映画「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」2025年3月13日(木)

 映画「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」を観てきました。














<結論>
・ボブ・ディランのことを知っている人は楽しいと思われる

<映画の公式サイトより>
1960年代初頭、後世に大きな影響を与えたニューヨークの音楽シーンを舞台に、19歳だったミネソタ出身の一人の無名ミュージシャン、ボブ・ディラン(ティモシー・シャラメ)が、フォーク・シンガーとしてコンサートホールやチャートの寵児となり、彼の歌と神秘性が世界的なセンセーションを巻き起こしつつ、1965年のニューポート・フォーク・フェスティバルでの画期的なエレクトリック・ロックンロール・パフォーマンスで頂点を極めるまでを描く。

キャスト
ティモシー・シャラメ, エドワード・ノートン, エル・ファニング, モニカ・バルバロ, ボイド・ホルブルック, ダン・フォグラー, ノーバート・レオ・バッツ, スクート・マクネイリー
監督
ジェームズ・マンゴールド

<西野真理の振り返り>
私は↑の公式サイトの記述を読み、「ボブ・ディラン 代表曲」と検索して出てきた「風に吹かれて」をYouTubeで聞いただけという状態での鑑賞でした。

・帰ってきて初めて「ボブ・ディラン」と検索し、写真を見て、ボブ・ディラン役も、恋人で歌手のジョーン・バエズもとてもよく似た俳優さんを使っていたことがわかった
・映画のスタートは1961年の設定。私の生まれる1年前。きっと私の20歳くらい年上の人たちがご覧になると楽しいと思われた
・知らない曲、知らない曲ばかりだけれど、どれもとにかくうまいし、いい曲なので140分座っていられた(映画のバックにずっと音楽が流れている)
・映画の時代背景も勉強してから見ればよかった

おまけの情報
<ボブ・ディラン Wikipediaより>
ボブ・ディラン(Bob Dylan、出生名:ロバート・アレン・ジマーマン(Robert Allen Zimmerman)、1941年5月24日 - )は、アメリカ合衆国のシンガーソングライター
「風に吹かれて」「時代は変る」「ミスター・タンブリン・マン」「ライク・ア・ローリング・ストーン」「見張塔からずっと」「天国への扉」他多数の楽曲により、1962年のレコードデビュー以来半世紀以上にわたり多大なる影響を人々に与えてきた。現在でも、「ネヴァー・エンディング・ツアー」と呼ばれる年間100回ほどの公演活動を中心に活動している。
グラミー賞やアカデミー賞をはじめ数々の賞を受賞し、ロックの殿堂入りも果たしている。また長年の活動により、2012年に大統領自由勲章を受章している。そのほか、2008年にはピューリッツァー賞特別賞を、2016年には歌手としては初めてノーベル文学賞を受賞している。

<ジョーン・バエズ Wikipediaより>
ジョーン・バエズ(英: Joan Baez、1941年1月9日 - )は、アメリカ合衆国のシンガーソングライター。
フォークロックの草創期から、今なお活動し続けている女性音楽アーティストの第一人者。キャリアは60年にも及び、フォーク界に多大な足跡を残した。2017年、『ロックの殿堂』入り。

<ChatGPTに教えてもらった情報>
ボブ・ディランの思想について教えてください

1. プロテストソングと社会批判
ディランは初期(1960年代)に、公民権運動や反戦運動と結びついたプロテストソングを多く歌いました。代表曲としては、

「Blowin’ in the Wind」(答えは風の中に)
「The Times They Are A-Changin’」(時代は変わる)
「Masters of War」(戦争の支配者たち)
などがあり、これらの歌詞には社会の不正義に対する鋭い批判が込められています。特に、彼は公民権運動のリーダーであるマーティン・ルーサー・キング・ジュニアとも関わりを持ち、1963年のワシントン大行進で「Only a Pawn in Their Game」を歌いました。

しかし、ディラン自身は社会運動のシンボルになることを避け、プロテストシンガーと決めつけられることに反発していました。

2. 個人主義と内省
1960年代半ば以降、ディランは社会的メッセージよりも、個人的なテーマや詩的な表現を重視するようになりました。代表作としては、

『Bringing It All Back Home』(1965年)
『Highway 61 Revisited』(1965年)
『Blonde on Blonde』(1966年)
などがあり、特に「Like a Rolling Stone」は、既存の価値観から解放されることの痛みと自由を描いています。この時期には、文学的な表現が強まり、シュルレアリスムやビート文学の影響を受けた歌詞が増えました。

3. 宗教的探求
1970年代後半、ディランはキリスト教に傾倒し、いわゆる「ゴスペル三部作」と呼ばれるアルバムを発表しました。

『Slow Train Coming』(1979年)
『Saved』(1980年)
『Shot of Love』(1981年)
この時期のディランは、聖書を直接引用するなど、宗教的なメッセージを強く打ち出しました。一方で、彼の信仰は後にユダヤ教の影響も受け、明確に一つの宗教に縛られない精神性を持つようになります。

4. 伝統音楽とアメリカ文化
ディランはアメリカのフォーク、ブルース、カントリー、ゴスペルなどの伝統音楽に深い敬意を抱いており、特に1990年代以降は、よりルーツ音楽に根ざした作品を多く発表しました。

『Good as I Been to You』(1992年)
『World Gone Wrong』(1993年)
また、2000年代以降も『Modern Times』などで、アメリカの歴史や文化に根ざした音楽を作り続けています。彼の思想の根底には、アメリカの伝統的な文化への愛と、それを現代にどう受け継ぐかという問いが常にあります。

5. ノーベル文学賞受賞と「歌詞の詩的価値」
2016年にノーベル文学賞を受賞した際、ディランは「歌詞が文学になり得るか?」という問いを改めて世界に投げかけました。彼の受賞スピーチでは、音楽と文学の関係について以下のような考えが示されました。

「私の歌詞は音楽とともに存在する。歌詞だけを取り出して文学と呼べるかどうかは分からないが、それはリルケやキーツの詩をメロディーなしに読んでも同じことだ。」

ディランの思想は、詩と音楽の境界を曖昧にし、新しい表現の可能性を切り開くことにあります。

6. ディランの思想の核心とは?
ボブ・ディランの思想は一言では語れませんが、以下のようなポイントが特徴的です。

社会の不正義を批判するが、一つの運動に縛られない。
絶対的な答えを提示せず、聞き手に解釈を委ねる。
個人の自由を重視し、伝統と革新を行き来する。
宗教や神秘主義的な要素を持ちつつ、固定観念には囚われない。
詩的な言葉を通じて、現実と幻想の間を行き来する。
彼の音楽と思想は時代とともに変化しながらも、その本質は「自由」と「探求」に根ざしているといえるでしょう。







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