ゆる言語学ラジオより「直感を裏切る語源クイズ」
<「ゆる言語学ラジオ」とは>
言語オタクを自称する水野太貴さんと言語学素人を自称する堀元見さんのYouTubeチャンネル。「ゆるく楽しく言語の話をする」をコンセプトとしている。
~Wikipediaより~
水野 太貴
水野 太貴(みずの だいき)は、集英社に編集者として勤務している「言語オタク」である。1995年8月31日生まれ。2021年11月時点では26歳。趣味は辞書を通読することである。小学校低学年の頃から言葉に関する関心が高く、難読漢字本などを収集して、漢字の知識を友人と競い合っていた。その後、中学時代は陰謀論や都市伝説に、高校時代には英単語の語源や英文法に熱中し、名古屋大学文学部の言語学研究室に入った。
堀元 見
詳細は「堀元見」を参照
堀元 見(ほりもと けん)は、「衒学者(げんがくしゃ)」の肩書きを用いてブログやnote投稿を行なっている作家・YouTuber・Podcasterである。2021年11月時点では29歳。慶應義塾大学理工学部情報工学卒。著書に『教養(インテリ)悪口本』がある。
<直感を裏切る語源クイズ>
このYouTuberさんも番組でおっしゃっていますが、日本語は英語ほど精緻にたどれるものではないので、このお話はあくまでも諸説ある一つとしてお聴きくださいとのことです。また典拠は「新明解語源辞典」「オックスフォード英単語由来大辞典」だそうです。
①ポン酢
柑橘系の「ポンカン」と「お酢」の酢を組み合わせたと思いがちだが違う。
「ポン酢」で一語。オランダ語の「pons」から。もっと遡るとサンスクリット語のパンチャみたいな言葉で「5」の意味。
「5種類の素材を混ぜ合わせた飲み物」から来ていて、フルーツポンチのポンチとも語源が一緒。
②ネギトロ
「ネギ取る」から来ていると言われることもあるが、「ねぎ取る」という動詞を観測できないので、逆なのではないか。つまり、「ねぎとろ」は「ネギ」と「トロ」からできて、その後に「ねぎ取る」という動詞ができたと推測される。
③フリーマーケット
このフリーは自由を表すFreeではなく「のみ」をあらわすflea。よく「蚤の市」。そういえば「蚤の市」って言葉聞いたことある。
④ムショ
刑務所の隠語を「ムショ」というがこれは「刑務所」のムショではなく、「むしよせば」の略語。囚人に出されるご飯が麦6割、米4割だったことから。よせばは「寄場」は人を集めておく場所のこと。そのため「むしよせば」と呼ばれる。「むしよせば」は1922年(大正11年)に刑務所という名前に改称された。この言葉は「刑務所」という言葉ができる前からあったらしく、大正4年には「隠語収攬」という本のの中に「ムショ」が確認されている。
⑤ペンとペンシルは語源的に無関係
「ペン」はラテン語で羽根を意味する「ペンナpenna」から来ている。昔は羽ペンだったから。「ペンシル」はラテン語のpenicillius画家が使うブラシや絵筆を意味するが、そのもとは尻尾からの連想の言葉。ラテン語のpeniculusが小さいpenisの意味で、ラテン語のpenisは尻尾を意味する。「小さい尻尾」からpencilが生まれた。だからpencilはpenisと語源が一緒。
⑥maleとfemaleは語源的に関係ない
maleはラテン語のmasculusが縮まったもの。femaleはラテン語のfemellaがフランスで縮まり、14世紀に英語に入ってきた。それがmaleの発音と綴に引きづられて変化した。
⑦muscle(マッスル 筋肉)
力こぶがネズミのように見ることから。
⑧「あくどい」と「悪」は無関係
「あくどい」とは、「程度を過ぎていていやらしい」という意味で、悪いという意味はあまりない。「悪い」の「悪」ではなく、「灰汁」からきている
⑨「無し」と「なし崩し」の「なし」は無関係
「なし崩し」の「なし」は「返済する」という意味の「済す」という言葉があり、そこから来ている。簡易を当てるとしたら「済し崩し」となる。元々「なし崩し」とは「少しずつ返済する」という意味。
⑩「にやける」
「男が妙に色っぽいさま」という意味。元々「にゃくけ 若気」という言葉があり「にゃくけ」の字音が徐々に「にやけ」に変化した。
ニヤニヤという言葉とは語源的な関係はないが、「にゃくけ」という言葉からの類推という説はある。
⑪労働組合のユニオンと玉ねぎのオニオンは語源が同じ
「結束して一つにまとまる」という意味。uniは「一つ」という意味。例えばユニホームといえば一つの形。同じ服。
⑫panパンとカンパニーcompanyは語源が同じ
カンパニーのcomは「一緒に」の意味。「一緒にパンを食べる人」というのがカンパニー。日本的に言うと「同じ釜の飯を食う」的な感じ。コンパニオンも「同行する」で、語源は同じ。unity結束とも語源が同じ
⑬batバットとcombatコンバット(戦闘)は語源が同じ
バットを一緒に持って争う
⑭bar棒とembarrass恥ずかしい は語源が同じ
棒で叩くことから、屈辱的な思いにさせる→恥ずかしい思いをする。当初は「邪魔する、阻止する」の意味だった。19世紀初頭から「決まりの悪さ、困惑」の意味まで拡大された。
⑮monsterモンスター怪物とdemonstrate示す は語源が同じ
どちらも「現れる」というのがもとの意味。
monsterはラテン語のmonstrum「驚異的なもの、怪物」から生じた古フランス語のmonstreに由来する。
demonstrateはラテン語のdemonstrare「指摘する」から生じ、当初はこの意味で用いられた。本質的には「認識させる」の意味があり、これが19世紀なかばに民衆の抗議行動と結びついた。
⑯asとalsoは双子
all soから来ている。「同じようなこと」という意味。
⑰travel旅行するとフランス語のtravailler労働するは語源が同じ
元々travailは「苦労する」「大変な取り組みに携わる」で、「旅をする」という意味は当初からあった。
⑱restraurantレストランはrestore回復させるから来ている
⑲fence壁とfencingは両方defenceと同じ語源
⑳quiet静かな quiteとても quitやめる は全部語源が一緒
度重なる台風災害や干ばつのため、全島民が放棄した無人島。「放棄=quit」「全て=quite」「全て去った後の静けさ=quiet」
㉑custom服装costume慣習は兄弟
服装も慣習の一つ
㉒弟子と丁稚は語源が同じ
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