スタイリストごっこ 2023年1月20日

お天気の悪い日には母をイオン散歩に連れ出します。
今日もそんなことでイオンをブラブラしていると、まず会ったのは英語の先生をしていた一つ年上のMさん。
Mさんは
「家には田んぼや畑があるから、退職したらそれでもやろうと思ってたけど、それも毎日あるわけじゃないから、4月からなにかして働こうと思ってる」
そうです。そう言って
「これから映画見るから」
とそこでお別れ。

そのあとさらにセーターでも買おうかなとショップに入ると、ショップの奥の方に小学校の先生をしていらしたTさんが。Tさんは穏やかでとても控えめな性格の方。Tさんが試着しようと手にとっている服は、Tさんの性格そのもの。
そこで急に私の中のおせっかい根性とスタイリストごっこをしたい気持ちが沸き上がってきて、Tさんに声をかけました。
「お久しぶりです!」
「あ~西野さん!」
彼女は今もハーフタイム勤務で小学校に出ているとかで、選ぶ服もなんとなく勤務に使えそうなものになってしまうと話してくださったけれど
「私の選ぶ服、着てみませんか?小学生は結構明るい服好きですよ」
「・・・それもそうね」
という言葉の引き出しに成功したところから、西野真理のスタイリストごっこが幕を開けました。
「向こうに見えるオレンジのカーディガン、どう?」
「・・・」
私はそのカーディガンを持ってきてTさんに試着を指示。
Tさんの控えめな性格からTさんはその指示を断ることもできず、試着室へ入り着用して出てきました。
Tさんの顔は明らかに明るくなっていました。
「こういうのもいいかもね!」
Tさんがそれを脱いでいる間に、私はさらにパステルカラーで薄黄緑のダッフルコートを持ってきました。Tさんは背が高くなかなかの美人。先程のオレンジのカーディガンと合わせたらきっと似合うはず。
Tさんは今度はすぐにダッフルコートをその場で着てくれました。とても似合いますし体型にもぴったりです。
「Tさんは背が高くて、そういうの着こなせていいですね」
私は本当に羨ましく思いました。
さあ、私のおせっかいはここまで。
Tさんが本当は買いたくなかったら申し訳ないので
「私はこれで失礼します。買う買わないはご自由に♡」
と言ってその場をさりました。
でも、Tさん、買ってくれてたらいいな。

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