倉島さんのFacebookより 2024年4月10日(水)

現在深夜1:25です。
寝付きのとても良い私が眠れないのはおかしなこと。つまり、私は眠れないのではなく起きているのです。そんな神様から与えられた時間にこのブログを書くことにしました。
書くことにした・・・というより引用することにしたこのブログの内容は、倉島保美さんがFacebookへ投稿された文章です。

まずは倉島保美さんについて。
お知り合いになったのはおそらく20年ほど前、ネット上の作文研究会でした。
倉島さんのお書きになる文章はその研究会の中でも群を抜いていて、
「なにか文章に困ったら、倉島さんにご相談しよう。勝手に私の文章の師匠にしよう」
と決めたのでした。
私がその時想像した倉島保美さんは
・一流企業の広報担当
・上智またはICU出身
・私の2~3歳年上
・素敵なキャリアウーマン

しかし本当は(以下Facebookより)
・ロジカルスキル研究所(http://www.logicalskill.co.jp/) 代表取締役
 (以前の職業: NECエレクトロニクスのProject manager、以前の勤務先: NEC)
・東京大学 工学部産業機械工学科
  法政大学大学院イノベーション・マネジメント研究科MBAコース
・私の1歳上
・男性
でした。

その倉島さんが今年の1月10日からFacebookに文章について投稿されていて、私はそれをほぼ毎日(時々ためて)読むのを楽しみにしています。どの投稿もこのブログでご紹介したいくらいですが、ぐっと我慢していました。
しかし今日はついに我慢できなくなって引用掲載をさせていただくことにしました。
なぜこれを引用させていただいたかというと、全部耳の痛い反省すべきことだからです。
ではどうぞ。

「が、」「り、」「し、」「て、」で文と文をつながない

倉島 保美
2024年4月9日 18:14

「が、」「り、」「し、」「て、」で文と文をつないではいけない。なぜなら、これらの接続は、ほとんど場合、意味のない接続か、意味を込めた接続だからだ。文を切るか、意味を明示してつなぐ。

文と文をつなぐ「が、」を使わないのは、順接と逆接の両方の意味が可能だからだ(下記の例参照)。しかも、順接か逆接かは、「が、」以降を読まないと特定できない。それだけわかりにくく、読み手に負担のかかる表現なのだ。「が、」で文をつなぐのはできるだけ避ける。
 順接:先日、A氏の還暦祝いの会が催されたが、B氏がそこで重大な発表をした。
 逆接:先日、A氏の還暦祝いの会が催されたが、B氏は参加しなかった。

特に、順接の「が、」は使う意味がない。私は、「生涯使うまい」と心に誓っているぐらいだ。順接の「が、」を使った文は、使わない文に直せる(下記参照)。順接の「が、」は使わないようにしよう。
 例:先日、A氏の還暦祝いの会が催された。その会で、B氏は重大発表をした。
 例:先日催されたA氏の還暦祝いの会で、B氏は重大発表をした。

同様に、「り、」「し、」「て、」もできるだけ避ける。これらの接続は、ほとんど場合、意味のない接続(下例1参照)か、意味を込めた接続(下例2参照)だからだ。意味のない接続なら、文は切る。意味を込めた接続なら、意味を明示してつなぐ。
 例1:偽造写真広告は技術の責任でなく、ルール違反行為であって、技術と行為は明確に区別されなければならない。(意味のない接続なので文を切る)
 例2:偽造写真広告は技術の責任でなく、ルール違反行為であって、技術ではなく行為の規制が必要となる。(原因結果という意味を込めたので、「ので」でつなぐ)

この「『が、』『り、』『し、』『て、』で文と文をつながない」は、「一文一義」や「文を短く」とほぼ同義だ。「が、」「り、」「し、」「て、」で文と文をつなぐから、一文多義になる。あるいは、文が長くなる。「一文一義」や「文を短く」のできていないサインが、「が、」「り、」「し、」「て、」なのだ。私は、「一文一義」という抽象的なお題目より、具体的に「『が、』『り、』『し、』『て、』で文と文をつながない」と強調する。

「が、」「り、」「し、」「て、」で文をつながない。意味のない接続なら切る。意味を込めた接続なら、意味を明示してつなぐ。




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