乳香(フランキンセンス)
<Wikipediaより>
乳香(にゅうこう)とは、ムクロジ目カンラン科ボスウェリア属の樹木から分泌される樹脂のこと。乳香の名は、その乳白色の色に由来する。
古くからこの樹脂の塊を焚いて香とし、または香水などに使用する香料の原料として利用されている。
香以外にも中医薬・漢方薬としても用いられ、鎮痛、止血、筋肉の攣縮攣急の緩和といった効能があるとされる。また、多く流通している南アラビア地域では、唾液分泌の促進やリラクゼーションのために乳香樹脂をガムのように噛むことがある。
乳香を買ってみました。
買った動機は、先日訳詩した「5つのギリシャ民謡」の4曲目が「乳香を集める女たちの歌」という題名で、
「乳香ってなに?」
と調べると香り関係であることが判明。
それじゃ嗅いでみないと!と楽天市場で10グラム748円で買ってみたのです。
「タイムとナツメグの中間みたいな香りだね」
と言うと彼は
「普通に仏壇にある線香みたいな匂いだ」
私はこの名前からミルキーな香りを想像していたので、かなり違いました。
しかもこれ、炙って使わなければなりません。
ん?Wikipediaには「ガムのように噛むことことがある」と書いてありますね。噛んでみましょう・・・一番小さい塊。
・特に味はなし
・かすかにローズマリー
・デリカシーのない書き方をすればメンソレータムの匂い
・食感はものすごく粘着力の低いガム
このまま引き出しに入れられたままになる予感。
3 件のコメント:
乳香、沈香、没薬、伽羅、白檀…などの文字は、旧約聖書や仏典などでも
目にしますが、実際にその香りを嗅ぐという経験はほぼないですよね。
線香と京都の匂い袋の香を嗅ぐときくらいですか。(笑)
そんな具合なので、「香り」ということに注目された好奇心は素晴らしいと思います。
でも、少し前の季節でしたら、スイカズラ、チョウジガマズミ、ハゴロモジャスミン
などの花がまさに“天上的”ともいえる香りを公園や街の通りに漂わせていましたよ。
クスノキの花の香もこれに準ずるかな?
今ですと、薔薇園の薔薇は言わずもがなとしても、タイサンボクがすごいですね。
タイサンボクのアロマ・オイルをロウソクなどにしたものもありますが、やはり実際の
花そのものが妙香!しかも白い大輪の花弁が清浄でで美しい。
「仏国土では、香りで説法する」と言いますね。言葉や饒舌は下の下。対立や分裂を
生むばかり。まずは香り、それに続く者が音楽…くらいのノリで、大乗仏典の作者達は
暮らしています。
いただくコメントはどれも勉強になり、感心することばかりで、世界を広げていただくことができます。ありがとうございます。
「スイカズラ」はよくオペラの歌詞にも出てきます。でもどんな花でどんな香りかしらないまま歌っていました。なるべく早く、本当に見て、香りを確かめてみようと思います。
2024年5月26日 8:51
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