そんなこときちんと考えていたわけではないけれど、
「自分が退職する時には自分がその学校で一番年上で、なにかと責任ある行動・言動をしなければならなくなっているんだろうなあ~。ちゃんと落ち着いてるんだろうなあ~」
なんて思っていました。
実際、私が20代の頃50歳以上の先生はとても落ち着いて見えました。運動会で着ぐるみ帽子をかぶったり、卒業式にドレスを着たり、もちろん誰も担任なんてしていらっしゃいませんでした。校長室に飾ってある歴代校長先生の写真など、現在の私と同い年だなんて到底思えない落ち着きようです。
また、これは今でも忘れられない職員室での会話です。
私が29歳の時、ちょうど10歳年上・39歳の先生が
「西野さん、私来年で40歳。だから今年で担任は終わり」
とおっしゃいました。それを聞いて私は
「40歳になったら担任じゃなくなるんだな~」
教育現場はそんなものだと思っていました。
ところが、そんな会話を交わした4~5年後からなんとなく現場の感じが変わってきました。
まず、生徒数が減少し始めました。
その会話をした内灘中学校は当時1学年8クラス。(もっと前は11クラスでした)
現在は1学年6クラスです。
ですから先生も減ります。
新人の先生の数も以前この規模の学校なら4人程度入ってきていたのに1人いればいいほうです。
そのまま平行移動が続き、私は歳を重ねるのにいつまでもポジションは同じ。
そのうち40歳になりましたが、とてもじゃないけど
「担任やりません」
なんて言える状況ではありません。
そして60歳。3年生の担任です。
さらに、数年前から始まった「再任用制度」によって、60歳以上の先生が現場にいらっしゃるようになりました。その結果津幡中学校には60歳の私と同年齢の先生が一人。60歳以上の方は、校務士さん・講師・週に数回いらっしゃる講師・サポーター・相談員の方も含めると7人。
そんな環境で私は60歳にもなって精神的に甘えたまま退職の日を迎えることになりました。
ただ、ここ数年は少人数学級のことや、退職者が増えたことからか採用人数も多くなり若い人も増えてきました。
別にこれがいいとか悪いとかということではなくて(・・・というか、正直私には大変ありがたかったのですが)2022年3月末はこうだった、ということを後で思い出すために書き残すブログです。
落ちも何にもなくてすみません。
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