デカルトによる修練の哲学・津崎良典 ・・・を聞きに行きました① 2023年6月24日(土)

西田幾多郎記念哲学館でデカルトについてなにかあるというラインがかほく市から来ていたので行ってみました。(2023年6月24日 13:30~15:30)500円です。
筑波大学の津崎良典先生による「デカルトによる<修練>の哲学」という講座です。

<まずは、一番覚えていることから>
下の写真、左はよく見るデカルト。
右はなんと、おそらくかほく市初公開!日本でもそんなに見たことのある人はいないと津崎先生は仰ってました。
このブログ見てよかったですね。
右のデカルトらしき人は2015年に
「これ、デカルトじゃない?」
って言われはじめたホヤホヤ状態。2006年にルーブル美術館が購入したデッサンだそうです。
ただ、本当にデカルトかどうか確定はしていないらしいです。
                          












デカルトについては
「我思う故に我あり」
という言葉だけを、その意味も知らずに知っているというほど知識のない私がこのブログを書いているのですから、以下、そのつもりでお読みくださいね。
箇条書きで、レジメを見ながら書きます。

<デカルトの出生と死>
・1596年フランスのトゥーレーヌ地方ラ・エで生まれた
・お母さんは弟を出産後亡くなったので、祖父母に育てられた
・デカルトの生まれた家はまだある
・「トゥーレーヌ」は、フランス語の標準語の地域(パリは標準語じゃない)
・「トゥーレーヌ」って、何かで聞いたことあるなって思って頑張って思い出してみたら、ジャン・コクトー作詩、ミヨー作曲の「ボルドーの祭」という曲に「客船トゥーレーヌ」っていうのが出てきた
・54歳で亡くなった(肺炎・・・ただ最近暗殺説も!?)

<デカルト著「方法序説」>
1600年に「地動説」を主張したブルーノがローマの広場で火炙りになっていたような時代。
それなので・・・
・「屈折光学」「気象学」「幾何学」という3つの科学論文への序文として匿名で出版

女性は大学へ行けなかった時代。学問のある人はラテン語ができた。(現在もバチカン市国ではラテン語が公用語)
それなので
・女性も読めるようにフランス語で書いた

・この本の標題紙は石川県にある金沢工業大学の蔵書(すご~い!)















<「哲学」という言葉>
ドイツ: Philosophie、英: philosophy、フランス: philosophie、ラテン: philosophia、イタリア: filosofia、ロシア: философия(フィロソフィヤー)、アラビア: falsafah、チェコ‎:filozofie、デンマーク: ...

この「フィロ」という言葉は「好き」という意味。直訳すると「知恵(知識)を愛する」ということになる。

西周(にしあまね)が日本語に訳したが、最初は「希哲学」だったらしい。
西周の造語には
藝術 理性 科学 技術 心理学 知識 概念 帰納 演繹 定義 命題 分解
等がある

<方法の4規則>
①判断を下す時は慎重に
②牢乎(しっかりしていて、ゆるぎも見せないさま)として抜くべからず
③着地点を見失わず、慎重に歩め
④漏れがないか注意深くチェックせよ

これ、小学校の時から言われてることですね。
まだできてません。

<その他>
・どれだけ方法を試したか、練習したか
・方法は経験の成果としてしか身につかない
 ・・・こんな風にブログを書くことはなかなかいいことかも(笑)
・方法を単に適用することではなく、創意工夫を持って熟考すること
・世界は無限=中心がない=どこもが中心
・ストア派とデカルトの修練の違い(最後に質問した人がいた)
  ストア派は「修練は自分を取り戻すこと」(汝自身を知れ)
  デカルトの修練は自分の精神をよく使う自分が大事。方法を使い思考する







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