今日はちょっと真面目に、民生委員のことについて書きます。これは自分自身の覚書であり、ブログ用であり、FMかほくの原稿(本日2025年9月2日 10時生放送 放送前にお読みになる方があるかも)でもありと、西野真理にとってお得な文章です。
それは町内の「ふくし会」の会議に参加したこと。この会議は町会長・副会長・民生委員・防災士で構成されています。防災士資格を取得した私は自動的にメンバーになったのです。
そこでは町内でお困りになっているかもしれない方の情報交換が行われ、それもひとしきり済んだところで出てきた話題が
「民生委員になる人がいなくて困っている」
ということでした。
これについては私も少々反省するところ。実は先日私にも「民生委員に」というお声掛けをいただき、きっぱりお断りしたからです。お断りの理由は
・民生委員はとても大変な仕事
・お引き受けするのは、地元の名士とか、人間的にできた方とかそういう人で、私には務まらない
と思っていたから。
結論から言えば、私は民生委員のことを何も知らないのに、民生委員をイメージだけでこんな風に思い込んでいたのです。そしてそれは私だけではなかったのです。
簡単に言うと
日本の民生委員の歴史は、明治時代の済世(さいせい)顧問制度をもとに、大正時代に方面(ほうめん)委員制度へと発展しました。その後、戦後の混乱期を経て、現在の民生委員制度が確立されました。
篤志家(とくしか)とは、公益や社会のために自発的に貢献する人、または熱心に慈善活動や奉仕活動を行う人を指します。「篤志」とは、誠実で熱心な志を意味し、特に金銭や労力を惜しまず社会福祉や文化、教育などのために尽力する人を指すことが多いです。
例えば、篤志家は以下のような活動を行うことがあります:
ボランティア活動への積極的な参加
公共の利益のための施設やプロジェクトの支援
済世顧問制度(さいせいこもんせいど)は、地域の生活困窮者の相談にのる防貧制度。1917年(大正6年)5月、当事の岡山県知事笠井信一が県内の貧困者の実情に鑑みてドイツのエルバーフェルト市の救貧委員制度、エルバーフェルト・システム(英語版)を参考に作ったもの。
1918年(大正7年)、大阪府で方面委員制度が始まりました。これは、済世顧問制度をさらに発展させたもので、方面委員が生活困窮者の調査や相談、救済活動を行うことで、地域住民の福祉向上を目指しました。この制度は、全国に広がり、後の民生委員制度の基盤となりました。
現在、民生委員は、地域住民の身近な相談相手として、高齢者や障がい者、子育て中の家庭など、様々な人々の生活を支えています。彼らは、地域社会と行政をつなぐパイプ役として、住民の困りごとを行政に伝えたり、適切な福祉サービスを紹介したりする重要な役割を担っています。
これを細かく書き上げると、「こんなに大変なのか」というイメージがわきすぎるように思えますが、書かないわけにもいかないので書きます。
ここで西野真理の意見を挟みます。この無報酬という部分。実際は活動費として数万円支払われます。しかし、この現代社会で必要であり、大事なことを任せている方に対して、「地域のためになってるんですよ、あなたも感謝されてやりがいもあるでしょう」なんて理由で、わずかな活動費で働かせようというのは、いわゆる「やりがい搾取」以外の何物でもないと感じます。
~ネット検索で出てきた範囲で活動費を書いてみます~
大阪市・東村山市 2025年現在 月額 1万円
東京(平均?) 年額 32600円
全国平均(多数) 年額 60200円
~西野真理の会議での発言~
・「あなたのためにもなってるんだから」という理由でただ働きをさせられる時代ではない。そういうのを「やりがい搾取」というのだという自覚が必要。
・「民生委員」というのは歴史のある大事名前。でも、その名前で若い人を募るのは難しい。私だって名刺に「民生委員」とは書きたくない。「民生委員」という名前を残しつつ、例えば「地域コンシェルジュ」のような愛称をつけてはどうか。これなら私も名刺に書きたい。
・広報活動が必要
<今期で退任されるSさんの言葉から>
最後に、ふくし会で語られた今期で引退されるSさんのお言葉をまとめてご紹介します。
民生委員と聞くと、「難しそう」「大変そう」と感じる方も多いかもしれません。
でも、実はそんなことはないんです。地域にお住まいの方々のちょっとした相談に乗ったり、専門機関との橋渡しをしたり。特別な資格や経験は必要ありません。
誰かの役に立てる喜び、そして人とのつなが りから得られる温かさ。民生委員の活動は、地域の役に立つだけでなく、自分自身が大きく成長できる素晴らしい機会です。ほんの少しの勇気で、あなたの新しい世界が広がります。ご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
最後に、ふくし会で語られた今期で引退されるSさんのお言葉をまとめてご紹介します。
でも、実はそんなことはないんです。地域にお住まいの方々のちょっとした相談に乗ったり、専門機関との橋渡しをしたり。特別な資格や経験は必要ありません。
誰かの役に立てる喜び、そして人とのつなが りから得られる温かさ。民生委員の活動は、地域の役に立つだけでなく、自分自身が大きく成長できる素晴らしい機会です。ほんの少しの勇気で、あなたの新しい世界が広がります。ご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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