昨夜のことです。
YouTubeにアップした「北鳴中学校校歌伴奏」動画にコメントが届いていました。
20年前の生徒です。
「チャンスの誘いがあれば、悩まず直ぐにやりますと答えなさい」
という先生のお言葉で僕の人生は変わりました。
お陰で現在もプロアスリートとして活動しています。
いつかまたお会いできることを夢見ています。
ちょっとドキドキするほどの嬉しさでした。
20年前といえば私は42歳、ちょうど北鳴中学校で働いていたとき。
奏楽堂日本歌曲コンクールで2位に入賞したのもこのとき(41歳)でした。
私には過去から現在にかけてたくさんコンプレックスがあり、その多くは年齢とともに克服したり自虐ネタに変換することで逆に「売り」になったりもしました。
ところが現在も引き続きコンプレックスとして横たわっているのが
「中学校音楽教師」
という肩書です。
西野真理が「歌手」と名乗ろうとしている時、一番困るのがこれなのです。
お読みくださっている皆様、もしあなたがなにかのイベントに歌手を呼ぶ担当者になったとしたら、次のどちらの方に声をかけますか?
A 奏楽堂日本歌曲コンクール第2位 中学校教諭
B 奏楽堂日本歌曲コンクール第3位 オペラ歌手 二期会会員
私がその立場なら間違いなくBです。
そもそも公立中学校の先生には「兼業の禁止」という法律もあります。仮にボランティアだとしても日中は来てもらえないことが明らかです。
そして
「中学校の先生が『歌手』って言えるほどうまいはずがない」
のです。
私の心のなかには現在もこれがしつこくまとわりついて、先日も活動の様子をチラシにする時、プロフィール欄に「元中学校教諭」という言葉を入れるのをやめました。
それが↓です。
ただ現在は以前よりそれが少し薄くなっています。
YouTubeのおかげです。
YouTubeに動画アップを始めるまでは、私の歌の実力を判断して頂く方法は実際に聞いていただくしかありませんでした。聞いていただいて
「これじゃだめだ」
と判断されるのならそれは当然です。
しかし大抵の場合、「歌手」を選ぶ基準はチラシ等のプロフィールを見るしかありません。
「中学校教諭」「中学校の音楽の先生」
という肩書は、明らかに不利なのです。
ところが2020年、コロナを機にYouTubeアップを始めてから
「YouTubeに動画をアップしてるんですよ」
とその場でYouTubeを聞いていただいたり、プロフィール欄にYouTubeに動画アップしていることをご紹介することができるようになり、ずいぶん心が軽くなりました。
そんな私ですから、教員であったことでなにかしらプラスの評価をいただけることは、嬉しいだけではなく
「教員であったことにコンプレックスを抱いていることへの後ろめたさ」
も含まれて、複雑な部分があることも事実。
それでも昨日のコメントは、それを上回る嬉しさでした。
コメントを下さったのがどなたなのかわかりませんが、本当にありがとうございました。
でも、ここで告白します。
その素晴らしい言葉、私のオリジナルではありません。
少し違いますが師匠・関定子の言葉なんです。
私は先生からこんな言葉をお聞きしていました。
「なにか頼まれたら、その時出来なくても『やります』っていうのよ。引き受けてからやればいいんだから」
2 件のコメント:
いつもYouTubeとブログを拝見させていただいているものです。北鳴中学校校歌伴奏にコメントされたプロアスリートの方は、北鳴中学校を2005年に卒業された、ビーチバレーの倉坂正人選手だと思われます。
いつもご覧頂いているとのこと、ありがとうございます。
お知らせありがとうございました。
ビーチバレーボールの世界は未知ですので、
新しい世界が広がりそうでワクワクします。
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