西野真理の書き起こしシリーズ YouTube 樺チャンネル
人生がうまくいく最高の助言とは?
~まだ根性とか言ってるの?~
精神科医・樺沢紫苑チャンネル
<この動画を書き起こそうと思った理由>
詳しくは「辛いときの過ごし方」をどうぞ。
その、「辛いときの過ごし方」を書き起こしたのは昨日。飽きっぽい私は、同じ人の動画を2度続けて書き起こすなんてしないはずなんですが、樺チャンネルの動画は短く具体的で無理がないので、なんとなく朝から見ている内にこれも書き起こそうという気になってしまいました。
これも、先生の喋りそのままでなく、文章として書き起こしました。
<人生がうまくいく最高の助言とは?>
私はメンタル疾患な患者さんをたくさん診てきたし、今も毎日たくさんの方から悩み相談やメールが30件以上届く。それを見て思うのは、メンタル疾患の患者さんやお疲れモードの人は頑張りすぎている。アクセルとブレーキで言うと、アクセルの方ばかり吹かしている。ブレーキを踏む、つまり、休んだりリラックスしたりのんびりしたりするのが苦手な人が多い。
ですから私はそういう人たちのため、自分自身のためにも
「やれる範囲をやれる範囲でやろう」
とよく言う。YouTube動画でも何十回も言ってきた。
「やれる範囲をやれる範囲でやろう」
というのは言われれば当たり前のことだが、少なくともやれる範囲をやれる範囲でやっている人はメンタル疾患にはならない。ようするに、制限速度を守って運転していればスピード違反で捕まることはない。でも、多くの人はスピードを出したがる、実力以上にやりすぎる、睡眠を削ってまで仕事や勉強をしたりする、ということを平気でやる。世の中の8~9割の人がそういう人。
人生はマラソンのようなもの、長距離走なので、最初の100メートルを全力疾走してしまうとバテてリタイヤするのがあたりまえ。それなのに多くの人が
「頑張ればうまくいく」
「頑張らなければ成功できない」
という間違った価値観、昭和的な価値観、アニメ「巨人の星」のような『ど根性論』にいまだに支配されていて、これだけ体を壊したりメンタル疾患が増え、自殺者が増えてもまだ気づかない。「頑張ればなんとかなる」という人が多い。
だから「やれる範囲をやれる範囲でやる」というのは「マイペース」ということ。マイペースを守らなければ長期続かない。何事も3日ほど頑張って結果が出ることはないので、何年もコツコツ続ける人が最終的にいろいろなことを達成する。そのためにはあんまり頑張りすぎないことが重要。
もう一つ「やれる範囲をやれる範囲でやる」ってことの重要な意味は、逆に言うと、やれる能力がありながらやらないのもダメ。
よく私は「朝散歩」を勧めるが、そうするとこういう事を言う人がいる。
「私は早起きできないので朝散歩はできません。朝散歩を毎朝するなんて不可能です」
って。
でも私は「『朝散歩』を毎朝しろ」なんて一度も言ったことはないし、「早起きして『朝散歩』しろ」なんてことも一度も言ってない。朝なんだから午前中でいい。基本的に人の話を聞かないで自分でハードルを上げている人が8~9割。午前中に5~10分散歩するのでOK。基本的には通勤しているような人はできる。ただ、早歩きでないと意味がない。太陽の光を浴びながら午前中に少し散歩するというのが朝散歩なのでできなくはないはず。寝たきりの老人はできないが。普通の人なら不可能ではないはず。
自分でハードルを上げて行動できない人も、「やれることをやれる範囲でやってない人」の典型的なパターン。多くの人はいろんな能力やポテンシャルを持ってる。しかし、最初から無理だとか最初から諦めてチャレンジすらしないってことになると、やればできたのにやってないせいでできてない人が多い。やれそうなことを自分の能力ギリギリのところでチャレンジするってこと。
あなたが100の能力があるのなら、99か100までチャレンジするべきなので、それを10か20しかやってないのなら怠慢。逆にあなたの能力が100なのに120や130でやり続けると疲れるというあたりまえの話。その匙加減をできる人が少ない。それができる人が物事を達成している人。ガムシャラにやればいいってことではない。匙加減次第で、自分の能力を最大限に発揮できる。長期間にわたってコツコツ継続できる。多くの人は目標を高く設定して短期間で頑張りすぎてすぐ諦めたりエネルギー切れになる。
あなたもやれることをやれる範囲でやっていく。
ボチボチやれるようになる人が一番強い。
これが私の人生がうまくいく最強のアドバイス。
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