急性低音障害型感音難聴 2022年11月9日

<はじめに>
今日は医学的な真面目なお話で、あまり面白くありませんが、私と同じ症状でお悩みの方がお読みになると役に立つかもしれません。また、今後同様の症状になられる可能性もございますので、是非お読みくださいませ。

<気づき>
白山へドライブに行ったあと、なんだか耳の調子がよくありません。きっと高いところへ行ったからだろうとしばらくそのままにしていましたが、以前からある耳鳴りもひどくなってきました。
そして、ついにこれは病院へいかなくてはと思ったのがYouTubeでオーケストラを聴いていた時です。何だか音楽が変。
その時はAirPodsで聴いていたのですが、試しに片耳ずつ聴いてみると左は問題なし。ところが右耳だけにすると、低音が聞こえないのです。変なはずです。右、左と片耳ずつ何度も試したところ、右耳に問題があると確信。受診を決断しました。
受診日は11月8日午後。そう、鶴来第一幼稚園でのボランティアコンサートの日です。
耳の調子はよくありませんでしたが、歌はなんとか大丈夫でした。歌の場合オーケストラで出てくるコントラバス級の低音は必要ないからです。

<受診>
午前中にコンサートを終え一旦家に帰ると、まずは月1回行っている丘村レディースクリニックへ。
丘村先生はとっても話しやすく、女性特有の症状ばかりでなく雑談っぽくいろいろなことをご相談できます。特に耳鳴りに関しては、先生ご自身も高校生時代から耳鳴りには悩まされてきたと、達観されてお話しくださるので、とても気が楽になり、それだけでも治療効果があるくらいです。
先生に今回のことをお話すると、色々話した結果
「専門医へ」
と、当然と言えば当然のことを言われ、その後すぐに「はまなすクリニック」へ向かいました。
ここのドクターは可愛い女性で話し方もテキパキとわかりやすく、おそらく私より20歳以上若い方ですがとても信頼できます。
症状をお話しし、聴力検査も受けたところ、想像通り右耳の低音聞き取りに障害が出ていました。以下は、先生から頂いた説明書の抜粋です。

<急性低音障害型感音難聴>はまなすクリニック
以下※は西野真理の感想です

急性低音障害型感音難聴とは?
主に低い音が聞こえなくなる、突発性難聴と同じく急に発症する内耳の病気です。原因はまだ明確になっているわけではありませんが、内耳リンパ水腫と考えられています。ストレス、過労、睡眠不足が引き金になることが多いです。

メニエール病や突発性難聴と、原因が重なる部分があり、当初は区別がつかないこともあり、治療しながら診断していきます。

突発性難聴・・・・・・・・・・一度しかならない
メニエール病・・・・・・・・・難聴とめまいを反復する

急性低音障害型感音難聴
・耳閉塞感(耳のつまり感、水が入った感じ)
・低い音の耳鳴り
・難聴
・自声強調(自分の声が響く)
・音が歪んで聞こえる
・めまいは伴わないことが多い
 ※全て当てはまりました

特徴
・若い女性に多い(※60歳なので母よりは若い)
・ストレスが誘引になる(※「新時代」「ツバメ」の暗譜がストレスかな?)
・片側が多い(※確かに)
・症状を繰り返すことがある(※繰り返さないといいな)
・聴力の予後が比較的良い:80~90%が改善。自然治癒や発症してから時間が経過していても改善することもあります(※だったらいいな)

治療
治療は確立していません。
予後が良いので、体に負担の少ない薬から開始します。
・イソソルビド(利尿薬:内リンパ腫を改善させる)
・ステロイド(内服・点滴・鼓室注入)
・代謝改善薬(ビタミン剤)
・漢方薬
・ストレス、過労、不眠の改善
・水分摂取

治りやすいですが、繰り返すのも特徴です。耳閉感が再燃したら早めに受診ください

<告白>
聴力検査を見ながら先生の診断も下り、治療方法の説明が始まりました。
「・・・まずはイソソルビドで始めて、それでだめならステロイドに・・・」
「あの~~実は私、それ、もう試してるんです・・・」

私は以前にも耳閉塞ではまなすクリニックを受診し、この薬を頂いて、そのときはそれで改善しました。ところがその後またその症状になった時、このクリニックを受診することをためらいました。とても人気があって混雑しているからです。まだ教員生活中でしたので、大したこともないのにお休みをとることがためらわれ、そうするとどうしても夕方の受診になります。ところがその時間に行くと、もう受付していただけないほどの混みようです。

そこで私は丘村先生にお願いしてイソソルビドを出していただき、その時はそれで改善しました。そしてその時の薬が余っていたのです。

私がそのことを差し支えない範囲で話すと、先生は深く追求せず
「なるほど、残薬を使った、と・・・。わかりました。それではステロイド行きましょう」
私はお薬大好き。
ステロイドが少々恐れられていることも知っていますが(理由は知りません)、そんなことより耳のほうが大事です。ステロイド使いましょう!
あ!先生からステロイド剤についても資料を頂いていました。

ステロイド剤(副腎皮質ホルモン)
副作用:胃潰瘍(消化性潰瘍)尿に糖がおりる(糖尿病の増悪)血圧上昇 吹き出物 骨粗鬆症 精神変調 白内障 緑内障 免疫力低下 体重増加 むくみ など

5日後の11月11日・ポッキーの日に再受診の予約をし、処方箋を持って薬局へ。
大量のお薬を持って帰宅し、夕飯後早速ステロイドを服用しました。

<11月9日朝の状態>
ステロイド3日目になりました。
耳の不調に気づいたときのYouTube(メンデルスゾーンの(「夏の夜の夢序曲」)を聴いてみたところ、耳閉塞感も耳鳴りもありますが、あのときとは桁違いにちゃんと聴こえます。
ありがとうステロイド、いえ、はまなすクリニックの先生!
(お名前知りませんでした。・・・ネットで調べると、「寺口先生」でした。)
11日までにもっと良くなっているといいな。

<経過と再受診>
その後きちんと薬を飲み続け、11日、再受診。
聴力検査もこの年令の許容範囲内。
先生にはお礼を込めてポッキーをお渡ししました。

<余談:寺口奏子先生のネット情報>
金沢医科大学大学院を終了されて、現在この大学のすぐ後ろにある同院の院長。医科大の講師もされているようです。
「できる限り丁寧な説明と的確な治療の提案」
「内科も外科もやってみたいと思っている方に耳鼻咽喉科は最適です!是非、一緒に働きましょう」
と書いてあったのが印象的でした。



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