この曲もとても気になっていたものの一つ。何しろ始まりが特徴的。
「パーーーーーーーーーチェ」
声楽を勉強している人なら知らない人はいません。ソプラノなら大抵歌います。・・・西野真理は歌っていません・・・。
これも日本語で意味をわかって聴きたい曲の一つですが、問題は始まりの
「パーチェ」英語なら「ピース」
「神様、私に安らぎの時をください!このままじゃ生き地獄、いっそ死なせて!」
と、恋人から引き離されたレオノーラが不幸な身の上を歌うのです。
で、「パーチェ」。
これ、どう訳せばいいでしょう?
コレが悩みでこの曲に取りかかるのを躊躇していました。でも、訳詩家西野真理、やってみましょう。
まさか「へーーーーーーーいわ」「やーーーーーーすらぎ」とは訳せません。
考えた結果、ここに「安らぎ」の意味を当てはめるのをやめて、「神様」の方を当ててみることにしました。
「主ーーーーーーーーーーよ」
いいじゃないですか。
コレをひらめいたときは天才かと思いました。その勢いでどんどん訳詩は進み、昨夜中には完成。
そして今日。
歌ってみましょう・・・・・だめでした。
なぜか?
それは母音が違いすぎるから。「パ」で伸びる日本語は無理だとしても、せめて母音は「ア」でありたい!
結局
「かーーーーーーーーみよ(神よ)」
に落ち着きました。
「パーチェ、パーチェ、パーチェミオディオ、パーチェミオディオ」
「かーみよ、かーみよ、どうか かーみよ やすらぎーーーいを」
良しとしましょう。
今回自分でも頑張ったなと思うのは、次の
「彼の美しさや多いなる勇敢さは、神が彼に与えたもの」
という意味の部分。このままでは長すぎてメロディーに収まりません。そこで西野真理は
「彼の魅力は神の賜物」
上手い!!!・・・と自画自賛して今日のブログを終わります。
日本語でお歌いになりたい方のお問い合わせ、お待ち申し上げております。
そして、今度こそこれでしばらく訳しをお休みします・・・なんて思いつつ、ついリヒャルト・シュトラウスの楽譜をパラパラとめくっていたら
「セレナーデ」
発見してしまいました。
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