楽譜送付等手続きに半日(八ヶ岳日本歌曲スプリングセミナー関連とセミナーの歴史) 2023年1月18日(土)

昨日は起床から半日を、3月に受講する「八ヶ岳<日本歌曲〉スプリングセミナー」関係の事務処理に費やしました。これから3月末まで、このブログには何かと
「八ヶ岳<日本歌曲>スプリングセミナー」(※以下「八ヶ岳セミナー」と表記)
のことを書くことになると思いますので、まずは八ヶ岳セミナー関係のことを書いておきます。

<セミナーの歴史>
~福光声楽サマーセミナー~
1993年から2013年までの20年間、富山県福光町(現在の南砺市)のスキー場イオックス・アローザを会場として「福光声楽サマーセミナー」が開催された。
 ・毎年8月1日~7日までで、声楽とピアノ伴奏者のためのセミナー
 ・私は31歳から参加
 ・主催は「音楽之友社」だったが、途中から「<友>音楽工房」に引き継がれる
 ・プロデューサーはその後のセミナーも全て堀内美也子さん(私にとっての大恩人)
 ・このセミナーから八ヶ岳セミナーに至るまで関定子・青山恵子両師は連続して講師
 ・何年か経って、福光声楽セミナーの講座の中に「日本歌曲特設コース」ができ、以後
  日本歌曲コースが発展して行くことになる
 ・2001年39歳の時、日本歌曲特設コースにピアニストのTさんと一緒に参加し
  「愛する歌」を演奏してペアとして奨励賞を受賞

↓セミナー事務局として使われていたレストラン





















宿泊施設であり、レッスン会場としても使われたコテージ
一部屋ごとにピアノが搬入された




















~榛名梅の里日本歌曲セミナー~
福光声楽セミナーから少し遅れて、おそらく1997年に群馬県榛名町で「榛名梅の里日本歌曲セミナー」が始まった。
 ・宿泊は山の上の榛名湖畔の宿「ゆうすげ」(若さぎ釣りで有名)
   ※初会から何年かはここではなく、もっと古い建物
 ・レッスンは麓の榛名文化会館・エコール
 ・私は1998年36歳の時から3回は参加したはず
 ・毎年3月末に開催されていた。10回は続いたと思うが確かではない
 ・その間1回は、伴奏者コースのアシスタント歌手として参加
 ・1999年37歳で参加した時、終了演奏で「おおかみの大しくじり」を歌い、奨励賞を
  受賞

↓榛名湖畔の宿 ゆうすげ


























レッスン会場 エコール















~八ヶ岳<日本歌曲>マイスターコース~
2007年3月26日、45歳の時、八ヶ岳日本歌曲セミナーが始まり、スタート年から参加。ちょうどセミナーに出かけようとした時かなり大きく家が揺れ、榛名スプリングセミナーの奨励賞記念に頂いたこけしが落ちた。(能登沖地震)






















 ・当初は上記のような名称で、レベルがそれなりの人以上を対象ということだったが、少
  しずつ緩やかになった。
 ・毎年3月20日前後から4泊5日で行わる
 ・歌い手とピアニスト両方のレッスンが個別だったりペアだったりで行われる
 ・八ヶ岳高原ロッジという高級ホテルに宿泊
 ・それに付随する素敵な音楽堂をレッスン会場として使用
 ・2023年現在も続いている。

日程が合わなかったりコロナだったりでしばらく参加できていませんでしたが、退職した今年は日程を気にすることなく申し込むことができました。ただ、根がサボり性の私ですから参加するとなると勉強しなくてはならないので、ちょっとためらっていたその時、関定子先生のレッスンがあり、先生から
「八ヶ岳来てね」
とお声掛けいただき間髪入れず
「はい!」
と軽快に返事をし、申し込むことに決めました。
期間は3月20(月)から3月24日(木)
西野真理のことを熟知していらっしゃる方は
「この間にFM生放送の日があるけど休むの?」
とお思いでしょう。
これも運が味方についています。
「FMかほく」は祝日の生放送はお休み。3月21日(火)は祝日でお休みなのです。
水曜日の「Sing幾多郎」ですか?これは自分主宰なので「おやすみしま~す」とお伝えするだけです。

↓ホテル正面












↓音楽堂外観

















音楽堂内部

















<昨日の話に戻ります>
1月16日(木)に八ヶ岳セミナー事務局から受講案内が届きました。
声楽関係者はよくおわかりだと思いますが、ピアニストに楽譜を送るのってけっこう大変ですよね。楽譜をコピーし製本するのは案外時間がかかるのです。
届いた案内には
・受講者
・受講費用
・担当ピアニスト
・その他注意
が書かれていて、何より大事なのは
「担当ピアニストに2月末までに楽譜を送りなさい」
ということです。
楽譜を送るということは、受講曲を決定しなければならないということですが、流石にあと1ヶ月と少し、ほぼ決めてはいました。

しかし、準備を始めた時、心が揺れ始めました。
講師の松井さんのことです。
今までは「日本歌曲セミナー」ということですから当然日本歌曲ばかり教えていただいていたのです。しかし今年はピアニストの塚田先生が参加されないこともあり、バリトン歌手の松井さんが講師として参加されることになりました。その事もあってか今回は募集要項に
「歌うことの広い分野を鑑みて~・・・ オペラアリア・ドイツリート~・・・」
の一文が。

このことは募集要項の時点で知っていたのですからもっと早く決めればよかったのですが、なんとなく「日本歌曲で」と気持ちをそらしていました。
でも、いざ受講曲一覧表に曲を書き込もうとしたとき
「せっかくだからドイツリートを持っていってみよう!」
という気持ちに振り切れました。

その曲とは、シューベルトの「美しい水車屋の娘」、日本語で歌うのです。
この曲には2013年に喉を壊したことをきっかけに
「男性の歌う曲を更に音を下げれば歌えるんじゃないか」
という安易な発想から取り組みました。
しかし、ここからが幸運で
・あの松本隆さん(松田聖子の曲などを手掛ける一流作詞家)が訳詩版を発表された
・最終的に松本さんはシューベルト3大歌曲全部を発表
 「美しい水車屋の娘」「冬の旅」「白鳥の歌」
・西野真理はその全部に取り組む
ということになりました。

そもそもですが、私がこの訳詞があることを知ったのは、学校で「魔王」の授業をするために「魔王」の日本語訳版のCDを探し、たまたま「魔王」だけを聴くつもりで買ったそのCDが「美しい水車屋の娘(全曲)」のCDだったのです。

それを美女コンで歌う時、もちろん関定子先生にご指導は受けましたが、ドイツリートを専門にされている方にご助言をいただいたことはありませんでした。そして、出来ればもう一度「美しい水車屋の娘」をコンサートで歌いたいと思っていました。
そんな時、まさかのこの展開。松井さんはドイツに留学され、ドイツリートを長く歌っていらっしゃいますのでこんなチャンスは2度とない、と考えたのです。

お昼近くまでかかって作業を終え、午後はただ、ダラダラしていました。
明日からは練習します!

↓私の趣味、製本した楽譜の表紙作り


































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