反田恭平&務川慧悟 2台ピアノツアー2023 金沢公演速報(感想) 2023年1月19日

21時40分、家に帰ってきました。
早速、チケットを頂いたお礼も兼ねて、感想・ご報告をいたします。

<予想外だったこと>
①石川県なのに、スタンディングオベーションがおこった
②音色が期待を遥かに上回ったと言うか、予想外の柔らかな音色でしかも曲によって変化
③本当に満席だった
④私は2台ピアノのコンサートを初めて生で聴いたことにここで気がついた

<プログラムに沿って>

ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲 Op.56b 

出だしの音の柔らかさにびっくり。
その後変奏はどんどん進んでいくが、二人のテクニックが完璧なだけでなく息もぴったりで、ソロとは違う意味のとても楽しんで弾いている感じがする。
最後の変奏部分は音が大きくなるけれども、ロマン派の中のフォルテ・・・ということがこの後のルトスワフスキを聴いてわかった。

ルトスワフスキ:パガニーニの主題による変奏曲



ブラームスとは全く違う音色。音がクリア。

超絶テクニックなのだけれど、それをひけらかしてスポーツのような弾き方をしている人とは違う。超絶テクニックだということはあとでそうだったと思うくらい音楽として面白い。この作曲家の曲を初めて聴いたけれど、また他の曲も聴いてみたいと思った。


休憩20分


フォーレ:ドリー組曲(連弾)


なんて愛らしい音で弾いてくださるのでしょうか。

この曲はよく聴くけれど、今までで最高。

特に2曲め。今まで聴いたどれも、裏拍のアクセントが強くて、そのためにほんの僅かリズムがずれる感じがしていたけれど、そんな曲じゃなかったんだと心から楽しめた。



ストラヴィンスキー:ペトルーシュカからの3楽章


TVでだけれどもバレエを見たことがあったので、その舞台が浮かんでくるような素晴らしい演奏。音色もフォーレとは対照的。


<アンコール>


それぞれのソロ・・・弾く順番は舞台上のじゃんけんで決定(この場面はちょっとしたトークショー的な感じ)

 

務川慧悟

Ravel作曲 水の戯れ

この人の音、本当に透明


反田恭平

Chopin作曲 ラルゴ

聴き入りますね


Chopin作曲 英雄ポロネーズ

これもかなり予想外の演奏。テンポとか表現とかじゃなくて、今まで聴いてきた若く溌剌とした演奏というより「妖精の世界の英雄」っていうか、優しくて流れるような優雅な英雄。驚きました。


陽子ちゃん、チケット本当にありがとう。


<その他>

・この二人この後全国ツアー。15日間ほぼ休みなく!

・コンサートのあと、CD購入者へのサイン会。これも相当な数のはず。はやく休ませてあげたい。明日は広島でコンサート

・私のコンサートは1曲ずつ喋っているので、改めて「あ、普通しゃべらないんだ」って思った

・始まって10分ほどしたとき、場内の湿度が高い感じがして、このままだとピアノに良くないな、なんて思っていたらすぐに空調が働いて湿度が下がっていった。これは自動でそうなっているのか、係の方の判断なのか。









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