待ち時間訳詩 2024年4月26日(金)

今日は母を眼科へ送ることになりました。
眼科の待ち時間は長い!
多分2時間。
訳詩の時間です。

思えば本当にお勉強をしない子でした。よくそれで大学まで行ったものです。音楽大学だからですけどね。勉強の苦手な私は小学生の頃から
「音楽大学なら算数やらなくていい」
と勉強をしない言い訳にしていました。
そんな私が「訳詩」という座学っぽいものをやることになるなんて。しかし取り組み始めてわかったことは、歌詩の訳詩はお喋りとパズルと言葉へのこだわりと音楽が組み合わさった、西野真理にピッタリの遊びだったのです。

でも一つだけ困ったことがあります。集中力のなさです。家にいると
「お洗濯しよう」
「パンを焼こう」
「庭の草を取ろう」
「野良猫を見よう」
と西野真理の気を散らす材料のオンパレード。
しかし、母を車で眼科へ送り車の中で待つ間、私は車から出ることも出来ず(出来ないわけではないですが)あの狭い空間でやれることの最上級は「訳詩」なのです。

母を迎えに行く前に、訳す材料をバッグに詰めました。
シューマン作曲「トランプ占いをする女の子」とシューベルト作曲「至福」。
「トランプ~」は残り30%ほど、「至福」は最初からです。

さあ、母が眼科へ入りました。8:50、訳詩スタート。
11:45、ほぼ訳詩が終わったところで母から「終わったよ」電話。

家に帰って浄書してPDFに変換して本日の訳詩終了。
この浄書に意外と時間がかかります。浄書しながらミスや改善点に気づくからです。逆に言えば、浄書作業があるからこそ良い作品に仕上がっていきます。
また、今日のこの時間はちょうど、今度「リーダークライス作品24 西野真理日本語訳詩版コンサート」のピアニストをお願いしている近藤陽子ちゃんが本番で7人の歌手を担当すると聞いていた時間。お互い頑張りましょう!・・・本番の大変さとは比べ物になりませんが。

1つ思い出したことがあります。
「至福」は大学生の頃レッスンであまりの下手さに
「この曲はもうやらなくていい」
といわれた記念の曲。
今、この訳でならきっと上手に歌えます!

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