエッセイの内容は「医療」関することであるから、万一間違ったことを書いていると大変だ。また、加茂先生の実名もお出ししているから、加茂先生の許可も取らねばならない・・・というわけで、何としても3回目の受診までにある程度書いておきたかった。

「西野さんどうぞ」
と呼ばれて診察室に入るやいなや、私は封筒に入れたこのエッセイとおまけの「美女エッセイPART9」、写真入りの名刺を渡しながら加茂先生にこう話しかけた。
「先生、わたし趣味でエッセイを書いてて、ここの治療のこと書かせていただいたんです。次に発売するエッセイ集に載せたいと思ってるんですけど、すみませんがお読み頂いて、もし変なところがあれば教えていただけませんか?」
先生は笑顔で受けとりながら
「これ、君?」
エッセイより名刺の写真の方に
興味を持たれたようだ。
こんな写真だから
↓(45歳~50歳ころ使っていたプロフィール写真)













「はい、私歌手なんです(笑)。先生が研究会とか開かれるときがあったら、

歌わせてください!」
ベッドに腹ばいになり、シャツをたくし上げながら言った。

その後先生はあっという間に読んでくださり(<3回目の受診>の前まで)
「いいよ(笑)」
「エッセイ集に載せてもいいですか?」
「いいよ。でも、ここんとこ・・・全身麻酔のとこに、『儀式的効果』も入れとくといいかな」
先生がおっしゃる事を要約すると、
「『手術までした』ということがその人の痛みを取る効果がある。この病院での治療にもそういう効果がある」
その後痛みのことについて色々教えていただいたが、一度のご教授でそれをきちんと書き留めるのは私には無理。あ~また聞きたい。先生どこかでセミナーでもやってくださらないかな。

その後、いつものように注射を打っていただいて、治療は終わった。
湿布をいただいたので、今回は1020円。
近所の和菓子屋さんで、柏餅といちご大福と地酒飴を買って、普通道で家路についた。痛みは全くなかった。
あまりに快適なので、帰宅後すぐにこのエッセイの<3回目の受診>以降を書き始めたが、運転を1時間したあとなのに、椅子に座っても痛みはなかった。

<終わりに>
4回目の治療の時、ふと思いついて、左手の軽い痺れ(2年ほど前から?)のことをご相談すると、それも原因は腰と同様、筋肉の問題。
腕に注射をしていただいたところ、この1回で完治。久しぶりに両手の体感温度が同じになって感動!
この治療を終え家に帰ると、アマゾンで注文した加茂淳先生の貴著
「トリガーポイントブロックで腰痛は治る!」(風雲舎 1575円)
が届いており夕飯の後、一気に読み終えた。
多くの方にこの本を手にとっていただきたいと願い、内容の抜粋を以下に書かせていただき、このエッセイを終わります。(以下にその部分が載せられていたら、加茂先生の許可を得たとご理解ください)

・腰痛など、筋骨格系の痛みの殆どは、筋肉の痙攣から来る「筋痛症」

・一般にいう「麻痺」とは神経麻痺のことで、触っても針で突いても感覚が鈍いまたは、感覚がないもの。一方「しびれ」は「異常知覚」のことで、正座のあとのジンジンがそれ。筋痛症のときの「しびれ」はほとんどが「異常知覚」

・ケネディ大統領は腰の椎間板ヘルニアの手術、続いて固定手術をしたが良くならず、トラベル先生によるトリガーポイントブロック(TPB)の治療と助言により症状が改善され、人生を変えた。

・数えきれないほど医学系学会があるのに筋痛症の学会はない。
(西野補足:先生はご自分で「筋筋膜性疼痛症候群(MPS) 研究会」を立ち上げていらっしゃいます)

・患者さんが痛みを訴えて来院されたら、まずその日のうちに痛みの何割かは必ず軽減させて少しでも楽になってもらう・・・これが整形外科医が行う治療の大原則だと思います。

・私は勤務医時代の臨床経験でこの療法(TPB)に密かに自信を持っていました。何しろその注射が一番効き目があったからです。私は当然他の医師も同じことをやっているのだろうと思っていました。ところが私のような治療をやっている医師は整形医の中には殆どいないことがわかったのです。(中略)こんなに効果があるのに。私が自分の治療法の理論化に取り組んだのは、それからのことです。

・焚き火を消す時でも最初の火(急性痛)は、バケツ1杯の水で消火できますが、次第に火の手が大きくなると手に負えなくなってしまう(慢性痛)ことがあるのです。

・痛みは神経根部で生じているのではないのです。正常な神経線維の途中で痛みの信号が発生することはありません。たとえていうと、マイクのコードに向かっていくら声を出しても音は出ませんよね。

・半月板手術の後いつまでも痛みが消えない人を何人も診てきました。このケースこそ「損傷(外傷)の治療と痛みの治療は別の物」という典型例です。

<後日談・・・後日っていっても、最後の部分を書いてすぐ>
加茂先生にメールを送信した。

先日、お忙しい折にお読みいただいた6ページのエッセイですが 
少し書き足し、しかもその中に先生の貴著からの抜粋もあります。 
それはまずいと思われるようでしたらもちろん 
削除いたしますので、申し訳ございませんが 
ご一読お願い申し上げます。 
(どんなに早くても自費出版は夏以降です)

加茂先生から2時間弱で直ぐに返信が!  

たいへんよくできました◎

 最後の◎は
     本当に加茂先生が入れてくださったものです

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