これがニセアカシアです。
何年か前に「秘密のケンミンSHOW」という番組で、どこかの地方の方が
「春にはこれを天ぷらにして食べる。咲くちょっと前の蕾の時が美味しい」
と話して召し上がっているのを見て、
「ニセアカシアならここらあたりには大量にあるから食べてみよう」
と、急に思い出して実行しました。
「ニセアカシア」というなんだか「偽物」っぽい名前がつけられていますが、これは明治時代に渡来ました。原産は北アフリカで北米経由で輸入されたようです。ようこそ日本へ。その時「ミモザアカシア」という黄色い花とよく似ていて、でも咲く季節が違うことからこう名付けられたようです。その時点でもっと可愛い名前にしてあげればよかったのに。
ただ現在は外来種を入れなくしようという雰囲気があるので、こんなにあちこちに植えられなかったかもしれません。実際、爆発的な繁殖力を持つので、環境省がアメリカザリガニやワニガメなどと同じ「要注意外来生物リスト」に入れているそうです。
このニセアカシア、石川県では防砂・防風(実際は根の張りが浅く材質も弱いのですぐ倒れるようです)のため海岸沿いに大量に植えられており、またその花からは蜂蜜も採取されています。ただ、大量にあるとは言え、取りにいける場所は限られています。道路から入ろうとするとものすごい茂みだったり、どこかのお宅を通過しなければならなかったり。
それでもやっと取れそうなところを見つけ、いい具合の蕾をとりましたが、その時初めて枝に棘があると知りました。あっちこっち傷だらけです。
母と姉にもおすそ分けしました。
味?
「春を食べた」
という気分のものです。ただ、下に貼り付けたWikipedia情報によると季語は「夏」です。
<Wikipediaより>
ニセアカシア(学名: Robinia pseudoacacia)は北米原産のマメ科ハリエンジュ属の落葉高木。植物学上の標準和名はハリエンジュ(針槐)。日本には1873年に渡来した。蜜源植物として重要で、街路樹、公園樹、砂防・土止め用の植栽、材は器具用等に用いられる。季語は夏である。
2 件のコメント:
さわやかな五月の情報ありがとうございます。季節を見つめるだけではなく、季節を食べてみるというのが、西野さんらしいですね!
sapporo1972さんにはいつも詩や短歌で「風情」とか「教養」を与えていただいていますが、私はどうしても「食欲」に心が動きます。ただ今回の場合「食欲」を満たすものではなく少々の「風情」もあったので少しはsappro1972さんにお近づきになれたかも?(この程度ですみません)。ただし、ニセアカシアの大きな棘で右手の甲は傷だらけです(涙)
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