現在2024年5月22日になったばかりの深夜。リヒャルト・シュトラウス作曲「万霊節」をものすごいスピードで訳し終えたところです。
恥ずかしいけど書きます。私は今日までこの曲をちゃんと聞いたことがありませんでした。耳の横を通り過ぎたことは何度もあったはずですが、認識していませんでしたし、歌う気もありませんでした。
それなのになぜ訳そうと突然思ったのでしょう?
それは毎晩の日課、母のお風呂の見張りに行っていた、つい3時間ほど前のこと。今年の3月にコンサートをさせていただいた宇ノ気中学校の教頭・吉本先生(彼は教員1年目の教え子で音楽の先生)からラインが入りました。(詳細は2024年3月5日のブログをどうぞ)
「西野先生、こんばんは。魔王の動画アップ拝見いたしました。先生が長らく中学校で指導された曲でもあり、解釈も素晴らしくとっても説得力のある歌唱で聴き入っていました。ジェシー・ノーマンの日本版のようです。今年も是非歌いに来てください。個人的にはリヒャルト・シュトラウスの『万霊節』の日本語版を聴いてみたいです。是非検討よろしくお願いいたします。」
↑のラインの文章、途中省略しようかと思ったのですが、とても褒められているので自慢したくて全部書き写しました。
これで私がなぜ訳そうと思ったかおわかりになりましたね。
・「出来ない」というのが嫌
・この曲が有名であるのに、このまま知らないのが嫌
・なんとなく気になっていたのは確か
・訳詩のチャンス到来
母の家から帰ってくるとすぐに楽譜を開き(楽譜は持っていました)、YouTubeで曲を聴き、訳をネット検索。訳詩準備完了です。
ところで「万霊節ってなに?」
・・・え?ハロウィン?そうなんだ。日本風に言えばお盆。
詩の内容は
「1年に1度死者が帰って来る日を楽しみに待っている人の歌」
あたたかい文章に美しいメロディーがつけられていて、でもなんだか感動的。
訳詩後エリー・アメリンクのYouTube歌唱に自分の訳詩を当てはめて聴きながら、不覚にも涙を流してしまいました。
これで130曲以上訳詩を終えましたが、こんなことは初めてです。
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