NHK 「100分de名著」
カント『純粋理性批判』書き起こし
西野真理勝手に統合版エッセイ
第1回 近代哲学の二大難問
第2回 科学の知は、なぜ共有できるのか
第3回 宇宙は無限か、有限か
第4回 自由と道徳を基礎づける
・・・・のはじめに
<はじめにのはじめに>
ブログに「善の研究」をアップしましたので、ついでと言ってはなんですがカントもアップすることにしました。エッセイとしてはひと繋がりですが、長いのではじめにも含めて5分割でアップいたします。
<西田幾多郎・「善の研究」と、はじめに>
美女エッセイPART17をお読みくださった方は、西田幾多郎・著「善の研究」書き起こしをお読みくださった(そこだけ読み飛ばした)ことと思います。お疲れさまでした。
ちょっとPART17の復習。
西田幾多郎は私が結婚したイケメン配偶者の出身地であり、二人の子どもが育ち、私が現在も居住している宇ノ気町(現在はかほく市)出身の世界的哲学者。
山口県から来た私は
「え!!!あの西田幾多郎の出身地!」
と驚き喜んでいるのに、彼も、その後生まれた子どもたちも、その凄さの感じ方が私よりかなり低いのです。
※西田幾多郎記念哲学館という安藤忠雄設計のホールがわが家の近所にあり、美女コンはそこでやっています。先月お亡くなりになった李登輝さん(2020年7月30日没)も2004年末ご来場され、私は握手しました。詳しくは美女エッセイPART6をどうぞ。
その著書「善の研究」は、読んでみようと購入するも結局読めず、そうこうしているうちにNHK様がテレビで取り上げてくれたわけです。そのことに私は
「これで読まずに済む」
と志の低い喜び方をしたものの少し反省し、そのテレビ番組書き起こしに着手しました。
「やめとけばよかった・・・」
と途中で思いはしましたが、あまり意味のない意地で最後までやり遂げました。しかし、エッセイに載せるにはあまりの量の多さ。エッセイには4回シリーズ中第1回の書き起こし飲みを掲載。残り2~4回は統合版を作成して掲載しました。
~ここからが、はじめに~
その後、別件で教育界の師匠・野口芳宏先生に送付物がある時に、読んでもらえるあてもない書き起こし全部を、ご迷惑も顧みず同封したところ、思いがけず先生から労いのお電話が。
その御礼のお手紙に
「カントの『純粋理性批判』もTV放送されたので、それも書き起こそうと思っています」
と書いてしまいました。
こんなこと野口先生が覚えていらっしゃるはずもないのですが、そこはそれなりに真面目な部分を大人になってやっと身につけた西野真理は、子どもの頃、夏休みの宿題をいつまでもやらなかった罪滅ぼしに
「58歳の夏休みの宿題」
として、お盆休みの8月11日に書き起こし着手しました。
1日目は久しぶりの知的作業のため頭痛に見舞われたましたが、その後は順調に進み8月14日、無事終了しました。こうなるといつまでも書けそうな精神状態。
これを全部エッセイに載せると全部で24ページ。誰にも読んではもらえません。
そこで、西田幾多郎のときよりさらに統合して、全統合版(西野真理的に印象に残ったところだけを載せる)としました。
<最初に「おわりに」>
感想その①
「カントってベートーヴェンと時期がダブってたんだ!なるほど」
これが一番印象に残ったこと。
カントは1724年生まれ1804死去(79歳)、ベートーヴェンは1770年生まれ1827年死去(56歳)。音楽史はいろんな歴史と組み合わせながら、結構うまいこと喋ってきたつもりだったが、カントのことも知っていれば入れられたのに。教員生活残り2シーズンの音楽史授業では絶対喋ろう。
ベートーヴェンは音楽史上初のフリーの作曲家という言われ方をする。他にもいらしただろうが、
「このくらいの知名度を持ち、ちゃんと音楽で稼げた作曲家の中で」
という意味において。
ベートーヴェンのちょっと前の大天才モーツァルト(1756年生まれ1791年死去・35歳)だってフリーではあった。でも、モーツァルトは
「定職が欲しくて欲しくてたまらなかったけど、定職につけなくてフリー」だった人。バッハだってハイドンだって自由に音楽を書いたことはもちろんあるどろうけれども、基本は教会や金持ち・貴族のために書いてお金を稼いでいた。でもベートーヴェンは
「自分で書いて自分で値段をつけて売った」
本当にフリーの人。
それが出来たのはその頃の社会情勢あってこそ。
カントの『純粋理性批判』の中に「自由」に関することがたくさん書いてあり、ベートーヴェンもその時代に生きた人なんだなあ、だからあんな曲書けたんだなあ~
感想その②
カントは57歳で『純粋理性批判』を書き上げた。西野真理は57歳までに美女エッセイを17冊書き上げた。
感想その③
カントは柔軟で真面目。
感想その④
これを書き上げた後で
「やはり『純粋理性批判』の本物も読んでみるべきだろう」
と西田幾多郎記念哲学館の図書館に行き、手にとった。
1行も読むことが出来ず、仕方なく解説書を2冊手にとったが、それすら読む事ができず、仕方なく2冊の「あと書き」だけを読み、さらにカントのことをこれ以上簡単に書けないといった感じの薄い絵本を読んで帰り、翌日もう一度行って5冊ばかりのあとがきと、4コマ漫画「となりのカントくん」を途中まで読み、家に帰ってこれを電子書籍で買った。この漫画はなかなかです。
この時思ったが、
「『あとがき先読み』はおすすめ!」
・・・なんて書くと、読書好きの方や、
「本を読むということはね・・・」
と語られるような方からすると、とんでもない考えだろう。でも、本当にいい。その本の内容が端的にまとめてあると同時に、このような解説本の場合、解説をしようとした人の熱い気持ちがよく伝わってきて、「それなら読もうかな」という気持ちに少しなる(カントは読まないけどね・・・)。
余談だが、コロナ対策真最中のこの時、記念館入場者は入口で住所氏名電話番号を書かねばならなかった。
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