映画関連エッセイその3 映画撮影 2021年11月3日

 

<映画撮影>

2021113日(水)文化の日。 今日は記念すべき西野真理映画初出演の日となりました。 津幡町笠野小学校に9時集合とメールが来ていたので、いつも生徒に「5分前集合」と言っている手前8:48には到着していましたが誰もいません。

 しかし、お天気にも恵まれ静かな校庭を目の前にぼーっとしているのもなかなか気持ちよく、せっかちな西野真理にしてはとても穏やかに映画関係者の到着を待っていました。

結局関係者が揃ったのは9時半を過ぎていました。 スタッフは大急ぎでたくさんの機材をワゴン車から運び出しセッティングの様子。短編映画のいくつかのシーンを撮るだけとはいえ想像以上のたくさんの器材とスタッフです。

スタッフはちゃんと数えたわけではありませんが20人程度はいらしたと思います。 私も急いでドレス姿に着替えました。 その大勢の中にひときわ可愛い女性が2人。今回の映画に出演の俳優さんです。 残念ながらお名前は存じ上げませんが顔も小さくスタイルもよく、近所のスーパーで見かけることはまずないお顔立ち。 しかもわざわざ私にご挨拶くださって、思わず 「可愛いですね!」 と言ってしましました。

 ストーリーは事前に電話で監督さんからちょっと聞いただけ。台本も頂いていませんのでもしかすると違っているかもしれませんが、私の役どころは 「その小学校で朝、手洗いのとき歌声が流れている。CDを流しているのだろうと思っていたら生で歌っていた」 という、そのナマで歌うシーン。 

このシーンですが、どう考えても西野真理がドレス姿でオーディションを受け、「ドレス姿でないと映画に出ません」と言ったものだから、西野真理のためにわざわざこうしていただいたとしか思えないのですが、思い過ごしでしょうか?そう思っていると楽しいので、そうしておきます。 まずは校庭側から窓越しに撮影。 

歌は「フ二クリフニクラ」の一番もり上がる部分から。 私が歌っている前を先程の美しいお二人が歩いて通り過ぎます。おそらく私の顔は殆ど映らないでしょう。 その歌ですが、後日別録りするそうです。 歌詩は西野真理オリジナル訳詩版を使わせていただくことにしたのですが、それは最近訳詩が楽しくなってきている西野真理のこだわりによるもの。 

「フニクリフニクラ」の訳詩でよく耳にするのは 「行こう 行こう 火の山へ」 という歌詩ですが、個々の部分イタリア語では 「ヤンモ ヤンモ コンッパヤモヤ」 なのですが、この 「ヤ」 の部分を日本語でも 「や」 にしたい! そこで西野真理は 「山へ 山へ」 としてみました。 そして 「火の山へ」 のところは 「コンッパヤモヤ」 なので、ここもラスト部分は 「声合わせ」 と、 「こ」 で合わせてみました。 いかがでしょう? これが映画の中でちゃんと聞こえるといいな。 (音声収録が行われましたらまたエッセイ書きますね) 

すぐに撮影が始まりましたが、これは2TakeOK。 なぜ1Take目がダメかというと、私が映画現場を全く知らないせい。 私はなんとなく 「よ~い、カチン」 って、よく映画の撮影シーンで見る、板をカチンって鳴らすあれがなったら歌えばいいと思って歌ったからです。すると 「カチンのとこじゃなくて、カチンのあとに監督さんがスタートって言いますから、その後歌い始めてください」 へ~そうだったんだ。一つおりこうになりました。

ちょっと心配なのでそばにいてくれた可愛いアシスタントの女の子に 「スタートの合図、教えていただけなますか?」 とお願いすると 「多分ちゃんと聞こえますよ」 と安心させていただきました。 大丈夫でした。 次は室内で私が歌っている部分だけを撮ります。 これは1回でOK。 はい、おしまい。 もう帰っていいそうです。

 でも、映画に関わっている人状態をもう少し長く味わいたかったので、そのあと撮影された子どもたちの登校シーンの撮影をずっと見ていました。 スタッフの一人の若い女の子は、まるで幼稚園の先生みたいに子どもたちを上手に誘導したりなだめたりしていました。ちょっと話をしたら、今年スタッフになったばかりと言っていたので、ぜひこれからも頑張って欲しいです。 

また他のスタッフさんから 「最近毎日夜の10時を回っていて、よく寝ていなくてみんな疲れてます」 とも聞きました。楽しそうなお仕事だなあとのんきに見学していましたが、内情はかなり大変そうです。

 この映画、最終的には沖縄映画祭で上映されるようなのですが、私のような津幡町関係者にも見せていただけるといいな。

 

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