毎年恒例チューリップ球根公園植え(埋め)と球根購入 2025年10月30日(木)

なっちゃん来県もあり、今年は少し出遅れました。
近所の公園へのチューリップ球根植え(埋め)。
ブログを始めてから毎年この時期このことについては書いているので、なぜ「植え(埋め)」かという理由も毎回書いています。
また書きます。

同僚のYさんから
「チューリップは植えさえすれば何もお世話をしなくても必ず芽が出て花が咲き、『春になった』と思わせてくれる」
と聞いて以来、私も毎年秋になるとチューリップの球根をホームセンターで買って、プランターに植えてきました。
Yさんの言ってくれた通り、毎年春には春の気分を味わわせてくれるチューリップ。その咲き終わった後の球根は、そのまま置いておいても翌年には咲きません。まず球根が2つに割れて、その後7年でやっと咲くのです。ですから自宅で毎年春にチューリップを楽しみたければ、毎年新たに買って植えなければなりません。

では、咲き終わった後の球根をどうするか?
そこで閃いたのが
「引き上げた球根を秋まで取っておいて、近所の公園に植える(埋める)」
事でした。
そうしておけば、7年後には咲き始め、それを続ければ7年後からは毎年必ず咲くはずです。

思いついたら行動。
町内の公園除草作業が10月中旬に行われますから、その後が最適。
それを毎年やっているのです。

初めてそれをしたその翌年の春、チューリップが咲くことなど全く期待していなかったのですが、ちらほら咲いているではありませんか!きっと種類によるんですね。
1年目からそうだったものですから嬉しくなって、その後毎年続けて現在に至ります。

今日は快晴。公園へ出動!

家の裏に置いてあった昨年の球根






公園に到着。
ブランコの向こうに見えるゴミステーション、昨年までは公園の外にあったのですが、先月公園内に移動。昨年まではよくその場所に植えていたので、今年からそこには植えられません。でも逆に、昨年までのチューリップは誰に踏まれることなく、丈夫に咲きそうです。



































↓昨年春の公園







今年はそこから90度まがったところに植えることにしましょう。





















土をかぶせておしまい。








それでは春まで、ごきげんよう!
あ、我が家のチューリップ、まだ植えてません。まず球根買いに行かなくちゃ!

買ってきました。
ついでにガーデンシクラメンも。




なっちゃん初石川県関連3日間 その4・帰りの足止め2時間 2025年10月27日(月)

箱根の森彫刻美術館を出て、ガソリンも入れ、高速に乗り20時には石川県へ着く…予定でしたが、こんなこともあるんですね。

掛川SAで遅めの昼食。
実は行きもここ(反対車線ですけど)へ寄ったんです。






















↑私はギョーザだけ。行きに食べたラーメン、美味しかったのですけれど、あまりに量が多くて残してしまったので。

さあ、ご飯も済んだので車に乗って・・・と思った時に館内放送。
「ただいま高速道路でトラックの車両火災が発生し、通行止めとなっております。しばらくお待ちください」
私たちが向かう方向にあるトンネル手前での事故のようです。
いつまで待つのでしょうか?事故による犠牲者の方がいらっしゃらないことを祈りつつ、待つしかありません。

2時間経ちました。





















やっと帰れます。
それでもその事故のあった付近は少し渋滞。

22時15分 到着

お土産のお菓子たち(全部自分たち用)





なっちゃん初石川県関連3日間 その3・石川県へ帰りがてら箱根彫刻の森美術館 2025年10月27日(月)

なっちゃんのふわふわほっぺにもうしばらく触れられないのは残念ですけれど、次を楽しみに石川県へ帰ります。
でもせっかくなのでどこかへ寄って帰りましょう。
ムーミンパークやスヌーピーの何かしらも思い浮かびましたが、それはなっちゃんが大きくなって一緒に行くのもいいかなと思っていたところにひらめいたのが
「箱根彫刻の森美術館」
多分帰り道方向だし。

ホテルを9時に出発して、カーナビもあるのに途中何度か道を間違え、それでもいい感じの時間に到着。
入場料2000円、駐車料金3時間まで500円。

結論から言うと、私たちがたまたま行った今回の日、とてもよかったようです。
そもそも彫刻の森美術館って、私が想像した感じと全く違っていました。下調べもせず出かけたから当然ですけどね。私は芝生の広場みたいなところに点々と彫刻が置いてあるのだと思っていました。違います。
そうそう、お客様の9割外国人!

<彫刻の森概要>
・かなりの広さ
・相当な高低差
・山道を歩くような場所あり(ハイヒールはやめましょう)
・杖が必要な人にはちょっと無理
・日陰なし
・屋外だけでなく、展示館もある
・足湯あり(自販機でタオル売ってます)

<今回良かった点>
①天候
ここ、夏で30度超えるような日は絶対無理だと思います。よほどの暑さ対策しないと。
まだ冬の方がましな気がします。でも冬だと途中の道路が凍結していた場合、箱根のぐにゃぐにゃした狭い道、相当危険。私は怖いです。
また、晴れてないと辛いと思います。
私たちの行った時は雨上がりで、気温もちょうどいい感じでした。

②季節・日時
春の新緑シーズン、秋の紅葉シーズンはとんでもない数の観光客が殺到すると想像されます。娘によると
「11月の休日に向かったら、箱根の町にすら入れなかった」
とのことでした。
また、月曜日のお昼だったせいか、人もそれほどではなく、駐車場の待ち時間なし、入場券を買う場所の待ち時間なし、食べなかったけれどレストランで並んでいる人もなし、お土産物コーナーの待ち時間なし、トイレの待ち時間なし。

<彫刻の森写真展>
どこも写真撮り放題
入ってすぐ、岡本太郎がお出迎え




















何かわからないけどすてき














中に入れます(入らなかったけど)





















螺旋階段で登っていけます(登らなかったけど)
本当にきれい!























作者本人が型を取ったそうです





















おもしろい(何かの本でこの写真を見た気がします)















こんなところばかりだと思っていた、想像していた風景。
実際は高低差かなりあり














今回たまたまやっていた野口哲哉作品展。これが一番楽しかったかも













































ピカソ館もあります














お土産に買ったTシャツ



なっちゃん初石川県関連3日間 その2・なっちゃん初長距離ドライブ 2025年10月26日(日)

なっちゃん、昨夜はぐずることもなく眠り、朝もすっきりとお目覚めです。
あっという間に、なっちゃん帰らなくてはなりません。でも、今回帰りは私たちの車でみんなでドライブがてらですから、その間じっくり楽しめます。

<ももたろう>
帰るときに以前娘の読んでいた絵本も何冊か持っていくことになりました。
その時、一緒に持って帰ってもらうことにしたのが、ギャグマンガ界の鬼才中の鬼才! 
漫☆画太郎先生が「ガタロー☆マン」というペンネームで作られた絵本
ももたろう (笑本おかしばなし 1)
















これは西野真理が読みたくて買ったのですが、なっちゃんのお気に召したようなので、(気に入ってもらいたかったので)プレゼントすることにしました。次になっちゃんに会う時はガタロー☆マン先生の「おおきなかぶ」をプレゼントするつもりです。

<ドライブ>
7時半出発。日曜日なのでトラックも少なく順調です。















岐阜辺りまでは強い雨も降りましたが途中から晴れて、富士山も見えました。(ちょっと)














<娘の彼のご実家へ>
無事娘たちを自宅へおろし、私たちは最近定宿にしているアパホテル横浜ベイへ。
以前も書きましたが、アパホテル、リーズナブルではありますが、日によって価格にかなりの差があります。ありがたいことにこの日は2人で12000円。もし1日前だと一人+15000円だったように思います!
この日、朝7時半に出発したのは、駐車場確保のため。駐車場は予約できないのです。前回までいつも15時には到着していて、駐車場は余裕がありました。でも今回の到着は15:45。満車寸前でした。アパホテル横浜ベイの駐車場をご利用になりたい方は、15時までにお入りになることをお勧めします。駐車料金は1泊2500円。
チェックインも16時だと相当な混雑。そういう意味でも15時到着はおすすめ。
矢印のところにいる白い服がチェックインを待つ行列の西野真理。






















ホテルに荷物を下ろし、電車で娘の家へ。そこまで娘の彼のお父さんが迎えに来てくださって、みんなでご実家へ。
彼のお母さんはとってもお料理の上手な方で、豊かな夕食のひと時でした。優しいお味に煮てくださったサツマイモは、石川県の産の五郎島金時をチョイス。五郎島金時こんなにおいしいんですね。(調理する人次第)





どれもおいしいので作り方を聞こうかなとも思いましたが、よく考えると、私は自分で作って食べたいのではなく、この味に作ってもらったのを食べたいだけなので、聞いても無駄。またご馳走になりに来ようと思いました。

楽しい夕食も終わり、また娘の家まで送っていただいて、そこから電車でホテルへ。
楽しいなっちゃんとの2日間もこれで終わりです。




なっちゃん初石川県関連3日間 その1・なっちゃん初づくし 2025年10月25日(土)

なっちゃん初石川県来県となりました。

金沢駅まで車で迎えに行き、帰りは横浜まで私たちの旅行がてら送っていくということで、レンタルショップで車用チャイルドシートをレンタル。10日間で6000円弱です。



















インバウンド外国人でいっぱいの新幹線、5カ月のなっちゃんはそれほどクズることもなく、お利口に初新幹線に乗り、娘夫婦とともに無事到着。

家族みんなの分のお昼ご飯用駅弁を買い、みんなでお家駅弁後、老人ホーム入居中の、なっちゃんの曾祖母(93歳と1か月)と初面会。






















なっちゃん、ひいおばあちゃんをよろこばせてくれてありがとう。

老人ホームを出ると夕飯にはまだ早いので、千里浜海岸(日本で唯一車で走れる海岸)へドライブ。なっちゃん初海岸。

















羽咋道の駅でマルガジェラート(世界のアイスクリームコンテストで1位になったアイスクリーム屋さん)を食べて帰宅。
なっちゃん、アイスはまだダメ。

家に帰ると、よく遊びに来るけど、いつまでも懐かない猫と対面。なっちゃん初ニャンコ。




















夜は近所に住む、もう一人の曾祖母(92歳と10ヵ月)も一緒にご飯。こちらのひいおばあちゃんも嬉しそう。



















ケーキもいっぱい(お料理は写真撮り忘れました)
なっちゃんケーキもまだしばらく無理かな







たくさん初のなっちゃんでした。

野口先生の「音楽教育」への視点 2025年10月25日(土)

 野口先生に関しましてはリンクを貼ると、いくつ貼っても足りないので、恐れ入りますが興味をお持ちの方は西野真理のブログを「野口芳宏」のキーワードでご検索くださいませ。

その野口先生を師と仰ぐ皆さんが立ち上げていらっしゃるサイトの一つに
「野口塾ネットワーク」
があります。
そこに、白石さんという方が野口先生の
「遺言連載」
という連載をースタートされました。
そこに野口先生の音楽教育に関する雑感が記されていて、大変興味深かったのでこちらに転載させていただきます。
(※連載に興味をお持ちの方は
【野口芳宏「本音・実感の教育不易論」第73回】今どきの教育と戦前の教育(その1) ─戦後80年の教育の功罪吟味  
をどうぞ)

(前略)
③ 音楽科教育
第三には、戦後の教科教育の中で目覚ましい発展、充実を見たのは音楽教育だというのが私の考えである。

私が4年生まで過ごした国民学校では、音楽は専ら「歌唱」であり、オルガンに合わせて歌って楽しむという授業に終始した。さすがに、教科の名称としての「唱歌」という言葉は使われてはいなかったが、そして、戦時下であった国民の日常生活は日を追って窮乏を避けがたい中にあったこともあってか、楽器などというものは絵でしか見たことがなかった。あったのは、せいぜい祭りの「太鼓と笛」ぐらいのものだった。

今は、多くの子供がピアノ教室に通い、音楽の時間に子供が実際に用いる楽器も豊富になり、音楽専科の教員も置かれるようになり、日常生活の中に「音楽を楽しむ」という文化も定着した。

田舎育ちを明かすようだが、「歌」というものは、「酒」の席でこそあったが、酒のない所で大人が「歌って楽しむ」などという姿はついぞ見たこともないような子供時代だったから、現在の音楽の普及は、まさに隔世の感を深くするのである。 以上、まさに私的管見の域を出ないが、実感を伴う戦後教育の功を挙げれば、上記の三点である。むろん、このほかにもその人、その人によって挙げればいろいろとあろうけれど、それらを教示して貰えれば幸いである。

私は現役教員時代も、そして現在も、時々「音楽教育って学校教育に必要なのだろうか」と思うことがあります。この野口先生の文章は、音楽教育に関する答え(?)の一つのように思います。 


絵本ご紹介の経緯 2025年10月23日(木)

それではこの1つ前と2つ前のブログ
絵本ご紹介の経緯です。

<横山験也さんとの出会いを語る前に、野口芳宏先生との出会い>
ご紹介した絵本は、横山験也さんが社長をされている「さくら社」から出版されています。その横山験也さんとの出会いは野口芳宏先生との出会いから始まります。

~Wikipediaから野口先生のご紹介~
野口 芳宏(のぐち よしひろ、1936年2月17日---)は、日本の教育者。国語や道徳の「授業名人」と称され、「模擬授業」の名付け親の一人としても著名。NHK「わくわく授業」出演。専門分野は、国語教育、道徳教育、家庭教育、幼児教育。植草学園大学発達教育学部名誉教授、日本教育技術学会名誉会長、日本言語技術教育学会理事、(公財)モラロジー研究所教育者講師等を歴任。幼年国語教育会名誉会員。2025年現在89歳。

~野口先生との出会い~
2004年9月、西野真理42歳が野口先生との初対面。
何の下知識もなく、京都へ公費で行けるというだけの理由、しかも野口先生のことさえ知らずに参加した京都教育大学付属小学校の研究大会で、私は野口先生の授業を拝見して衝撃を受けました。その後野口先生がご登壇される「野口塾」に時々参加させていただくようになり現在に至っています。(詳細はこちらを)

~横山験也さんとの出会い~
その全国各地で開催される野口塾に、色々な出版社の方が野口先生執筆の本等を持って参加されます。そのお一人が横山験也さん。金沢市での野口塾に横山さんが参加された時が初めての出会いです。彼は社長であるだけでなく、ご自身が教育出版物を作成されているのです。
横山さんのことをこのブログでご紹介しようとネット検索していると、横山さん、Wikipediaにも登場されていましたので、そちらを貼り付けます。

~Wikipediaより~
横山 験也(よこやま けんや、1954年-)は、日本の教育者、教育文化研究者、算数ソフト開発者。算数ソフト開発の第一人者。現在、株式会社教育ソフト開発研究所代表取締役、株式会社さくら社代表取締役。schoo webキャンパスの講師も務める。

略歴
1954年:生誕
1977年:千葉大学教育学部卒業後、千葉市の小学校に勤務。
1997年:有限会社学習ゲーム研究所(現・株式会社教育ソフト開発研究所)設立。
1999年:千葉市教育委員会主催の千葉市教職員研究発表会で優良賞を受賞。
2001年:教職を辞し、算数ソフト『元気になっちゃう!算数』の制作を開始。
2009年:株式会社さくら社代表取締役に就任。教育ソフト開発研究所代表取締役就任。
著作
『ケンチャコ大冒険』(インターチャネル社)
『できる学習クラブ』(インターチャネル社)
『学校クイズ王シリーズ』(ほるぷ出版)
『明治人の作法』(文藝春秋)

~野口素麺塾~
話はまた野口先生に戻ります。野口先生は千葉県君津市にお住まいで、そのお宅で毎年夏に「野口素麺塾」というのが開催されます。「お宅」と書きましたが、普通の住宅ではなく、いわば「一山」。広大な敷地です。その高台に「海の家」みたいなものが作られていて、そこでみんなで流しそうめんを食べます(お勉強会の後で)。子供向けのぐるぐる回るタイプではなく、ちゃんとした竹でできたものです。

初めてこの会の存在を知った時は、
「何が楽しくて、いい大人が千葉まで行ってお素麺食べなくちゃいけないのよ」
と、鼻で笑っていたのに行ってしまいました。
飛行機で羽田→(新幹線の無い時代)→羽田から高速バスで君津バスターミナル(東京アクアライン通ります)→タクシー→君津市糠田の野口先生宅

そこでもまた横山験也さんと何度もお会いし、副社長の良知さんとも親しくなったりして、さくら社となんとなくつながりができたのです。

<横山験也さんについて>
ここからはWikipediaなどの公的情報ではなく、西野真理の横山さんに対する勝手な想像や印象、知っていることなどを順不同で書きます。

・この人が24年も小学校の先生をやっていたなんて信じられない。とても公教育の枠にはまる人ではない。もちろん、公教育経験があることが現在の出版物につながっているので、とてもよかったと言える
・若い。見た目も考え方も。私の8歳年上で現在71歳。最初お会いしたとき、2~3歳年上の方だと思った
・話術が巧み
・野口先生喜寿祝い石碑建立時の事務局長
・算数教育でアフリカ進出中。ルワンダとかケニヤにも販路拡大
・これを書きながらネット検索をしていると、外務省のページにも登場されていてびっくり!少し貼り付けます

外務省
2019年版開発協力白書 日本の国際協力
ルワンダでは、2000年のカガメ大統領就任後、ICT(情報通信技術)立国を目指し、ICTの普及や人材育成に注力していますが、初等教育での算数の習熟度が依然として低く、また、利用できる教材ソフトの欠如などにより、教育現場でのICT活用がなかなか進まないという課題を抱えていました。

そうした中、東京に本社があり、日本国内の小学校向けに算数ソフトの開発・販売などを行っている株式会社さくら社は、JICAの中小企業・SDGsビジネス支援事業の枠組みを活用し、2018年10月から、独自に開発した算数ソフトをルワンダの小学校に導入するための普及・実証事業を行っています。

ルワンダ向けのソフト開発のため、現地を視察した横山験也(よこやまけんや)社長が目にしたのは、簡単な計算にも苦労している子どもたちの姿でした。子どもたちは「3+4」のような足し算でも、数字と同じ数だけ丸を描き、描いた丸の数を数えて答えを出しており、簡単な暗算さえできない様子でした。また、ルワンダの小学校では、児童一人ひとりに教科書が配布されておらず、教壇から先生が一方的に講義するのをただ黙って聞いているような状態でした。このような状況を目の当たりにした横山社長は、自社が開発する算数ソフトを導入することにより、ルワンダの教育の質の向上に貢献できる可能性を感じました。

<絵本紹介のご依頼>
そんな横山験也さんから2024年12月21日、Messengerにメッセージが届きました。

さくら社が絵本をはじめて出しました。『おじばさん』です。
もし、図書館や、公民館の図書室にいくことがありましたら、ついでに、入れてほしい本としてリクエストしてもらえたらと思っています。

さらに先日2025年10月18日
10月に2作目の絵本を出しました。『リュックちゃん』です。『おじばさん』と同じひぐちきょうこさんの作品です。

早速ご返信。
~FMのパーソナリティもしているので、そちらでご紹介してみます。新しい絵本のあらすじ、教えていただけませんか?

その後さまざまなやり取りがあり、西野真理が実物を読みもせずご紹介するよりも、まず本物に触れてほしいとのご配慮からすぐに絵本2冊をお送りくださいました。

<絵本作家「ひぐちきょうこ」さんのこと>
お送りいただいた絵本裏表紙の作者プロフィールを読んでびっくり。なんとこの絵本の作者「ひぐちきょうこ」さん、現在石川県金沢市にお住まいなんです!

樋口 匡子
埼玉県生まれ
画家・イラストレーター
武蔵野美術大学短期大学部 空間演出デザイン科 専攻科卒業。

1996年東京・有明での個展をはじめ、1997年ひとつぼ坪展入選、2001年チェコ・プラハでの2人展、2002年新風舎第4回絵本のコンクール入選ほか、近年では鳥をテーマに2023年東京、2024年石川・金沢での個展など、作品制作の傍ら全国各地で作品展示を開催する一方、装画やイラストなども手がける。現在金沢市在住。かつて絵画教室で子どもたちと過ごした経験から生まれた『おじばさん』は初めて手がけた絵本であり、こども家庭庁の「こどもたちに読んでほしい本」(令和7年度 児童福祉文化財 推薦作品)に選ばれています。












<ちょっとした疑問>
でもどうして横山験也さんは樋口さんとお知り合いになられたのか、私はそこを知りたいなと思っています。機会があればお聞きしてみますね。

以上が絵本ご紹介の経緯です。
これらをまとめて、次回、またはその次のFMでご紹介いたします。

FMFMのパーソナリティもしているので、そちらでご紹介してみます。新しい絵本のあらすじ、教えていただけませんか?のパーソナリティもしているので、そちらでご紹介してみます。新しい絵本のあらすじ、教えていただけませんか?



リュックちゃん(絵本のご紹介 その2) 2025年10月23日(木)

さあ、絵本ご紹介その2 「リュックちゃん」です 。
(前作「おじばさん」のブログをお読みいただいてからお願いします。)

2025年10月1日 初版発行
著 者 ひぐちきょうこ(作・絵) 2025年現在石川県金沢市在住
発行者 横山験也     
発行所 さくら社
ブックデザイン 砂原久美子(石引パブリック合同会社)

ん」
















この絵本も硬い表表紙を開くとちょっとした仕掛けがあります。水色の紙に文房具のイラスト。そこに□のチェック欄・・・?裏表紙裏を見ると・・・こちらもぜひお楽しみに。

では、はじまりはじまり。
絵本始まりのページにはすでにネタバレっぽい一文
「わたし、もうすぐ おねえちゃんになる」
この文章で逆に安心して読み始めることができます。私の場合、本を読む能力がないので、何か本を読むときはAmazonのレビューとか、あらすじ紹介ページを読んでから読むという、読書好きにはあるまじき行いをよくしているのです。
ですからこの「リュックちゃん」
・この表紙の女の子のママは現在妊娠中なんだな
・買ってもらったリュックに色々詰めて、ママが出産でお家にいない時も頑張るんだな
ということが何となく想像できます。実際ストーリーとしてはそうなのですが、その通りですではすまされないのが絵本。
リュックに入れようとするたくさんの小物。みんな入るのかな?ってちょっと心配になったり。そしてここで思い出したのが、手袋の中にいろんな動物が入る絵本。あの絵本、なんていう絵本でしたっけ?

主人公の女の子の実際(?)の行動と妄想(夢)が自然にミックスされながら描かれる手法は絵本ならでは。
またこの絵本、バックミュージックが流れて、映像だけがコマ送りされている映画みたいです。そして、登場する名もなき人物がみんな幸せそう。  特に最後の夕暮れの商店街。              

<追記>
リュックについている飛行機や♪の缶バッジ、亀や太陽のマスコット、ぜひ販売してほしいと思いました。         


  

おじばさん(絵本のご紹介 その1) 2025年10月23日(木)

なぜ急に絵本を紹介するの?西野真理のコアブログファン6名様(多分)はそちらの方に興味がおありのことと思います。私もです。でもそれを書き始めるとそちらばかり楽しくなるに決まっているので、まずは表題通り「おじばさん」という絵本のことを書きます。そして、もうお気づきですね。表題に「その1」と書いてあることに。もう1冊あるのです。「リュックちゃん」という絵本。こちらもご紹介したのち、「絵本ご紹介の経緯」という表題でブログを書く予定です。どうぞお楽しみに。

さん

2024年12月25日 初版発行(クリスマスを狙ったのかな?)
著 者 ひぐちきょうこ(作・絵)
発行者 横山験也     (ちょっと書いておきます。ここつながりです)
発行所 さくら社     
  ※東京神田神保町にあります。この会社、設立はそんなに昔ではないのに、
   よくこんな素敵な名前が使われず残っていたものだと思います
ブックデザイン 砂原久美子(石引パブリック合同会社)
  ※「石引」という名前から石川県の会社であろうと予想しました。正解。
    ブックデザイン?絵本作家さんがやるんじゃないのかな?

ああ、いけないいけない。早速余計なことにばかり書こうとしています。








表紙をめくると、硬い表紙の裏はきれいなオレンジ色。そこに茶色の線でお料理の絵がたくさん描いてあります。裏表紙裏もきっとそうだと思ってすぐ裏へ飛ぶと、裏表紙裏には表表紙裏に描かれたお料理の絵に、お料理名が書かれた状態で載っています。この時点で初めて裏表紙裏は表表紙裏のお料理名前当てクイズの正解だとわかりました。皆さん、お料理名を考えてから裏表紙裏を見ましょう!

ではもう一度本の表紙に戻ります。この表紙の絵はどう見てもコックさん。表紙の次のページに行くと、今度はどうやらそのコックさんらしきおじさんが頭に水色の三角巾を巻き、刺繡をしている絵。その隣で宿題をしているっぽい丸い眼鏡の小学校4年生くらい(?)の女の子。そしてその下にはこんな文章。

「わたしのパパはかわってる。おじさんなのにおばさんみたい。だからわたしはおじばさんってよんでます。だれにもいったことがない、わたしだけのよびなです。」

大人の読者さんならこの時点で
「もしかするとママはいないご家庭なのかな?」
ネタバレっぽくなるのでこれ以上ストーリーには触れないように進めます。

絵本の進め方は、
「ウォーリーを探せ」
っぽかったり
「漫画」
っぽいコマの進め方だったり
「お料理エッセイの挿絵」
っぽかったり
そういう意味でも楽しめます。

女の子はとても感情の落ち着いた様子で描かれ、絵のタッチとともに穏やかな気持ちで読み進め、ハッピーエンドとか劇的な内容ではないのですが、ふんわりした気持ちで読み終えました。

そして2回目に読んだとき、最後の作者プロフィールと発行者等の書かれているページの小さな絵に目が留まりました。

以上、西野真理の人生初、絵本ご紹介のブログでした。
書き忘れていました、この絵本、こども家庭庁の「こどもたちに読んでほしい本」(令和7年度 児童福祉文化財 推薦作品)に選ばれています!

「リュックちゃん」(絵本のご紹介 その2)に続く







瑕疵 2025年10月22日(水)

 瑕疵

↑63歳にして初めてこの字を見ました。
もちろん読めもしなければ意味も分かりません。
何に出てきたかと言えば、ヤフーニュースの国分太一さんの記事。

解散したグループ「TOKIO」の国分太一さんが、「コンプライアンス上の問題行為」を理由に自身をバラエティー番組から降板させた日本テレビの対応に瑕疵があったとして、近く日弁連に人権救済を申し立てることが22日、関係者への取材で分かった。

ではAI解説
 
「瑕疵(かし)」とは、「傷」「欠点」といった意味を持つ言葉で、一般的には「本来あるべき品質や性能を備えていないこと」を指します特に法律の世界では、契約の目的物(不動産など)に欠陥がある状態を指し、2020年の民法改正により、「契約不適合」という言葉に変わりました。

毒舌大うけ老人会ボランティアコンサート 2025年10月22日(水)

それは開催3日前から始まっていました。
お世話してくださっているOさん(80歳)からのお電話。
「西野先生、当日はどういたしましょう。10時からでも10時半からでも。場所も公民館でも本町コミュニティセンターでも」
この年齢の方はきっとこのようにアバウトに、相手の都合に合わせてあげることが親切だと思っていらっしゃるのですね。とんでもありません。最初にボランティアをお引き受けしたときのお約束どおりに進めましょう。西野真理、きっぱり言いました。
「あのね、Oさん、最初にお約束したとおりに進めましょうよ。10時から公民館で」
「わかりました。それじゃ、公民館、何時に開けておけばよろしいでしょう」
あ~これもね、例えば、どうしても9時50分にしか開けられないから何とかそれでお願いします、ならわかるんですよ。そうじゃないでしょ。そちらで決めてくださらないと。
「Oさん、それもね、私が10時に歌い始められるようにそちらで準備していただいて、私はそこで歌い始められるように時間を設定しますから」

・・・という具合に、どんどんはっきり言ってしまったことで、勢いがついてしまいました。10月22日10時から30分間老人会会合時のボランティアコンサート。

当日。




















9時10分に行ってみると、お世話くださる方4人で思ったよりもてきぱきと準備が進められていて一安心。
私の必要物をセッティングして、あとはドレスにティアラ、大きな指輪で出番を待つだけ。

場所は公民館の玄関を入った狭いロビー。私には十分な広さ。
↓今回写真を撮るのを忘れました。これは昨年のクリスマスボランティアコンサートの時の写真。今回はもう少し椅子が詰まっていました。


















お客様は老人会のおば様20名。美女コンより多い!ありがとうございます。
歌う曲は20曲以上用意していきました。でもきっと皆さん、ただ聞いているだけより、ご自身がお歌いになりたいだろうと、歌詞カードも準備して臨み、その予想は的中。1曲目の「虫の声」を歌った時点で、口を動かしていらっしゃる方が多数。これは、私が歌っている場合じゃないと思い、さっさと「みんなで歌いましょう」へ路線変更。

では毒舌ステージの始まりです。
まずは自己紹介。
・山口県から23歳の時にこちらへ来たこと
・教員をやりながら歌を歌っても、誰にも聞いてもらえないこと
・箔をつけるためにコンクールを受け始めたけれど落ち続けたこと
・やっと上位に入賞しても、そうなってみるとそんな人はいっぱいいて、やはり自分に出番はないこと。自分でやるしかない!
・大きなホールを借りて、ピアニストを呼んでコンサートしていたら経済的に大変なので、コミュニティセンターでコンサートを始めたこと
・人生100回のコンサートをする予定。このままいけば、74歳で100回になる。ぜひ100回まで毎回来てほしい

喋り方がうまいので(!)、この程度でも結構ウケます。

「じゃあ、皆さん、歌ってみましょう。『虫の声』」(歌詞カード配る)
以下、「」省略
・だめだめ、まずしっかり声出して
・人が歌ったら歌おうなんて根性じゃだめ
・ばばあ声出してたら喉はきたえられませんよ。歌は「喉の陸上部」
・もっと笑顔で歌わないと、ばばあ顔で歌っていたらいい声は出ません
・だいぶいい声になって来たじゃないですか
・下向かない。「あれマツムシが鳴いている」くらい覚えられない脳みそじゃないでしょう
・私が歌詞を先に言ってるのを聞きながら、ピアノ伴奏を聞きながら、声も出すって、結構な脳トレ、頑張りましょう
・歌を歌うと喉が鍛えられて、誤嚥も防げます

「じゃあ次、『もみじ』」
・顔がずいぶんよくなってきました。20歳は若くなりましたよ
・子どものころ、おばさんっていつも不機嫌に見えてましたけど、あれ、不機嫌じゃなかったんですね。顔の筋肉が緩んでるんですね。意識して頬骨上げないと。そんな顔してたら若い人に嫌われますよ

ここでちょっと「蛍の光」「祝歌」などの解説。
また毒舌。
・よく老人は「もうすぐ死ぬから」とか「棺桶に片足突っ込んでる」とか言うでしょう?あれ、迷惑なんですよ。どう答えたらいいかわからないですから。その点、私のおじいちゃん、100歳で元気に亡くなったんですけどね、そのおじいちゃんこんなこと言ってました。
「わしは、明後日死ぬ」
明後日死ぬっていいでしょう!今日死ぬは困るし、明日死ぬも忙しい。でも明後日ならちょっと余裕があります。明日になったらまた明後日って言えばいいんです

「ふるさと」
・年寄りはすぐテンポを勝手に遅くする!それだめ、年よりくさくて。ちゃんとリズムに乗って。ピアノも聞いて

ここで質問の手が上がりました。近所にお住いのお金持ちのおば様です。
「コンサートのことなんですけど、75歳以上は割引とかないんですか?」
「ありません、払ってください。棺桶にお金持って入れませんよ。何ならコンサート入場料に貢物も添えてきてください」
言いませんでしたけど、お金持ってる人がお金をちゃんと使える世の中にしなくちゃって、いつも思います。老人ってお金ないイメージに勝手にしてますけど、持ってる人はいっぱい持ってるんだから、そういう人は使わなくちゃ。特に「もの」じゃなくて、それこそコンサートみたいに形じゃないものに使ってほしい。
「そもそも私、これまで開催したコンサート、黒字になったことは1度もありません」

「今度老人会でバス旅行あるんですよね。ちょどその日、私のコンサートなんです。ぜひバス旅行はやめて、コンサートに来てください。・・・まあそれは無理でしょうから、その次、2026年の1月3日です。1月3日って暇じゃないですか?毎年1月は3日って決めてますから、みなさん毎年1月3日は西野真理のコンサートに行くってお正月の恒例行事にしてくださいね」

まだほかにも毒を吐きまくった気がしますけど、覚えてません。でも皆さん終始楽しそうにしてくださっていたので、このボランティアは成功と言っていいでしょう。
「それでは今日はこの辺で」
と帰ろうとすると
「アンコールを」
と言っていただいたので、そうそう、大事な曲忘れてましたよ!「防災の歌」。アンコールって言ってもらえてよかった。

「私、防災士の資格とったんです。しかも、満点合格で。その時、何か記念にと思って『防災の歌』を作詞作曲しました。これで紅白歌合戦狙っています。今日は皆さんに覚えて帰っていただきましょう」
歌詞カードを配り、皆さんで楽しく歌ってお開きになりました。

帰りにSさんから
「西野さんのコンサート大好きなんです。特におしゃべりが」



本の紹介 『資本主義が人類最高の発明である』(積読チャンネル より) 2025年10月21日

 <YouTube積読チャンネルから 本の紹介 『資本主義が人類最高の発明である>

私の大好きなYouTubeチャンネル、「積読チャンネル」で拝見した内容のご紹介です。
https://youtu.be/pN6Ywhs4vqM?si=NN6t9WyTRMPTBnbK

私はこのお話を2025年10月21日のFMかほくの生放送でお話します。これを投稿しているのはその放送の2時間半前。これをお読みになるのと、FMをお聞きになるの、どちらが早いでしょう?できれば両方お楽しみくださいね。FM放送は生でYouTube配信されますし、その後、YouTubeチャンネルにもアップいたします。

著者:ヨハン ノルベリ 著, 山形 浩生 訳

「資本主義が人類最高の発明である」~グローバル化と自由市場が私たちを救う理由

そもそもこの本の推薦者、本の表紙に大きく名前が載っている人、どなただと思いますか?イーロンマスクです。この時点でなんだかすごそうです。

またこの本を日本語に訳された、山形 浩生さんも相当面白い方で、この人について書いた本があれば読んでみたいですし、ここで紹介したいくらいですけれど、話がそれてしまうので我慢。

・・・という、本の内容に入る前にすでにかなり面白そうな本です。

このYouTube動画は、積読チャンネルの堀本さんが、書籍『資本主義が人類最高の発明である 』を基に、資本主義に対する主要な批判を徹底的に論破していく、いわば「資本主義の弁護」をしていきます。もう一人のパーソナリティー飯田さんは反対派役で、次第に堀元さんに論破されていくという形で進められます。論破する場合は「資本主義の限界」論に対し、きちんとデータと事例を用いて反証して、

「資本主義こそが人類史上最高のシステムである」

ことを説き明かします。

私は資本主義について詳しく考えたこともありませんでしたが、世間で言われる「格差」とか「発展途上国からの搾取」のような言葉はなんとなく耳に入っていました。そしてイメージだけでそのまま受け取っている部分もあったかと思います。しかしこの本をもとにしたこのYouTubeでは、それらをすっきり論破していきます。

<【導入】人類最高の発明としての資本主義>
この本の著者は
「資本主義は格差を拡大し、世界を破壊する」
という一般的な批判を「全て嘘」と言い切ります。
それを証明するためのデータも用意されています。そして
資本主義への四つの主要な批判—「格差」「発展途上国の搾取」「人を邪悪にする」「環境破壊」—を順に論破していきます。
それでは順にご紹介します。

1. 格差論への反論:問題は「貧困」であり「分配」ではない
資本主義への最も大きな批判である「格差」について、著者は「格差は存在するが、問題ではない」と主張します。
富の分配の無意味性
よく言われる
「大金持ちの富を世界に分配すれば皆が幸せになる」
という考えに対し、データで反証します。
世界トップ1%が富の半分以上を独占しているとしても、その富を全地球人口に分配しても、生涯でわずか27万円にしかならず、貧困を解決するには程遠い額です。
さらに、分配によって富裕層の人たちがイノベーションを起こさなくなれば、世界全体の富が減少する結果を招き、最終的には貧しい人々への分配もされなくなると警鐘を鳴らします。

「ケーキ」の比喩と幸福度の決定要因
著者は
「本当に問題なのは、ケーキをどう切り分けるかではなく、ケーキを大きくできるかどうか」
であると結論づけます。
118カ国を対象とした40年にわたる調査結果は、最貧層の幸福度は、再分配の割合ではなく、その国の平均所得によって決定されることを示しています。つまり、国全体が豊かになることこそが、貧しい人々を救う唯一の道であり、その豊かな国を生み出すのが資本主義であるという論理です。
これは会社経営における「売上は全てを癒す」という格言にも通じる、シンプルな真実だと述べています。

2. 発展途上国搾取論への反論:極貧率の劇的な低下

「先進国の巨大企業が、発展途上国で低賃金労働をさせて搾取している」という批判にも、データで反論します。

インフラ整備と経済成長の加速

※インフラとは、「infra(下部)」+「structure(構造)」などの意味を持つ英単語「infrastructure(インフラストラクチャー)」の略。「社会や産業の基盤」を指し、日常生活や経済活動を支えるために不可欠な施設やサービスの総称です。具体的には、道路・鉄道・空港などの交通インフラ、電気・ガス・水道などのライフライン、通信ネットワーク、学校、病院などが含まれます。

途上国に工場を建設する際、企業は道路などのインフラ整備も同時に行います。これは、企業が利益を上げるためとはいえ、結果的に途上国のインフラ水準を底上げし、経済発展の基盤となります。

実際、企業のグローバル化が進んでいなかった1960年代には途上国は発展しませんでしたが、企業誘致が進んだ2000年代以降は、中所得国の方がアメリカよりもはるかに速いペースで成長しています。資本主義のグローバル化は、先進国と途上国の賃金格差をテコに、富を世界規模で平均化させる「再分配」のメカニズムとして機能しているのです。

人類史上最速で進む貧困の克服

その結果として、「世界の極貧率」(生きるのにも事欠く貧しさ)は劇的に低下しています。2000年には29.1%だったものが、2022年には8.4%まで減少。著者は「30年の間に資本主義は、それ以前の3000年を合わせたよりも人間の生活条件を大幅に改善させた」と述べており、人類が今、資本主義のおかげで過去にない速度で幸せになっているという事実を強調します。

実際、

「高所得者が多いエリアに住んでいる低所得者は、普通に低所得者が住んでいるエリアに住んでいる低所得者より幸福度が高い」

というデータがあります。

確かに相対的に格差を感じてみじめになるということはあるでしょう。しかし、豊かな街の方が治安もよく品質の高いものも販売されています。かつ、健康的生活を誘発する住環境が整っています。

3. 邪悪化論への反論:資本主義は人を「善良」にする

「資本主義は、金儲けのために人を邪悪にする」
という批判に対し、著者は
「邪悪なのは人間であり、むしろ資本主義はそれを抑え込む」
と主張します。

計画経済によるさらなる邪悪化

社会主義や計画経済は、市場原理が働かないため、汚職や腐敗、非効率な経済活動が蔓延しやすいことを、アルゼンチンのトラック輸入事例や南アフリカの国営企業の崩壊事例を通じて示します。

アルゼンチンのトラック輸入の例というのは、アルゼンチン政府が海外製のトラックに高額な関税をかけ、事実上の海外製のトラック輸入ができなくなりました。そこでアルゼンチンではトラックを国に入れる国境前でいったん解体して、部品を持ち込んで再度組み立てるということが行われ、そのために高額で粗悪なトラックがアルゼンチン国内で走るようになったというものです。

この本の中で繰り返し主張されるのは
「資本主義の方がましですよ」
という考え方です。
市場の圧力による倫理の強制
一方で資本主義は、
「価値を産まない者は淘汰される」
という市場の圧力により、人を善良にします。堀本さんは、会社員やフリーランスは約束を守らなければ仕事がなくなるという個人的な体験から、資本主義が人を律する仕組みであることを指摘します。

飯田さんもウーバーイーツでアルバイトしていた時、ウーバーイーツではお客様から評価されるので、とても愛想よく笑顔で配達していたという例を話します。

その最も象徴的な事例として、アメリカ南部で人種差別法である「ジム・クロウ法」に反対し、黒人の乗車を擁護したのは、バス会社であったことが紹介されます。
彼らは
「正義感」
ではなく、
「お客が減る」
という純粋な資本主義的な理由から差別と戦い続け、結果的に倫理的な行動を取ったのです。これは、資本主義が道徳や正義感に頼らずに社会を良くする力を持つことを示しています。
さらに、図書館で最も盗まれる本の研究が紹介されます。一番盗まれる本を盗んでいた分野が一番倫理観がなさそうです。結果、最も盗まれていたのは「道徳・哲学」であるという皮肉な研究結果。邪悪さは人間の本性であり、システムではないと強調します。

4. 環境破壊論への反論:豊かさが技術革新を加速する
「資本主義は環境破壊を引き起こす」という、現代で最も大きな批判に対しても、著者は「豊かになれば地球は良くなる」という論理で対抗します。
環境問題は「貧しさ」が原因
おそらく、ウミガメがプラスチックを食べて死んでしまった海洋プラスチック問題を聞いたことがおありでしょう。しかし、先進国ではプラスチックはきちんと焼却処分されています。海洋プラスチック問題の多くは、フィリピンなどの貧しい国が、ゴミ焼却施設を持たないために雑に埋め立てられたプラスチックが海に流出していることが原因であり、これは「貧しさ」が引き起こした問題です。国が豊かになることで、環境対策に投資する余裕が生まれ、問題は解決に向かいます。

テクノロジーは「正義感」ではなく「価格」で動く
さらに、環境問題の解決には「正義感」ではなく、「技術」が必要であり、それを動かすのが資本主義の競争原理だと主張します。アフガニスタンの違法ケシ畑(反社会的勢力)で、太陽光発電のポンプが使われているのは、正義感ではなく、それが最も安いからです。これにより、環境保護の意識とは無関係に、クリーンエネルギーへの移行が進んでいます。
ただ、この点に関してこの著者は、豊かになりさえすればいいとまでは言わず、慎重な物言いをしています。

また、人類が直面していた最も深刻な環境問題の一つである
「室内での固形燃料燃焼による呼吸器疾患」
で死亡する人が、電気ストーブの普及など資本主義による豊かさによって世界中でほぼ克服されつつあることにも触れ、資本主義が既に多くの環境問題を解決してきた事実を提示します。過去のオゾン層破壊問題がフロンガス代替技術の登場で解決した事例も、この主張を裏付けます。

<【結論】資本主義は「人々の統制下」に資本家を置く>
動画は、資本主義が「民主主義」にそっくりなシステムであると結論づけます。社会主義が独裁者や権力者への「すり寄り」で勝敗が決まる「学級会」的な世界であるのに対し、資本主義は消費者の購買行動という「投票」によって、企業や資本家に価値を産むよう常にプレッシャーをかけます。

著者は「資本主義は資本家たちを人々の統制下に置く方法なのだ」という表現し、常に価値を産み続けなければ失脚するという厳しい競争原理こそが、世界を良くしていくシステムであると主張します。この競争原理があるからこそ、イーロン・マスクのような大富豪ですら働き続けざるを得ず、人類は常に問題を解決するためのモチベーションを与えられ、発展し続けることができるのです。

さらにこの本では、私たちが思いつくようなほかの論破ポイントも、ほぼそれらは網羅されているそうです。ですからぜひこの本をお読みください、ということでした。
長い動画ですが、動画の中のお二人がとても分かりやすく説明され、このお話の中で割愛した実際の例などもとても興味深いので、ぜひ積読チャンネルをご覧ください。そして、この本を実際にお読みいただけるともっと楽しいと思います。

西野真理の色々なお話

映え写真と初めて知った事実 2025年11月26日(水)

昨日はかつての同僚3人でのフルーツパーラーランチ。 その時、晶子さんからサンリオピューロランドのお土産にかわいい小さなキティをいただきました。 帰宅後もう一人の友人・睦子ちゃんは、やはり晶子さんからいただいたシナモロールを、推しのアイドル写真といっしょに撮影してラインに送ってくれ...