私の腰痛主治医で痛みの師匠:加茂整形外科院長・加茂淳先生。70歳を超えていらっしゃいますが、もう20年以上前からYouTube投稿を始めるなど、新しいことに前向き。考え方も前例とか権威に惑わされず、一人で信じる道を進まれる方です。こういう方向性が私にピッタリ。当然ではありますが私の信頼する方はすべてこのようなタイプです。
・痛みの師匠:加茂淳
…痛みについての誤解を指摘し、患者さんに理論的な説明を施して、保険診療・手術なしで痛みで苦しむ多くの患者さんを救う石川県小松市のドクター
↓診察室で
・歌の師匠:関定子
…いわゆるTVスターでも大学教授でもないけれど、80歳にして現役歌手。歌を「技術」で教えることのできる歌手で指導者
↓オペラ「アイーダ」全幕 主役アイーダで出演 紀尾井ホール講演終了後(79歳)
・文章の師匠:倉島保美(ロジカルスキル研究所(http://www.logicalskill.co.jp/)
代表取締役
…論理的文章の書き方を、ブレることなく淡々と発信し続ける、学術(ビジネス)文章の達人。無料で毎日SNSに投稿される文章スキルの数々。読まないともったいない!
・教育上の師匠:野口芳宏(2025年現在90歳)
…「家元の長」のような立場に座ることなく、一人で、望まれればどこへでも指導に赴く。「勉強はみんなで、実践は一人で」の言葉に象徴されるように、野口先生の元に集う人はみな、野口先生のところで勉強しては、個人で実践。「褒める指導」は大事だけれど、ダメなことはダメという毅然とした姿勢が私にとって一番の魅力。
↓米寿記念
では加茂先生に戻ります。
今朝の加茂先生のブログに「~AIで脊柱管狭窄症の歴史を聞いてみました。」という記述があったので、私も真似してGeminiちゃんに、加茂先生の理論について聞いてみました。
西野真理の質問
神経そのものは痛みを伝えるものであって、挟まったから痛いというものではないと知りました。それなのに「ヘルニアで腰が痛い」という言い方が通説であるのはおかしいのではありませんか?
Geminiちゃんの回答
「神経そのものは痛みを感じる場所ではなく、痛みを伝える電線のようなものだ」という視点は、解剖学的に非常に鋭いご指摘です。
確かにおっしゃる通り、神経の束(神経根など)がただ物理的に「ギュッと押されている」だけでは、実は激痛は走らないということが近年の研究でわかってきています。それなのに、なぜ世の中では「ヘルニアで神経が圧迫されて痛い」という説明が一般的なのでしょうか。
そこには、いくつかの「言葉の省略」と「医学的なメカニズム」が隠れています。
1. 「圧迫」ではなく「炎症」が真犯人
神経という電線は、圧迫されるだけなら「麻痺(しびれや脱力)」が先に起こります。しかし、ヘルニア(椎間板の中身が飛び出すこと)が起きると、以下の現象がセットで起こります。
化学的炎症: 飛び出した椎間板の中身(髄核)を、体が「異物だ!」と判断して免疫反応を起こします。このときに出る化学物質が神経を刺激し、強い痛みを生み出します。
血流障害: 圧迫によって神経の周りの微細な血流が滞り、神経が酸欠状態になります。これが「痛み」として脳に伝わります。
つまり、専門的には「圧迫による炎症と血流不全」が痛みの原因なのですが、これを一言で分かりやすく「神経が押されて痛い」と表現するのが通説となっているのです。
2. 「どこが」痛いのかの混同
「ヘルニアで腰が痛い」という言葉には、実は2種類の痛みが混ざっています。
神経根性疼痛(脚の痛み): 神経が刺激されて、その先にあるお尻や足が痛むもの。
椎間板性疼痛(腰そのものの痛み): 神経の束ではなく、椎間板そのものに亀裂が入ったり、周囲の筋肉が緊張したりして出る痛み。
一般の方はこれらを区別せず、まとめて「ヘルニアによる腰痛」と呼ぶため、ご指摘のような矛盾(神経は電線なのになぜ腰が痛いのか?)が際立ってしまうのです。
3. なぜ「通説」として定着しているのか
これには歴史的な背景と、コミュニケーション上の理由があります。
画像診断の影響: MRIなどで「飛び出したヘルニアが神経に触れている画像」は、患者さんにとって非常に納得感が高い(犯人が見つかったような気持ちになる)ため、説明として定着しました。
説明の簡略化: 医師が「サイトカインによる化学的炎症が…」と説明するよりも、「神経が触って痛いんですよ」と言う方が、短時間でイメージが伝わりやすいという側面があります。
結論
ご指摘は正解です。厳密には「挟まっているから痛い」のではなく、「挟まっている場所で火事(炎症)が起きているから痛い」というのが正確な表現です。
最近では、ヘルニアがあっても全く痛くない人が大勢いることも分かってきており、医学界でも「画像上の圧迫=痛みの原因」という考え方は見直されつつあります。
これを加茂先生にメール送信したところ、すぐにお返事を下さいました。
髄核も脊柱管も勿論異物ではないですね。異物と誤認というなら「自己免疫疾患」ということになります。ステロイドが効くでしょう。
末梢神経炎、ギランバレー症候群、大原麗子死因で調べみて下さい。
専門医なら疑問に思うべき問題です。ムダな検査をうけ悩んでいる人多いです。



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